【新型コロナ】9月28日~10月4日の信号情報|州ごとの感染者数、メキシコシティとグアナファト対応のまとめ

新型コロナによるメキシコでの経済活動再開はどうなる?

2020年、世界中で感染が拡大した新型コロナウイルス。メキシコもその筆頭。メキシコでの新型コロナウイルスはますます拡大しています。

メキシコ政府は当初、新型コロナウイルスのピークは5月頃になるだろうと予想されていました。しかし、現在も日に日に一日の感染者は増え続けています。

また、メキシコ一部報道では、終息は来年4月頃と新たな予測が発表されました。

4月中は感染者は10%の推移で増加しており、5月になってからは日に5%ほど、そして7月以降、一日ごとの増加者は1%~2%となっていますが、まだ感染者が減る様子はありません。

現在は新規感染者の数は減っていますが、まだまだ油断はできない状態です。

今までメキシコでとられていたキャンペーンは「健全な距離の維持キャンペーン(Jornada Nacional de Sana Distancia)」。それにかわり6月からは信号制度が始まっています。

信号制度とは

メキシコ国内における活動再開の表現に信号を使用しています。各地域における活動再開について「信号情報」を導入。各地の「信号色」に基づいた規制解除が推奨されている一方、5月が続いてた衛生措置については引き続き実施されています。

(1)高齢者及び高いリスク(既往症等)を持つ国民の保護
(2)全てのレベルの教育機関の閉鎖
(3)100人以上が集まるイベント・集会の中止
(4)全てのセクターにおける移動を伴う労働の一時停止
(5)予防措置の強化

メキシコ・米国国境における不要不急の移動制限が9月21日まで延長されています。

▼施設の再開状況はこちらから▼

業種赤色オレンジ色
ホテル収容人員:25% 共用スペース:閉鎖収容人員:50% 共用スペース:閉鎖
レストラン持ち帰り・家への配送サービスのみ収容人員50%での開店
スーパー・量販店入場:通常の50% 1家族あたり1人 または家への配送サービス入場:通常の75% 1家族あたり1人
美容院家での出張サービスのみ入店:通常の50% 予約のみ
ジム閉鎖入店:通常の50% 予約のみ
公園・広場開放:通常の25% 幼児用スペース:閉鎖開放:通常の50%
映画館・劇場・寺院・商業スーパーなど人が密集するところ閉鎖収容:25%
イベント・バー・コンサート・居酒屋中止・休業中止・休業

この指針は連邦政府による例示であり、最終的な措置は各州政府によるとのことで、各地域の状況に応じて決定される模様です。お住まいの地域の最新情報の収集・感染予防に努めるようにしてください。

また、経済活動の再開にはレストラン・カフェテリアの再開も含まれています。本格的にお店が始まるところも出てきています!

(無視して開けていたところもあったそうですが…。)

8月4日の週より、教育活動が「不可欠な活動」として認められ、活動が再開されるようになりました。

連邦政府は当初、8月24日から始まる新学期から学校教育の再開を計画していた。しかし、新型コロナウイルス感染の拡大が収束するめどが立たないこと、また、当初より新型コロナウイルス警戒信号の色が緑にならない限りは学校に学生が通学するかたちでの教育は行わないと表明してきたことを受け、当面の間はインターネットやテレビ、ラジオを通じた遠隔教育で新学期を開始することを発表した。

エステバン・モクテスマ公共教育相は8月3日のアンドレス・マヌエル・ロペス・オブラドール大統領の早朝記者会見において、テレビサ、テレビ・アステカなど全国放送地上波テレビ局4局の協力を得て、小学校から大学までテレビ放送を通じた授業を実施することを発表した。テレビ放送が届かない世帯にはラジオ放送を通じた授業も行う。また、インフラが許す場所はインターネットを活用した授業を行う。今回新たに認められた「不可欠な活動」には遠隔教育用器材の製造や販売も含まれており、学校における現場教育が実施できない間、必要な資材が滞りなく家庭に届くことを目的としている。

https://www.jetro.go.jp/biznews/2020/08/ddcd492c0b7b46be.html

10月第1週のメキシコ経済活動はどうなる?

上記は9月28日からの信号です。

前々回の更新の目玉は、カンペチェ州が初の「緑色」信号に指定されたことでした。

それでは今週の信号情報をご確認ください。

▼州別の信号状況はこちら▼

「赤色」(0州):なくなりました!

