みなさんこんにちは!
突然ですが、これ何でしょう?
ジャングルの中に、にょきっと突き出たコンクリートの塔、打ち捨てられた建物たちを静かに侵食しているように見える植物たち、しかもその建物たちは異様な形をしている・・・。
インスタグラムなどで目にしたことがあるかもしれません。一部ではラピュタの世界にそっくりだと話題になっているようです。
この不思議空間、その名も 通称ラス・ポサス(Las pozas, Jardín de Edward James)。
メキシコの秘境ワステカ・ポトシーナ(Huasteca Potosina)という地域のヒリトラ(Xilitla)という町にあります。
そこで今回はメキシコのラピュタと呼ばれたラスポサスをご紹介します!
メキシコのラピュタ、ラスポサスとは?
実はこのラスポサス、作ったのはイギリス人なのです。その名は「エドワードジェームズ」。
イギリスの小説家エドワード・ジェームスは、20世紀の最も変わったシュールレアリズム(超現実主義)アート収集家の一人です。
1940年の終わり、ジェームスはメキシコ中部の街ヒリトゥラを訪れ、この地の美しさに心を奪われた彼は、世界中どこを探してもないような、彫刻の庭がある家「ラス・ポサス」を作ることにしたそうです。
ワステカ・ポトシーナ (Huasteca Potosina)
ワステカ・ポトシーナ(Huasteca Potosina)ってどこにあるの?
ワステカ・ポトシーナ(Huasteca Potosina)はメキシコの北東・サンルイス・ポトシーナ州の東寄りの山なりの地域のことを指します。
バックパッカーのバイブルである某有名旅行ガイドブックを含め、日本語のガイドブックには載っていないため、メキシコを訪れる日本人の中でもマイナーな目的地になっています。
しかし!この記事の最初に写真を載せたラス・ポサスの他にも、実は訪れるべき場所がたくさん隠されている秘境なのです!!!
この地域は山・川・滝・湖といった自然資源の豊富な地域となっていて、アウトドア派の方・メキシコで自然を思い切り楽しみたい方・泳ぐのは好きだけど海でべたつくのが嫌な方におすすめですよー!
ワステカ・ポトシーナ(Huasteca Potosina)の観光スポット
ワステカ・ポトシーナ(Huasteca Potosina)の各地域はこちらの地図がうまく説明をしています。
ワステカ・ポトシーナ(Huasteca Potosina)はシウダ・デ・バジェス(Ciudad de Valles)という都市を中心に十字の形に分布をしています。
地域内の比較的大きな都市同士の移動はしやすく、例えば十字の下にあるヒリトラ(Xilitla)という都市から中心にあるシウダ・デ・バジェス(Ciudad de Valles)という町までは、車で約2時間ほどです。
ただ、他の都市からこの地域に来るのが時間がかかります。周りを山々に囲まれているためです。山々を越えつつ近づきますので、すごく揺れます。車酔いしやすい方は必ず酔い止めを飲むなど、対策をしていきましょう!!!
この地域内には多くの自然資源を生かした観光地があります。
ヒリトラ(Xilitla)周辺
- ラス・ポサス(Jardín de Edward James)
この記事では私が
- ラス・ポサス(Jardín de Edward James)
- タムル滝(Cascada de Tamul)
- ミコス滝(Cascada de Micos)
- 神の橋(Puente de Dios)
へツアーを利用せず、個人で行った際の情報をまとめたいと思います!
ヒリトラ(Xilitla)付近の観光のヒント
まず、他の地域から訪れる際に、サン・ルイス・ポトシ以外の大きな都市からシウダ・デ・バジェスへ直行のバスはないので、ヒリトラから観光していくのがより効率的だと思います!
