コロナで延期の五輪、サッカーメキシコ代表の主要メンバーの出場が危うい状況に
今年7月に開催予定だった東京オリンピック延期決定の影響で、メキシコサッカー代表に問題が生じる可能性が浮上しています。
世界中で感染が広がる新型コロナウイルスの影響を受け、24日に東京オリンピック2020が一年、2021年夏までの延期が決定されました。
国際オリンピック委員会のトーマス・バッハ会長と安倍晋三首相が24日に電話会談し、新型コロナウイルスの感染拡大を鑑み、東京五輪の1年程度の開催延期が合意しました。これを受けて、五輪種目で唯一年齢制限がある男子サッカー界の取扱いについて様々な議論が行われています。
現在の五輪の男子サッカーには出場選手の年齢制限が設けられており、2020年大会は「1997年1月1日生まれ以降」に「オーバーエイジ3枠」が出場条件となっています。
現行の公式ルールでは「東京オリンピックに参加する全サッカー選手は、1997年1月1日より以後に生まれているものとする」とされていますが、延期後も23歳未満の条件を守った場合は「1998年1月1日以後」となることとなります。
つまり、オリンピックの延期に伴ってIOCが解決策を見つけなければならない多くの問題の1つとして、男子サッカーの「23歳6カ月未満」という年齢制限の問題が挙げられているのです。
FIFA=国際サッカー連盟の規定によりますと、東京オリンピックのサッカー男子の出場資格について、年齢ではなく「1997年1月1日以降に生まれた選手」と示されていて、大会の延期にともなってこの規定が変更される可能性が出てくるのか、関係者は関心を持って見守っています。 この場合、2020年7月には出場可能だった選手は、2021年には年齢制限により出場できないという事案が発生してしまうのだといいます 。
それにより、メキシコサッカー代表のメンバーの20人が出場できなくなる可能性が浮上し、サッカー界で話題となっているのです。
これにより最も大きな影響を受けるのが、男子サッカーメキシコ代表ということです。
そのほかにも 東京オリンピック出場を決めているオーストラリアの監督は、年齢制限を24歳に引き上げることを求めたと外国メディアが報じています。
3月20日から4月1日の日程で行われる予定だったオリンピック予選が延期になったことで、まだ正式な出場国とはなっていないものの、予選に臨む招集メンバー20名のうち12名、最終候補40名の中では20名が2021年の大会では年齢制限のため試合に出場できなくなってしまいます。
例えば、アヤックスで活躍するDFエドソン・アルバレスは来年の7月には、23歳8カ月となる為、年齢制限を満たさなくなってしまうようです。
エドソン・オマル・アルバレス・ベラスケス(Edson Omar Álvarez Velázquez、1997年10月24日 – )は、メキシコ・メヒコ州トラルネパントラ・デ・バス出身のプロサッカー選手。サッカーメキシコ代表。アヤックス所属。ポジションはDF、MF。
wikipedia
メキシコ代表以外にもこの問題を抱えるチームは多く出てくるが、オリンピックルールの55条には、「異常な事態」においてはFIFAとIOCが共同で特別例外処置をとるとの記載があり、このような処遇の選手たちが出場できる可能性はまだゼロではない模様。
今後、IOCが大会規定を特例で変更するかは不透明ですが、いずれにせよ、選手のコンディションなどに大きく左右されるサッカーにおいて、出場国は予定していた選手選考の再考に頭を悩ませることになりそうです。
【おまけ】サッカーメキシコ代表とは
メキシコ代表は2020年2月20日に発表された最新のFIFAランキングで11位で前回発表時と順位は変わりません。また、メキシコ代表は北中米カリブ海サッカー連盟(CONCACAF)に加盟しており、FIFAランキングは北中米カリブ海サッカー連盟内で1位です 。
