こんにちは!
本日は、カンペチェ州カラクムルの古代マヤ都市と熱帯保護林(Reserva de la Biósfera Calakmul)についてご紹介します。
通称カラクムル遺跡と呼ばれるこの遺跡群は、2002年にユネスコの世界遺産に登録されました。
最近見つかって未だ掘り起こされていないピラミッドも多々あり、謎に眠る部分も多い遺跡です。
以前私が世界で流行しつつあるエコツーリズムについての記事を書かせていただきましたが、その舞台はバカラル(Bacalar)といいます。
このBacalarはキンタナロー州にあり、今回ご紹介するカラクルム遺跡から非常に近いです!
からも程近いため、レンタカーなど車での移動手段があればバカラルに行くついでに観光するのにぴったりです!
ジャングルに埋もれた世界遺産「カンペチェ州カラクムルの古代マヤ都市と熱帯保護林」をご紹介します!
カラクルム遺跡とは?
メキシコからコスタリカにかけては「メソ・アメリカ」と呼ばれ、多数の遺跡が存在しています。
カラクルムは6世紀頃に繁栄をきわめたと言われています。
カラクムル遺跡は、ジャングルに埋もれた状態で1931年に発見され、本格的な調査が開始したのは1982年になってからのこと。
つまり、とっても最近発見された遺跡、かつとても大規模な遺跡なのです。
2002年に世界文化遺産として登録された後、2014年に自然保護区に拡大する形で世界複合遺産となりました。
カラクムルの都市遺跡は、東京ドーム約640個分!!!メキシコ・ユカタン半島南部では最大級の都市遺跡です。
とっても広い遺跡なんです。このとてつもない面積に大小合わせて6250もの遺跡が分布する、メキシコ・ユカタン半島南部では最大級の都市遺跡。
そのため、未だに十分に調査があまり進んでおらず、多くの謎が秘められた遺跡でもあり、今後の新しい発見が大いに期待されます。
カラクルム遺跡の楽しみ方1: 遺跡を堪能!
それでは、遺跡の写真を見ていきましょう。
熱帯雨林や、そこに生息する猿などの壮大な自然が出迎えてくれます。
1982年から始まった調査で、多くの建造物が発見されていますが、そのほとんどはジャングルの高い木々に覆われ、空からも確認することは出来ません。
世界遺産カラクムル遺跡のシンボルといえば「建造物I」と「建造物II」です。
メキシコの遺跡でまだ名前がついていないものはアルファベットや数字で呼ばれています。
またジャングルの中は蒸し暑く、蚊も多いので虫除けは必須。遺跡観光では、歩きやすい靴と動きやすい服装で行くことをおすすめします。
カラクルム遺跡の楽しみ方2:早朝に動物観察
カラクムル遺跡は、世界複合遺産の登録名が「カンペチェ州カラクムルの古代マヤ都市と熱帯保護林」というだけあり、カラクムル生物圏保護区の中に遺跡が点在しています。
カラクムル遺跡は、遺跡の公式の入り口から60㎞も車を走らせてやっと到着できる場所です。
この60㎞の距離は、でこぼこの道を進まなければならないため、ゆっくりゆっくり、時速約20㎞ほどの速さでしか進めません。
到着までには2時間ほどかかります。
また、遺跡にたどり着くまでのこの道で、ジャングルに生息する動物を見ることができますが、これは朝の5時~6時頃の夜明けのみにできる体験です。
そのため動物を見るためには近くのホテルに泊まるなどしなければいけないので要注意。動物は夜行性なので昼間には動物を見ることはできないでしょう。
運が良ければこの2時間の間に、様々な珍しい動物が見られるかもしれません。やはり一番は、遺跡にも刻まれているジャガー!
カラクムル遺跡の建造物IIで見つかったジャガーの彫刻はとても大きなもので、そこに埋葬されていた王は別名「燃え上がる鉤爪」や「ジャガーの足」という名前も残っているそう。。
また世界複合遺産カラクムルでは、他にも独特な鳴き声のホエザルやピューマ、絶滅危惧種のベアードバク、様々な鳥類、爬虫類なども見られますよ。
カラクルム遺跡の楽しみ方3:コウモリの巣を見にいこう!
実は近くに、もう1つ外せない観光スポットがあります。
それはコウモリの巣を見に行けること!コウモリは夜行性のため昼間は寝ていて、18時頃に一斉に巣を出て食べ物を探しにいきます。
数百万もの数のコウモリがいるのだとされ、まさに圧巻の景色でした。
人間を巧みに避けながら、素早く飛び回るコウモリはまさに非日常です。
季節によって巣立つ時間が異なるので、エコビレッジのスタッフにしっかり確認しましょう。
巣に続く道の入り口には地元のスタッフの方が配置されていて、一定の時刻からは入れてもらえないためです。
スタッフの方に注意事項を説明してもらえますが、スカーフなどで口を覆うと安心です。
コウモリは飛ぶのが速すぎるため、このように写真に収めるのは困難ですが(笑)、
せっかく近くまで行ったなら、立ち寄る価値は十分にあると思います。
小さい子供も、親御さんと一緒に、口元をおさえて見に行っていました。
カラクムル遺跡を堪能するためには前泊がおすすめ!
さきほど、遺跡にたどり着くまでのこの道で、ジャングルに生息する動物を見ることができるとお伝えしましたが、これは朝の5時~6時頃の夜明けのみにできる体験です。
このため、遺跡の近くのホテルに滞在することが前提条件となりますが、カンペチェ州の田舎の地域に位置しているため、自ずと外国からの観光客は一か所のホテルに集まっていました。
そのホテルは Chicanná Ecovillage(https://www.chicannaecovillageresort.com/)です。
きれいなホテルで、Wi-fiもレストランにはとんでおり、プールや浄水器などの設備も充実していました。田舎地域なのでBacalarからの道中でも電波はなかったので、ホテルにWi-fiがあったのは便利でした。
(レストランに近い客室には届くかもしれませんが、全て客室に届くほどのWi-fiではありません。広々とした敷地内でコテージに分かれているため、仕方ないかと思います。)
レストランでは非常に美味しい料理(メキシカンも、洋食もありました)が食べられますが、周りに何もないため宿泊客が19時頃の夕食時には殺到します。混雑を避けるために時間をずらすのが賢明かもしれません。
このホテルに宿泊する人は次の日にカラクムル遺跡に行く人がほとんどです。
カラクムル遺跡へのアクセス
現在、カラクムル遺跡行きの公共交通機関はありません。
車で行く場合でも、自然保護区域を通るには許可のある専用車しか入ることが出来ないため遺跡近くの駐車場まで自分で運転して行くことは出来ません。
そのため、
- 前泊する
- 都市からのツアーに参加する
この2つがおすすめです。
当日にカラクムル遺跡に向かうには、カンペチェ市またはチェトマル市から出発するツアーに参加するか、カンペチェからバスで5時間ほどの場所にあるシュプヒル(Xpujil)の町からタクシーを用意して行く方法になります。
まとめ
カラクルム遺跡から出土された出土品は、世界遺産に登録されているので、遺跡自体に博物館などを作ることはできません。
そのため、同じく世界遺産に登録されている歴史的城塞都市カンペチェ市内のサン・ミゲル砦考古学博物館に展示してあります。
埋葬されていた王の遺体と共に出土した翡翠の仮面や、翡翠の胸飾り、様々な副葬品なども多数展示してあるので、遺跡とあわせて訪れてみてはいかがでしょうか。
まだ手つかずの世界遺産カラクムル遺跡、次は何が発見されるのかワクワクすると思います!
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