みなさんこんにちは!
グアナファト大学に留学中の大関です。
皆さんは、ミイラと聞くとどんな姿を想像しますか?
日本の「河童のミイラ」を思い出す人もいれば、古代エジプトのミイラを思い出す人も多いことでしょう。
それに、ホラー映画などで一度は見たことがあり、ミイラがどんなものか想像はできると思います。
日本では現在ミイラ展も特別展示で開催されてもいます。
しかし、そんなミイラが「現在進行形」で生まれ、常に展示されているという衝撃を超えた博物館がなんとグアナファトにはあるのです!!!
もちろん、そんなミイラ博物館に飾ってあるミイラの姿は想像を超える姿でした。
そこで今回は、
たっぷりとミイラ博物館についてご紹介して行きたいと思います。
今回はグアナファトの一風変わった観光名所、ミイラ博物館(Museo de las momias)に行ってきました!
そもそもなぜミイラがこんなにたくさん?~ミイラ博物館(MOMIAS)について~
そもそもなぜグアナファトには多くのミイラがあるのでしょう?
それは、埋葬方法と土地の成分に秘密があります。
メキシコでの埋葬方法
日本では火葬が一般的だが、以前はグアナファトの埋葬方法は “土葬” だったといいます。
ここに安置されているミイラは、家族がいなくて誰も遺体の引き取り手がなかった人たちだといいます。
土葬が基本だから、遺体を安置して置く場所がだんだんとなくなり、その土地に税金をかけようという政策がなされた。
もちろん死んでいる人の中には家族がいない人も多く、そのような人たちから掘り起こされてしまいます。当時、一気に沢山のミイラが発見されることになりました。
なぜ当時大量のミイラが一気に発見されたかと言いますと、それは当時大流行していた伝染病により多くの人が亡くなり、多くの人が土葬されたからでした。
そして、恐怖におびえた顔をしているのは、伝染病の拡大を防ぐため、生き埋めになったから…という伝説も残されています。
先述のように土葬した遺体は自然にミイラ化するものが多く、公立墓地に埋葬された遺体の中で管理費(税金)が支払われないものは掘り起こされ、状態のいいものはミイラ博物館行きになったらしいのです。。。 (展示されたミイラがどのようにチョイスされたかについて諸説あります)
なぜグアナファトはミイラができる?
グアナファトは18世紀に銀鉱山の産業が栄え、その富によって美しいコロニアル建築の街並みが気づかれたことで有名ですが、グアナファトの鉱物質の土壌と乾燥した気候が土葬された死体をミイラにしてしまうのです。
ミイラというとエジプトのピラミッドのミイラを想像する方も多いと思いますが、グアナファトのミイラは特別な腐敗防止処理をしなくても自然にできてしまうなんて驚きですよね!
そして、メキシコでは公共墓地に対して管理費を支払う義務があり、一定の期間、管理費の支払いがなかった死体は掘り起こされてしまったそう。
グアナファトのサンタパウラ公共墓地では掘り起こした死体の中でも状態の良いミイラを選んでミイラ博物館に展示しているのです。
埋葬された死体を掘り起こすのも、ミイラを展示するのも日本では考えられないですが、こうしてできたミイラ博物館は本物のミイラを見ることのできる珍しい施設としてグアナファトの中でも人気のある観光名所になっています。
ミイラ博物館の行き方
ミイラ博物館はグアナファトの中心地からは少し離れたところにあります。
歩いて行くこともできますが、私たちはバスを利用して向かいました。
行きは上り坂を歩くのが大変なので、バスをお勧めします!
Del solというスーパーの前にバスがたくさん並んでいるので、窓にMOMIASと書かれているバスを見つけてください。
運賃は8ペソです。
どこで降りたらよいかを教えてもらえるので、運転手さんにMOMIASに行きたいことを伝えてから乗車することをおすすめします。
バスから降りて少し歩くとミイラ博物館に到着です!
チケットの買い方
ミイラ博物館に到着したら、チケットを買いに行きましょう。
入り口から見て右奥にTAQUILLAと書かれた紫色の看板が見えるので、そこに並んでください。
料金はこのようになっています。
大人 | 85ペソ |
学生 | 50ペソ |
身長が120センチ以下のお子さん | 50ペソ |
60歳以上の方 | 25ペソ |
学生証を提示すると50ペソでチケットを買うことができるので、留学中の方はお忘れなく!
また、カメラとビデオの使用料金が30ペソとなっていますが、支払う必要はなさそうでした。
いよいよミイラ博物館の中に潜入!
チケットを買ったらミイラ博物館の中へ!
服を着たミイラや妊婦さんのミイラ、ものすごく小さい赤ちゃんのミイラなど、中にはこれでもか!というほどたくさんのミイラたちが並べられています。
とてもきれいな状態のミイラもあり、これが自然にできたとは信じられませんでした。
※ここからはミイラの写真があります!苦手な人は飛ばしてください。
博物館の最後にはこんな写真撮影コーナーもあります。
棺に入ってミイラの気分で記念の1枚を撮ってきてください!
まとめ
ミイラ博物館の様子をお分かりいただけたでしょうか。
グアナファトのかわいい街並みからは想像できない変わった博物館ですが、本物のミイラを見る機会はなかなか無いと思うのでお時間のある方はぜひ足を運んでみてください!
・営業時間 毎日9:00~18:00
・電話番号 732-0639
・住所 Explanada del Panteón Municipal s/n, Centro, 36000 Guanajuato, Gto.
・ホームページ http://www.momiasdeguanajuato.gob.mx/index.html