【2022年最新】世界最大規模！グアナフアトのセルバンティーノ国際芸術祭が今年もすごい！

みなさんこんにちは！

メキシコにおける10月の目玉イベントといえば、何といっても『セルバンティーノ国際芸術祭』が挙げられます。毎年恒例で開催されるこの祝祭、みなさんはご存知でしょうか？

コロナ禍の影響も落ち着き始め活気が戻りつつある今年のメキシコで、この芸術祭がどのように開催されているのか、この記事では紹介していきたいと思います！

FIC : Festival Internacional Cervantino

メキシコ国内はもちろん、中南米、ましてや世界最大とも言われるこのセルバンティーノ国際芸術祭。

毎年10月に3週間に及び開催され、今や世界中からの注目と観光客を集めるこの祭典ですが、1972年から続く伝統を持ちます。

そして今年は50周年の節目の年ということで、例年に増して人々の期待も高まっています。

50周年を迎える今年のFIC概要は？

50周年記念ポスター

記念すべき50周年のイベントポスターはこちら！

「非常にメキシコ的な」芸術を追求する芸術家、López Castroのアトリエで、彼の息子とともに描かれました。

この芸術祭の名に表象されている、『ドン・キホーテ』の作者ミゲル・デ・セルバンテス・サアベドラに基づき、伝統と現代性を投影したキャラクターが描かれた作品となっています。

世界各国からのパフォーマンス

また、毎年メキシコ国内の一州と世界中の国から一か国が招待されることになっており、今年はメキシコシティと韓国が主賓として招致され、それぞれの地域を代表する芸術的パフォーマンスや、歴史や文化を紹介する展示が用意されています。

12日に行われた開会式でも、各地域からのアーティストらによるオープニングアクトとともに、この芸術祭の始まりを盛大に告げました。

メキシコシティより『メキシコシティ・フィルハーモニーオーケストラ』の演奏に乗せ、同じくメキシコシティの歌手María Katzarava氏と、韓国の歌手Hera Hyesang Park氏のデュエットという前代未聞の形態だったようです。

さらに、オーケストラの指揮者は日本と韓国の血統を持Scott Yoo氏。

彼らの共演は、「文化間の架け橋が目に見えて近づいてきている」象徴だと重要視されています。

これらの主賓地域以外にも、世界33か国から2,500人を超える芸術家や団体が、毎日代わる代わる各国を代表するパフォーマンスを行います。舞踊や曲芸、舞台演劇、オーケストラ、美術作品展示など、あらゆる分野の芸術活動が市内各地を賑わせます。

これに伴い、期間中に臨時で国際色豊かな様々な店舗が開かれ、一年で最も異国情緒の漂うグアナフアトの街を見ることができます。

2014年には日本が主賓国となったこともあり、さらに2020年には東京スカパラダイスオーケストラが日本を代表して参加し話題となりました。

そして2022年の今年、日本に関連する芸術として招待されているのは、身体の弱さや醜さに共鳴する「暗黒舞踏」の先駆であり、現在フランスを拠点に活動する舞踏団体「山海塾」と、オランダ・アムステルダムを拠点に活動する日本人ピアニスト、向山知子さんの二組です。

今年のセルバンティーノ国際芸術祭は10月12日～30日の約三週間に渡って開催されます。とはいえ、この芸術祭は10月に入ってからはもちろん、もはや9月中から始まると言っても過言ではありません。

というのも、数多くのパフォーマンスの中には入場チケットが必要なものも多く、そのチケットは9月29日に販売が解禁されました(2022年度)。

当日はアクセスが集中し専用アプリにもなかなか繋がらず、ようやく繋がった頃には有名で人気のあるパフォーマンスのチケットは既に売り切れていたり…。

もちろんチケット不要で参加できるイベントも数多くありますが、目当てのパフォーマンスがある場合気が抜けません。

街の様子

また、9月下旬や10月に入った頃から、この芸術祭に向けての準備が街中で始まります。

観光客の集まる中心部では、植木の剪定や外壁等の塗装、各所の舗装や臨時設備の設置などがあらゆるところで為されています。ほんの数日で街が作り替えられていくかのような様には衝撃を受けました。

また、メルカドイダルゴの近くには「Los Hippies」という寄合のマーケットが開かれます。これは公式HPなどには一切記されていないものの、この芸術祭と同様の伝統を持ち、毎年恒例で期間中に特設されます。

入り口では爆音で音楽が流され絶大な存在感を放ち、中に入れば民族衣装を始め、手工業の民芸品や石細工・銀細工のアクセサリー、プルケ等の酒類、はたまたヘナタトゥーやタイ式マッサージの店舗まで！

今年は韓国が招致国であることが関係あるのかわかりませんが、韓国の辛ラーメンや菓子類を始め、日本のアニメグッズなど、アジア関連の商品もたくさんありました！

まとめ

街中が普段の数倍も活気に溢れるこの期間ですが、うかれて油断してばかりはいられません。

実際に街を歩いていて、異常なほどの人の多さに圧倒されます。昼間はもちろん、イベントの集中する夜間は特に人通りが活発になります。

このような状況はスリ等の軽犯罪の標的にされやすいです。

それに加え、酔っ払い等も増加し喧嘩に巻き込まれる可能性もあります。

普段以上に携行品には注意を払い、夜間の一人での外出は控えましょう。

しかし十分に警戒し迂闊な行動を取らなければ、非常に充実した時間が過ごせる三週間でしょう！

ぜひこの国際的に大規模な芸術祭に訪れてみてはいかがでしょうか？

さらなる詳細は公式ホームページをご確認ください！