ホームスタジアムは首都、メキシコシティにあるエスタディオ・アステカ。
▽GK
ギジェルモ・オチョア(S・リエージュ)
ジョナサン・オロスコ(サントス・ラグナ)
ラウール・グディーニョ(グアダラハラ)
▽DF
エクトル・モレノ(ソシエダ)
ディエゴ・レジェス(レガネス)
ネストル・アラウホ(セルタ)
エドソン・アルバレス(クラブ・アメリカ)
ホルヘ・サンチェス(クラブ・アメリカ)
セサル・モンテス(モンテレイ)
カルロス・サルセド(ティグレス)
▽MF
アンドレス・グアルダード(ベティス)
ディエゴ・ライネス(ベティス)
ジョナタン・ドス・サントス(LAギャラクシー)
エリック・グティエレス(PSV)
イルビング・ロサノ(PSV)
ロベルト・アルバラド(クルス・アスル)
ヘスス・ガジャルド(モンテレイ)
ロドルフォ・ピサーロ(モンテレイ)
ミゲル・ラユン(モンテレイ)
カルロス・ロドリゲス(モンテレイ)
ビクトル・グスマン(パチューカ)
ホセ・フアン・バスケス(サントス・ラグナ)
ルイス・ロドリゲス(ティグレス)
イサーク・ブリスエラ(グアダラハラ)
ルイス・モンテス(レオン)
▽FW
ラウール・ヒメネス(ウォルバーハンプトン)
ハビエル・エルナンデス(ウエスト・ハム)
ヘスス・コロナ(ポルト)
アレクシス・ベガ(グアダラハラ)
■監督
ヘラルド・マルティーノ
(アルゼンチン)1962.11.20
■メキシコ代表の過去のW杯成績
1930年:グループリーグ敗退
1934年:(予選敗退)
1938年:(不参加)
1950年:グループリーグ敗退
1954年:グループリーグ敗退
1958年:グループリーグ敗退
1962年:グループリーグ敗退
1966年:グループリーグ敗退
1970年:ベスト8
1974年:(予選敗退)
1978年:グループリーグ敗退
1982年:(予選敗退)
1986年:ベスト8
1990年:(予選失格)
1994年:ベスト16
1998年:ベスト16
2002年:ベスト16
2006年:ベスト16
2010年:ベスト16(★大会メンバーリスト)
2014年:ベスト16(★大会メンバーリスト)
五輪を延長までに追い込んだコロナはメキシコでどれくらい流行?
メキシコにおけるコロナウイルス感染が拡大しています。
3/24に大統領定例記者会見がおこなわれました。ロペス=ガテル保健省次官は,国内の新型コロナウイルス感染症の感染状況が,第2フェーズへと移行した旨公表するとともに,「健全な距離の維持キャンペーン」の措置を一層強化する必要がある旨発表しました。
【3/26時点での数字】
感染者の数 | 585人 |
感染の疑いがある人の数 | 2156人 |
症状が回復した人の数 | 3人 |
死者数 | 8人 |
Abelardo Ávila 博士がメキシコは特にコロナウイルスのパンデミックの影響を受けやすいと警告しました。
その理由としては国民の肥満率の高さが上げられています。メキシコシティではクラウディア市長がコロナ騒動によって影響を受けた零細企業や世帯に対して経済的な援助を行うと発表されました。映画館、バー、クラブ、ジム等娯楽施設は引き続き閉鎖すると発表を行います。
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・こまめに石けんを使用して20秒以上手洗いをする。特にトイレの後,鼻をかんだり,咳やくしゃみの後,それから食事の前。(水と石けんが利用できない場合はアルコール除菌(アルコール濃度70%以上を推奨)でも可。しかし,目に見えて手が汚れている場合には石けんで手を洗うこと。)
・洗っていない手で,目,鼻,口に触らない。
・症状のある人との至近距離での接触を避ける。
・症状があるときは外出しない。
・咳やくしゃみをする際はティッシュで口鼻を覆い,ティッシュはゴミ箱に捨てる。
・多くの人が触ったものをこまめに拭く,又は消毒する。