「オレンジ色」(15州):メキシコ市、メキシコ州、南バハカリフォルニア州、コリマ州、ゲレロ州、イダルゴ州、ハリスコ州、ミチョアカン州、ナジャリット州、ヌエボレオン州、キンタナロー州、サンルイス・ポトシ州、ベラクルス州、ユカタン州、サカテカス州

「黄色」(16州):アグアスカリエンテス州、バハカリフォルニア州、コアウイラ州、ドゥランゴ州、チアパス州、チワワ州、グアナフアト州、モレロス州、オアハカ州、プエブラ州、ケレタロ州、シナロア州、ソノラ州、タマウリパス州、タバスコ州、トラスカラ州

「緑色」(1州):カンペチェ州

※在墨日本国大使館の配信メールより。

黄色信号に指定された州では、高齢者など感染症リスクが高いとされている人々との接触をさけながら、全ての労働活動は許可されます。公園、博物館・美術館などの公共スペースの利用では、屋外活動は許可され、及び屋内活動は制限を設けた場合で許可されます。

メキシコの州ごとの感染状況

上の表は8月23日時点の新型コロナウイルスの州別感染者数の表です。これによると、メキシコシティが圧倒的に多く、その後メキシコ州、グアナファト州と続きます。

緑色に移行されたカンペチェ州は感染者数は5,120人となっており、比較的落ち着いています。

今回黄色に移行されたその他の州は感染者数はばらつきはありますが、複数の要素によって今回「黄色」に移行されました。

信号の判定基準は、感染の増減傾向、入院患者の増減傾向、病床利用率、新規感染確定率などを基に判断すると発表されています。

急激な制限緩和による感染の再活性化を回避するため、一つでも指標が赤であれば他に関わらず赤にするなど、判断基準はメキシコの保健省により、判断基準が不明瞭だったため、一部の州はこの信号制度に従わない州もありました…。

また、州ごとにオレンジ信号であっても感染状況にはかなりの差があります。

そのため、オレンジ信号であっても操業が許可されている産業等、州によって異なることがあるとのことですのでお気を付けください。

また、メキシコシティとグアナファト州は別の基準で信号制度を取り入れています。

メキシコシティの新型コロナウイルス対策

メキシコシティのクラウディア・シェインバウム市長は5月20日の定例記者会見において、6月1日以降に開始される新型コロナウイルスの感染を抑制しつつ経済・社会活動を再開していくメキシコシティの計画を発表しました。

先述の通り、メキシコシティは政府とは別の信号制度を導入しています。

メキシコシティの信号制度には病床の占有率を重視し色を決めています。メキシコ政府は一週間ごとの設定になりますが、メキシコシティの信号は

  • 赤:病床利用率65%以上、あるいは過去2週間安定的に利用率が上昇
  • オレンジ:病床利用率50%以上65%未満で、かつ過去2週間安定的に利用率が低下
  • 黄:病床利用率50%未満で、かつ過去2週間安定的に利用率が低下
  • 緑:病床利用率50%未満で、かつ少なくとも過去1カ月安定して利用率が低い

グアナファト州の新型コロナウイルス対策

日系企業の進出がメキシコ国内で最も多いグアナファト州では、ディエゴ・シヌエ・ロドリゲス知事が5月25日、新型コロナウイルスの感染を抑制しつつ経済・社会活動を再開していくグアナファト州としての計画を発表しました。

同じように信号が用いられ、赤・オレンジ・黄色・緑が用いられています。

メキシコシティでは病床の占有率によって日毎に更新されていきますが、グアナファト州では新型コロナの新たな感染者数、死亡数の減少度合い、重度呼吸機能障害による人工呼吸器の利用率、病床の利用状況に基づき総合的に判断し、毎週変更されるとのことです。

信号の色に応じて活動が制限を設けていますが、経済活動に関して、政府が定めた不可欠な産業とは別に「サプライチェーン・バックアップ活動」の分類を設け、産業用・医療用の履物および制服および同サプライチェーン、リスクが低いサービス(士業など)、卸売業、ビジネスサポートサービス、レストラン・ホテル(宿泊)、小売業、ショッピングセンターの活動を信号の色に応じて段階的に認めています。

まとめ

メキシコ国内ではまだ感染者が増えています。連邦政府や州政府の発表も変わってくることもありますので、日々の情報収集に努めましょう。

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