既に述べたように他の地域からバスでたどり着くには山道をぐるぐると回らなければならないので、移動時間を短くさせるという意味でも最初にヒリトラに行くのが楽かと思います。
ヒリトラ付近の見所は
- ラス・ポサス(Jardín de Edward James)
です!ここではラス・ポサスと、ついでにラス・ポサスの真横にあるおすすめ宿泊施設「貝の家」(Casa Caracol)、そのすぐ近くでメキシコのサウナ・テマスカル(Temazcal)を体験できるところを紹介したいと思います。
まずは他の地域からヒリトラへ行きましょう!代表的な行き方としてケレタロからがあります。
例)ケレタロ→ヒリトラ 5時間 459ペソ
ヒリトラへはサン・ルイス・ポトシ(San Luis Potosi)から行くことも可能です。
メキシコシティからシウダ・デ・バジェスへのバスはOmunibus MéxicoとOdeMPlusから出ています。いずれにせよ、12時間前後もかかってしまいます・・・!(汗)
ヒリトラの街並みはとても可愛く、大変コンパクトです。中心街を外れると一気にお店の数が減りますので、セントロがわかりやすく、まわりやすい町ではあります!
ラス・ポサス(Jardín de Edward James)は1907年生まれのイギリス人、エドワード・ジェームズによって作られました。彼はオックスフォード大学出身の詩人・彫刻家でシュールレアリスム運動の支援者の一人でした。
大学時代の友人たちと「エデンの園」を作るプロジェクトを立ち上げ、ふさわしい土地を求めて1944年にメキシコにたどり着きました。
「エデンの園」を作る工事は1984年にエドワード・ジェームズが亡くなった時に中止されました。そのため今でも建設途中のまま放置された建物が多くあります。
ラス・ポサス(Jardín de Edward James)はセントロからは微妙に離れた山の中にあります。タクシーで10分程、運賃は30〜50ペソと運転手によってまちまちです。公共の乗り物はないため、タクシーか歩きかなのですが(この地域はUberはありません)、歩くと40分ほど、かつ山道で相当きつそうなので、無難にタクシーがおすすめです!
入場料は100ペソとなっています。ただ、セントロにあるレノラ・カリントン美術館(Museo Leonora Carrington)と「シュールレアリズムツアー」ということでセットのチケットも出ています。このチケットだと値段だと、混んでる時期だと待たずに10時から必ずラス・ポサス(Jardín de Edward James)に入ることができます。
庭は広く、一方通行の狭さの道幅ですが、二手に分かれていたりぐるぐる周るので現在地がわかりにくいです。あ!あそこで写真撮りたいけど、後でいいや。と考えていると、その行きたかった所に他の場所からどうやって行くのか分からなくなってしまいます。そのため効率が悪いと思っても、行ったり来たりウロウロしたほうが結果的に早いですよ!
次に「貝の家」(Casa Caracol)ですが、これはラス・ポサスの正面の敷地がキャンプ場っぽくなっているのですが、そこのことを指します。
敷地内が全体的にヒッピーの雰囲気でとても独特で楽しくリラックスできるためすごくオススメです!
ログハウスは何個かありますが、キッチンは共通になっていて、共有スペースにはザ・ヒッピーな方々がいつもたむろしています。
昼も夜もとても静かで自然に囲まれていて、リラックスした休暇を楽しむには最適な場所です。セントロからは離れているので買い物をまとめてして引きこもる必要がありますが、一応敷地内に一つレストランバーがあるので食べ物には困りません。
また、貝の家 とラス・ポサスのすぐ近くに小さな滝があります。その滝の運営をしているところで、メキシコのサウナ・テマスカル(Temazcal)が体験できますよ!
所要時間は2時間ほどで、ひとり250ペソです。最大施行人数が15人となっているので、少人数で落ち着くことができます。
このテマスカルは伝統儀式を含まない形式をとっていて、健康改善を目的にしています。汗を流した後に、すぐに近くにある滝の川に入って毛穴を引き締めるというのはここのサウナのロケーションならではで、とても気持ちいいです!
ラス・ポサスから歩いて2分ほどなので、ついでに水着を持ってメキシコのサウナを体験してみてはどうでしょうか??
ぜひぜひメキシコの新天地を開拓してみてくださいね!!
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