【2022年レポート】伝統の生きる街オアハカの死者の日はどんな感じ?

みなさんこんにちは!

メキシコで最も有名な伝統的イベントといえば、死者の日ですよね。

今回はその死者の日をオアハカで過ごしてきたので、その様子をレポートしていきたいと思います!

本記事は2022年に死者の日にオアハカを訪れた時のレポートになります。

オアハカの死者の日

メキシコ南部に位置するオアハカ州は、国内でも先住民の多く住まう州として知られており、他の地域に比べてもその地特有の伝統が残されている土地です。

メキシコ人に死者の日を過ごすおすすめの場所を聞いても、ここオアハカは一二を争う候補地として挙げられます。

近年では死者の日の認知度増加にも伴い、観光客にも人気の高い街となっています。

街並み

私がオアハカに到着したのは、死者の日当日3~4日前の10月30日でしたが、既に街並みは死者の日一色でした。

あらゆる通りで、空は色鮮やかなパペルピカドで、壁は壁画やマリーゴールドで飾られ、さらに街中で骸骨が生き生きと活動している様子も見られました。

そしてとても凝った衣装で写真撮影に応じてくださる方もたくさん!

ソカロ周辺や主要な通りでは、カトリン/カトリーナメイクをしてくれるアーティストの露店を始め、メイク道具や花飾り等の小物を売っている露店で溢れかえっています!

街中にも骸骨メイクをした観光客がたくさんいるので、実際にメイク等をしてみてフォトスポットで撮影を楽しむのもいい思い出になると思います!

さらに市場のパン屋さんでは、Pan de Muetosが所狭しと並んでいました。

とは言え、オアハカのPan de Muertosは、よく見る骨の十字が施され砂糖がまぶされたものではありません!

Pan de Yemaと呼ばれるブリオッシュの中心に、故人を表わした顔のパーツが埋め込まれています。

無数のオフレンダ

街中を歩いていると、数分置きに様々なオフレンダと出会うことができます。

サント・ドミンゴ・デ・グスマン聖堂の裏に設置された巨大なオフレンダを始め、各ホテルやレストラン等も高確率で独自のオフレンダを用意しています。

さらには個人用のオフレンダでさえも、その他住民や我々観光客に向けて公開されているものも。

現地の方と交流して仲良くなったりすると、特別に招待して頂けるケースもあります。

せっかくの機会なので、多様なオフレンダと出会ってみるのもとても興味深いです。

パレード・イベント

死者の日周辺のオアハカでは、毎日のように何かしらのパレードやイベントが行われています!

街を歩いていると、至るところにイベントの告知やスケジュール表が貼られているので、時間のあるうちに気になるものがあるかチェックしてみると面白いです。

パレードは子供たちの仮装パレードやバイクで走り回るような現代的なものから、伝統舞踊を身に付けたカトリン・カトリーナが練り歩く伝統的なものまで幅広く開催されます!

そして街中に唐突に響き渡る爆竹の音は、多くの場合パレードの開始を示すものです。

パレードは基本的にサント・ドミンゴ・デ・グスマン聖堂辺りから出発し、その目の前を南北に走るアルカラ通りを抜け、ソカロ手前のインデペンデンシア通りを西へ向かうことが多いです。

パレードの移動に伴い人の大移動も起こり、また当然ですがそれなりに騒がしくなるので、これらの道沿いにホテルを取っている場合などは注意が必要です。

オアハカ中心地の主要墓地

街中で盛り上がる死者の日ももちろん非常に楽しめますが、現地住民の方々が実際に集う、本当の「死者の日」の舞台と言えば Panteón、即ち墓地です!

都心部に位置する墓地は合計で5つ紹介されており、開園時間・閉園時間等も記されていました。

私はこのうち3つの墓地へ、10月31日~11月1日に実際に訪れました。

中心部よりは観光客も少なく、現地住民の方々にコンタクトを取りたい場合持ってこいの場所です!

しかしいずれも、よく見る死者の日のイメージほど華やかには装飾されておらず、キャンドル等の明かりも灯されず、夜はほぼ暗闇でした。

これらの墓地は閉園時間も設定されているため夜通し過ごすこともできませんし、飾り立てるのも難しいようでした。

さらに、墓地周辺で観光客向けのフェリア(お祭りや臨時遊園地)が開催されていたりと、やはり都心部だけあって観光的側面が取り入れられているのを感じました。

イメージ通りの死者の日の墓地を求める方は、少し中心を離れた墓地を選んだり、事前に確認しておくべきかもしれません。

美術館・博物館等

この時期は市内の美術館や博物館も、もちろん死者の日仕様に一部展示が変更されています!

私が訪れた範囲にはなりますが、一部の美術館等を紹介していきます。

MUFI:Museo de la Filatelia

メキシコを始め、世界中の個性豊かな切手やポストカード等が展示されている切手博物館です。

そしてこの時期だけの展示は、過去数年間に渡る死者の日デザインの切手コレクション

そして今年2022年のデザインはこちら!

館内にある売店で実際に購入でき、実際にこの切手で手紙を送ることができます。

この時期ならではのシーズンレターを送りたいと考えている方必見です!

コレクションの飾ってある小部屋の手前では、骸骨の子供たちが楽しそうに遊んでいます。

Museo de los Pintores Oaxaqueños

こちらはオアハカにルーツを持つ芸術家たちの作品が飾られている美術館です。

死者の日モチーフの絵画などはありませんでしたが、入ってすぐのパティオの空間一帯が死者の日仕様に!

街中にある数々のオフレンダの足元にも見られますが、地面に砂を用いて絵柄を描くTapeteと呼ばれるアートが施されています。

すぐに崩れてしまう砂を用いて正確な絵柄を描き上げる技術は圧巻です。

ARIPO

こちらは美術館ではありませんが、手工業職人らの作品展示施設です。

質の高い民芸品が展示・販売されていることで知られる施設ですが、季節ごとの飾りつけも見逃せません。

高度な技術による繊細なTapeteと、マリーゴールドで丁寧に飾られたオフレンダが存在感を放っていました。

最後に

いかがでしたでしょうか?

メキシコ国内の他の地域に比べても、現代的な死者の日伝統的な死者の日、両者を体験することのできるオアハカ。

私の個人的意見としては、メキシコ国内で最もおすすめする街です。

この時期はもちろん、他の時期に来ても街を歩いているだけで楽しいので、ぜひ旅行計画に検討してみてはいかがでしょうか?

死者の日の時期のオアハカは交通手段や宿泊施設の予約も早く埋まり、また値段も大幅に上がります。この時期の来訪を検討している方は、お早目の計画・ご予約をお勧めします。

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