メキシコが非常事態を宣言
新型コロナウイルスの感染拡大でメキシコ政府は30日、非常事態宣言を出し、国民に外出の自粛を強く求めました。
宣言ではメキシコの全国民に4月30日までの期間、原則として外出を自粛し、50人を超える人々が集まるイベントや集会を避けるよう求めるとともに、60歳を超える人や妊婦などに関しては仕事に行くことを禁じています。
そして、経済的観点から、雇用主には引き続き給与を支払うよう求めています。
保健当局によると、メキシコで確認された感染者は1000人を超え、28人が死亡しています。
メキシコでは30日時点でコロナウイルスの感染者数は1094人で、死者が28人。前日からそれぞれ101人、8人増えています。もともと政府は外出を慎む期間は4月19日まで、集会は100人超を禁じていましたがその措置をより強化した形となります。
【3/30時点での数字】
感染者の数 | 1094人 |
感染の疑いがある人の数 | 2564人 |
症状が回復した人の数 | 35人 |
死者数 | 28人 |
政府内には感染が今後も広がれば、スペインやイタリアなどのように、患者の増加に医療体制が追いつかなくなるとの危機感が強まっています。保健省は同日の会見で北部の病院ではクラスター(感染者集団)が発生しているとの見解を示し、これ以上クラスターが発生すると対応しきれないなどの懸念がされています。
国内に広がる自粛の空気「#Quedateencasa」が流行
メキシコ保健省のマルセロ氏は会見で何度も「感染拡大を防ぐため家にとどまって欲しい」と述べ、危機感を示し、国民への強い浸透を狙っています。
「#QuedateEnCasa」がハッシュタグでツイッターやインスタグラム、フェイスブックで流行しており、多くの国民によって浸透されつつあります。
一方、メキシコ国全体では「#Quedateencasa」が広まっていますが、これはメキシコシティのみ、また、fresのみとの指摘もあります。実際、日本人が多く在住しているバヒオ地方では人並みは少なくなりつつありますが車の数はそこまで変わらないとの声も。。
コロナ騒動、世界中で拡大しています。
メキシコ保険省よる推奨予防措置
最後に、メキシコ保健省の推奨予防措置についてご紹介します。
- ・こまめに石けんを使用して20秒以上手洗いをする。特にトイレの後,鼻をかんだり,咳やくしゃみの後,それから食事の前。(水と石けんが利用できない場合はアルコール除菌(アルコール濃度70%以上を推奨)でも可。しかし,目に見えて手が汚れている場合には石けんで手を洗うこと。)
- ・洗っていない手で,目,鼻,口に触らない。
- ・症状のある人との至近距離での接触を避ける。
- ・症状があるときは外出しない。
- ・咳やくしゃみをする際はティッシュで口鼻を覆い,ティッシュはゴミ箱に捨てる。
- ・多くの人が触ったものをこまめに拭く,又は消毒する。
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