【セマナ・サンタ】メキシコのイースターってどんなの?クアレスマの秘密に迫る

メキシコ国立自治大学で日本語を勉強している学生からの寄稿です。メキシコ人がクアレスマ(四旬祭)という行事について説明してくれました。

クアレスマってなに?

四旬節(しじゅんせつ、ラテン語: Quadragesima)は、カトリック教会などの西方教会において、復活祭の46日前(四旬とは40日のことであるが、日曜日を除いて40日を数えるので46日前からとなる)の水曜日(灰の水曜日)から復活祭の前日(聖土曜日)までの期間のこと。

聖公会では「大斎節」と呼び、プロテスタントの教派によっては「受難節」と呼ぶこともある。復活祭は3月22日から4月25日のいずれかの日曜日(年によって一定ではない)なので、四旬節は2月4日から3月10日のいずれかの日に始まる。

正教会では「大斎(おおものいみ)」に相当する。ただし、正教会における大斎の始まりは日曜日日没(教会暦でいう月曜日・教会暦は日没を一日の境目と捉える)であることや、東方教会の復活祭の日付は西方教会と必ずしも一致しないため大斎と四旬節は年によって1週から5週ほどのずれを生じていることなどにより、期間には相違がある。

クアレスマ(四旬節)とは
灰の水曜日から、復活祭前の40日間を四旬節といいます。
イエス・キリストの受難と死を黙想し、共にご復活にあずかるべく、回心して心の準備をする期間です。

 

あまり、よくわかりません。かみ砕いて説明すると、つまり、クアレスマとは40日間にわたるメキシコのカトリックの礼拝の習慣で、ミエルコレス・デ・セニサという日からフエベス・サントという日までの期間に、カトリック教徒は生活を変える1つの印として、祈りを捧げ、断食をします。

期間的には、イースターの46日前からイースターの前日までを指します。

クアレスマの間は、金曜日だけ豚肉や牛肉などの赤い肉を食べてはいけません。でも、鶏肉と魚は食べても平気なんです。というのも、カトリックが赤い肉を食べるのは不浄だと思われているからです。

 

クアレスマ、詳しくもっと説明!

 

このコーナーでは、クアレスマの中の期間で大切な意味合いを持った日が多数あるのでそれらを紹介します。

 

ミエルコレス・デ・セニサ

灰の水曜日 (2018年は 2月14日 水曜日)
四旬節の始まりを告げる日。灰の水曜日のミサのでは、灰を額に受ける”灰の儀式”が行われる。これは、人は神によって創られた塵にすぎないことを自覚し、謙虚さを学ぶため。

クアレスマはミエルコレス・デ・セニサから始まります。この日、カトリック教徒はカトリック教会へ行きます。ミサが終わる前に神父が出席者の額に十字を書きます。この慣例の由来はユダヤ人が後悔したことのしるしとして、灰をかぶったことにあります。

 

実はそこまで知られていない、セマナ・サンタの由来・意味合い

キリスト教の国にいる方にはとても深くかかわるこのセマナサンタ(イースター)。メキシコでも1週間、休暇になります。

セマナ・サンタはカトリック教徒やキリスト教徒にとって、1年中で一番大切な週です。セマナ・サンタにキリストの受難と死と復活を記念しているからです。

セマナ・サンタはドミンゴ・デ・ラモスという日からドミンゴ・デ・レスレクションという日 までです。メキシコ人はセマナ・サンタに仕事を休みます。最近、メキシコ人はセマナ・サンタはただの休暇だと思っています。

セマナ・サンタの中では大切な日は5日あります。これはドミンゴ・デ・ラモスという日、 フエベス・サントという日とビエルネス・サントという日とサバド・サントという日とドミンゴ・デ・レスレクションという日です。

 

