みなさんこんにちは。いよいよクリスマスですね。スペインやメキシコでクリスマスによく聞くのはサンタクロースだけではなく「Reyes Magos」と呼ばれる人たち。
Reyes Magosとはどんな人たちなのでしょうか?そんな彼らについて簡単にまとめてみました。
Reyes Magosはキリストの誕生を祝った人たちのこと
Reyes Magos (レジェスマゴス)は、簡単にいうとキリストの誕生を祝った3人の賢者です。名前は、メルチョール、ガスパール、バルタサールの3人の王。彼らがキリストの誕生を祝うため旅をしたという新約聖書の話に基づいています。
実は、原本には「3人」とは明記されていないそうです。彼らがキリスト誕生の祝いの品として「黄金・乳香・没薬」を献上したことから3人とされているんだとか。。
彼らは和訳されると、「東方の三博士」「東方の三賢者」などと呼ばれています。
“Magos” はラテン語の “Magi” から来ています。ギリシア語では”μάγοι”といい、これが賢者という意味を指すそうです。
東方というのは、彼らが東洋出身だったと言われているからです。彼らは星の動きなどから世界の情勢を見極める「占星術師」であり、キリスト誕生に立ち会えたのも、その占星術によって知ることができ、大急ぎで駆けつけた為だと言われています。
Reyes Magos はイエスの命を救ったヒーロー⁈
こんな伝説が残っています。
メルチョール、ガスパール、バルタサールの3人の王たちは、キリスト誕生の前、イスラエルの王「ヘロデ」よりこんな命令を受けます。
しかし、この命令を受けた彼らに対し、「神」からのこんなお告げがあります。
王に会わずに帰りなさい。ヘロデ王はその赤ん坊を殺す気です。
ヘロデ王は、未来ユダヤ人の王になりうる赤ん坊を殺すつもりだったのです。こうして神のお告げを聞いた3人はイエスと面会した後、ヘロデ王に会わずに別ルートで自分達の国へ帰りました。
彼らの報告を得られなかった王は、その後赤ん坊抹殺命令を出しましたが、父ヨセフに天使を通して啓示があり、ヘロデ王の策略が教えられ、エジプトへの避難の神託を受けます。こうして無事に暗殺者から逃げのびる事が出来たと言われています。
そして、その後日談としてこんな恐ろしいエピソードがあるようです…。
幼児虐殺は、占星術博士の星に関するエピソードの中で、マタイによる福音書の幼年期の部分に書かれている。博士たちはユダヤ人の王を訪ねてきた(マタイ2:1)。ユダヤ人の王であったヘロデは、自分を脅かし得る者が誰なのかを調べるために策略を練り、帰りに立ち寄り知らせるよう博士たちに頼んだ。博士たちが他の道を通って帰ったことを知ると、「大いに怒った。そして、人を送り、学者たちに確かめておいた時期に基づいて、ベツレヘムとその周辺一帯にいた二歳以下の男の子を、一人残らず殺させた」(マタイ2:16)。
https://ja.wikipedia.org/wiki/幼児虐殺
Reyes Magosのお祝いは1月5日〜1月6日!
Reyes Magosのお祝いは1月5日の夜に行われます。家庭によっては、クリスマスとReyes Magosの両方を祝う家庭もあり、今でも多くの家庭の伝統として染み付いています。
子どもたちはプレゼントをもらうために、Reyes Magosに手紙を書きます。なんだかサンタクロースと同じ習慣ですよね。
ちなみにサンタクロースがプレゼントを渡すようになった理由は2つあります。1つ目はサンタクロースのモデルとなった聖人ニコラウスが、貧しい人々に贈り物を配ったことに由来しています。2つ目は北欧の伝説でソリに乗った妖精がプレゼントをくれるというものがあるからです。
彼らはイエスの誕生から13日目に贈り物をもってイエスのもとを訪れています。それが1月6日のこと。
その伝統を受け継ぎ、1月6日に子どもたちにプレゼントが渡されるのです。だからこの日にプレゼントが渡されるのですね!
また、これらとは別に面白い習慣もあります。
さらにこの1月6日にはプレゼントを受け取るほかに、Rosca de Reyes (ロスカ・デ・レジェス)と呼ばれる、大きな輪の形をしたパンを皆で切り分けて食べます。
詳しくは下記の記事をご覧ください。
赤ん坊の誕生を確認したらしっかり報告に来なさい。