皆さんは2017年9月19日、どこで何していましたか?その日は、220人以上の死者を出し、多くの被害が出たメキシコ大地震の日です。その地震でモレロス州にあるテオパンソルコ遺跡のピラミッド内から寺院遺跡が出土され多くの注目を集めています。これにより、今まで13世紀~16世紀と思われていた同文明の推定年代が変わると思われ、歴史的発見につながる可能性が高いということです。
引用)national geographic españaより
世紀の大発見?
(CNN) メキシコ南部モレロス州にあるアステカ時代のテオパンソルコ遺跡でこのほど、昨年9月に同国中部を襲った大地震によって、古代寺院の遺構が出土しているのが見つかった。
寺院の遺構は、地震の被害の程度を調べていた国立人類学歴史研究所(INAH)の調査団が、ピラミッドの中で発見した。
同遺跡では最古の寺院と思われ、テオパンソルコ遺跡の年代特定がこれによって変わる可能性が大きい。
同研究所によると、今回見つかった寺院は1150~1200年ごろに建造されたと推定される。それを取り囲むピラミッドなどの構造物は、すべて1200~1521年の建造とされていた。
寺院からは陶磁器の破片や木炭なども見つかり、研究チームは儀式に使われたものと推定している。
テオパンソルコ遺跡は首都メキシコ市の約70キロ南部にある。この地域は昨年9月19日、マグニチュード7.1の地震に襲われ、200人以上が死亡、インフラに大きな被害が出ていた。モレロス州でも74人が死亡した。
同研究所の専門家は、「この自然現象によって重要な構造物が現れたことに感謝しなければならない」と話している。
引用)CNN.co.jp

Al parecer se trata de los vestigios de la primera etapa constructiva de la pirámide de Teopanzolco.
Foto: Melitón Tapia, INAH
引用)national geographic espanaより
テオパンソルコ遺跡ってどんな遺跡?
テオパンソルコ遺跡(Teopanzolco)…メキシコシティ近郊のモレロス州のクエルナバカにある小規模な古代遺跡のこと。
西暦1200年ころにナワトル系のトラウィカス族が支配下し、その中心都市だったのがこのテオパンソルコだとされる。テオパンソルコとは、ナワトル語で古い寺院の場所という意味を持つ。
テオパンソルコ遺跡の神殿では、「雨の神トラロク」と「軍神ウィツィロポチトリ」の二人の神が祀られている。
- 雨の神トラロック…メキシコ中央部、ティオティワカンの神。メソアメリカの神々のうちで最も古くかつ根源的な神であり、生命の付与者であるとともに破壊の源泉として信仰されていたが、何にもまして雨の神として信仰された。
- 軍神ウィツィロポチトリ…太陽神として崇められ、夜の暗闇を打ち破って世界に朝の光をもたらす戦士であることから軍神ともされた。アステカ文明の最高神。
雨の神トラロック

軍神ウィツィロポチトリ


アクセス
[su_gmap width=”300″ height=”200″ address=”Zona Arqueológica de Teopanzolco”]テオパンソルコ(Teopanzolco)遺跡
- 住所:Rio Balsas s/n, Teopanzolco Vista Hermosa, 62290 Cuernavaca, Mor., México
- 時間:毎日9:30から17:00まで
メキシコシティ近郊の都市クエルナバカの中心部からタクシーで15分。なお、クエルナバカへはメキシコシティの南バスターミナルから所要時間1時間強。
まとめ
今回は常春と呼ばれるクエルナバカ近郊の小規模な遺跡、テオパンソルコについてまとめてみました。今まではそこまで有名な遺跡ではなかったかもしれませんが、これから多くの注目を集めそうですね。2017年8月から留学していた皆さんもいよいよ留学生活ラストスパート。機会があれば訪れてみてくださいね!