現行のメキシコシティの空港は国内専用に
現在のメキシコシティ空港を国内線専用にする方針が先日の観光大臣への記者会見で明らかにされた。
現在メキシコシティにあるベニートフアレス国際空港は、地盤の影響もあり他の空港の建設をすることが前大統領のペニャニエト政権で決定されていた。それに対し現大統領のオブラドール大統領はロペスオブラドール大統領は前政権で進めていた新空港建設を予算の無駄遣いと批判して中止し、現在のメキシコシティ空港を存続させた上で、近隣の空軍基地に新たに2本の滑走路と旅客ターミナルを建設するなどして対応するとしている。
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オブラドール大統領は、新空港建設を巡って大統領選で中止を訴えていたが、7月の当選後は経済界と話し合う方針に切り替えた。しかし10月に「国民への意見調査」を実施し、中止が多数を占めたため、建設を取りやめると発表していた。
メキシコのロペスオブラドール次期政権による、首都メキシコシティにある国際空港の代替施設建設の是非についての国民投票は本日25日~28日にかけて行われる。投票結果を受け、すでにメキシコシティに隣接するメキシコ州のテスココで建設が始まっている新空港の工事を続行するかを決める考えだ。
記者会見したロペスオブラドール氏は建設続行について、常に難しい問題だと話した。同氏は建設を中止した場合は1千億ペソ(約600億円)が無駄になるが、このまま建設を続ければ第1期の工事のみで2850億ペソが必要だと指摘。
メキシコシティ新空港は、ペニャニエト政権で最大のインフラ案件で、ロペスオブラドール氏は予算の無駄遣いと強く批判してきた。ロペスオブラドール氏は対案として現在のメキシコシティ空港を存続させた上で、同空港から約40キロメートル離れた空軍基地に新たに2本の滑走路と旅客ターミナルを建設することで費用を大幅に削減できると主張している。
引用:メヒナビ
新空港建設の債権は返還と約束
引用:city manager
また、新空港の建設費用調達のため発行した債券の一部を早期償還すると発表した。ロペスオブラドール大統領は記者会見で「債券への投資は補償される」と話しており、工事が中止になっても政府として損失が出ないよう考慮するという。
空港間の移動はどうする?反発は必至か
記者会見では、国際線と国内線を別々の空港にすることは「すでに決定事項である」とコメントをした。国際線は同空港から約40キロメートル離れた空軍基地(サンタマリア)に新たに滑走路を建設して対応する。
国内線と国際線が別の空港になることで利便性が著しく低下するのは必至で航空会社をはじめ観光業界などから反発がされるだろう。
政府関係者によると、メキシコシティで乗り換えができるため空港間の移動に影響はない」としているが、空港間で鉄道など新たな交通手段を設けるかは決まっていない。
メキシコシティはいつも渋滞が問題となっており、国内線と国際線の乗り継ぎに支障がでるのではないだろうか。
大統領選ではオブラドール大統領が新空港廃止を訴えていましたが、先日、法的拘束力のない意見調査の結果を受けて「計画中止」を発表しました。
そして、現行の空港は国内線のみとして活用し、国際線は軍用基地の滑走路を改装して対応すると発表したのです。