メキシコの魅力の1つして、ハンドメイド作品の豊富さが挙げられるでしょう。
文化遺産に登録されている程、国際的に知られている作品もあれば、
現地在住の日本人だけではなく、メキシコ人ですらあまり訪れない村でオリジナルティに富んだ作品に出会えるという事もあります。
今回は、メキシコにいる日本人なら誰もが知っているけれどもまだ日本ではあまり知られていない「セルビン焼」という陶器ブランドをご紹介します。
セルビン焼とは

セルビン焼は、ハビエル・セルビン氏が1981年に起ち上げたブランドで、メキシコ在住の日本人の間でも人気があり、複数点所持しコレクションされる、又は日本へのお土産として工房や販売店へ足を運ぶ方々が多く見られます。
作品の特徴としましては、繊細なデザイン、特に鮮やかな色使いが日本の陶器製品との大きな違いだと思います。
また、手作業で絵付けしている為、同じ色模様でも一点一点違った印象を与えてくれるのも魅力の一つです。

セルビン焼の工房へ行ってみよう!!

セルビン焼の工房はグアナファト州タランダクアオ(Tarandacuao)にあります。
筆者の住むケレタロから車で1時間半程の距離で、道中は小さな村々や、牛や羊が放牧されている長閑な風景が続きます。
複雑な道のりではないので、GPSナビを使えば迷うことはないと思います。
Javier Servinの文字が大きく書いてある建物が工房です。
外観は普通の家のように見えますが、中に入ると工房の直営店となっており各スペースに所狭しと作品が陳列されています。工房では200以上の作品が制作されている為、他のどの店舗より品揃えが豊富です。
多種多様な作品が陳列されています。 直営店の一角。昔は台所として使っていたそうです。
先程は外観が普通の家と表現しましたが、ハビエル氏がタランダクアオの工房を始めた時に自宅を兼ねて実際に住んでいた空間を直営店として改装した為、当時の生活感が所々に感じられる造りとなっています。
セルビン焼の作品カテゴリー
セルビン焼の作品カテゴリーを紹介します。
Tradicional (セルビン焼の代表的なデザイン。幾何学的な模様に鮮やかな色使い。)
Porcelana (滑らかで透き通るような白色が特徴の磁器)
Blanca& Negra (それぞれ白と黒を基調にしたシックなデザイン)

Negra con Rosas (黒色をベースに模様はピンクで統一したデザイン)
Solar Blanca & Negra (それぞれ白と黒を基調に、模様と縁は金色を使った煌びやかなデザイン)
Naturaleza (様々な動物をモチーフにしたデザイン)
Joyeria (直訳は宝石だが、ここではアクセサリー全般の意味。)
作品のカテゴリーは増え続けているので、工房を訪問する度に新しい作品と出会える楽しみがあります。
またこれらのカテゴリーとは別に、Linea Fina(細かい、繊細なの意)という模様や色調を更に細かく作りこんだ作品があり、一点一点にブランド名だけではなく制作者の名前が刻まれている為、文字通り一点物と言えます。
更に、セルビン焼ではオーダーメイドも行っており、会社名を入れた記念品や、名前と日付を入れる等、特別な贈り物としても喜ばれています。

工房の庭園の散策もしてみよう!
工房を訪れた際には、ショッピングを楽しむだけではなく、
店員さんに声をかけ、庭園を見せてもらう事をお勧めします。
中庭には、セルビン焼の破片を使って制作された動物のモニュメントが配置されており、植えられている様々な花や植物と組み合わさって、素敵な空間となっています。
中庭のモニュメント セルビン焼の破片が散りばめれられています。
Javier氏はエネルギーをもらえる空間というコンセプトで中庭を造ったとの事ですが
メキシコの街中ではあまりない、緑とアート両方に触れられる空間というのは貴重だと思います。
更に、この中庭にはコテージがいくつかあり、宿泊が可能です。
コテージ内にはインテリアとしてセルビン焼が使われており、各調度品にもこだわりを感じる造りですので、旅行先として訪れるのも選択肢の一つです。
コテージ “La Antigua” コテージ “La Escondida”
セルビン焼の制作体験もできる!!
セルビン焼の制作にも興味があるという方は、事前予約制で制作体験が可能です。
コースは4時間、1日(8時間)、4日と選択でき、最長の4日コースでは制作のほぼ全工程を体験する事ができます。
最後に

セルビン焼工房の魅力をご紹介しましたが、いかがだったでしょうか。
メキシコ在住の方でまだ訪問したことがない方には是非一度訪問して頂きたいですし、
既に訪問された方には、新しい側面をご紹介できたのであれば幸いです。
今回、記事を書かせて頂く上で、ハビエル氏は陶芸を始めた当時、日本人の陶芸家に師事していたという事をご本人から伺い、メキシコと日本という遠く隔たったふたつの国なのに不思議な縁があるのだなと驚きました。
ハビエル氏の作品に私たち日本人が惹かれるのは、氏の歩んできた人生や価値観も関係しているのかもしれません。
また別の機会があれば、ハビエル氏へのインタビューの記事をご紹介したいと考えています。
最後に、日本に住んでいる方々向けに、以下の各ECサイトでセルビン焼を販売していますので、ご来店頂けますと幸いです。
最後まで読んで頂きありがとうございました。
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