ドミンゴ・デ・ラモス

枝の主日(聖週間の始まり・受難の主日) (2018年は 3月25日 日曜日)
イエスがロバでエルサレムに入城したことを記念します。このとき、民衆が枝を手に持ってイエスを喜びむかえたことから、枝の主日と呼ばれます。
この日から受難の1週間(聖週間)が始まるので、受難の主日とも呼ばれ、“枝の祝福式”が行われます。
”枝の祝福式”では、ミサの前に祝別された枝を手に持ち全員で聖堂に入ります。この枝をいただいて持ち帰り1年間大切にし、翌年の四旬節の前に教会に返却します。”灰の水曜日”に額に受ける灰は、返却された枝を灰にしたものです

この日はイエス・キリストがエルサレムに凱旋するお祭りです。そのため、ミサを行い、カトリック教徒はカトリック教会へヤシの葉で作った物を持って行き、神父様に祝別してもらいます。

パルマで作った物はカトリック教会のそばで買うことができます。これは十字架のようで、職人がヤシの葉を割いたものを編んで作ります。

 

フエベス・サント

聖木曜日:十字架の死の前の晩、イエスが弟子たちとの最後の晩餐で、ご聖体・ミサ聖祭・司祭職を制定したことを記念し、日没後に”主の晩餐のミサ”が行われる。このミサのなかで、洗足式を行う。

この日は、あの有名な絵画、キリストの弟子と「最後の晩餐」を思い出させます。最後の晩餐はこの日なんです。

 

ビエルネス・サント

聖金曜日:十字架に付けられて亡くなったことを記念する。イエスキリストの受難の朗読、共同祈願、十字架礼拝、前日に聖別されたご聖体拝領が行われる。

この日はキリストの受難の祭りです。キリストの受難とは、鞭打ちにされ、茨の冠をかぶせられ、十字架に貼り付けにされたことです。メキシコのいろいろな所でキリストの受難が演じられます。一番有名な所がイスタパラパです。イスタパラパはメキシコシティの地区で、イスタパラパに住んでいる人がその準備をします。

イスタパラパでのキリストの受難の演劇は一番有名なので、マスコミが報道します。

大勢の人がイスタパラパの受難の演劇を見に行くので、マスコミが生中継します。そのため、イスタパラパへキリストの受難を見に行くことはできませんが、テレビで見ることはできます。

 

サバド・サント

聖土曜日:亡くなったイエス・キリストを墓に葬ったことを記念する。日没後までミサは行われない。日没後に、イエス・キリストの復活を祝う復活徹夜祭(光の祭儀)が行われる。

サバド・サント、は死から復活へのセレモニーです。

 

ドミンゴ・デ・レスレクション

復活祭(復活の主日) (2018年は 4月1日 日曜日)
十字架上で亡くなり、墓に葬られたイエスが3日目に復活したことを記念する祭日。復活の聖なる徹夜祭から始まる。復活祭から聖霊降臨の主日(今年は6月4日)までの50日間を復活といい、復活を祝う。

この日はパスクア(イースター)です。パスクアの意味は 死から生への道ということです。 ドミンゴ・デ・レスレクションでセマナ・サンタが終わります。

 

その年の月の満ち欠けにより、毎年セマナ・サンタの日付が変わります。ユダヤ人がエジプトを出た夜が満月だったため、フエベス・サントは満月に一番近い3月か4月のある日となっています。

 

クアレスマとセマナ・サンタの日付が変わるので、毎年いつかを知るのは難しいです。

今年の日付(ひづけ)は以下のようになっています。

  • ミエルコレス・デ・セニサは2月14日の水曜日でした。
  • ドミンゴ・デ・ラモスは3月25日の日曜日でした。
  • フエベス・サントは3月29日の木曜日です。
  • ビエルネス・サントは3月30日の金曜日です。
  • サバド・サントは3月31日の土曜日です。
  • ドミンゴ・デ・レスレクションは4月1日の日曜日です。

 

まとめ

皆さんいかがでしたか?1週間の休暇がある裏側にはこんな多くの行事があったのです。みなさんもいつかこれらの行事に参加してみてくださいね。イスタパラパ、すごいですよ!

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