天空都市と言えば、ペルーのマチュピチュが有名ですが、ここメキシコの中央部、オアハカ州にあるモンテ・アルバン遺跡も、負けず劣らず素晴らしい景色を有する、歴史ある遺跡です。数々のピラミッドが残り、大昔にタイムスリップしたような気持ちも味わえるモンテ・アルバン遺跡を、写真とともに紹介します。
モンテ・アルバン遺跡とは?
サポテカ族により、紀元前500年頃から建設が始まった、中央アメリカ最古の遺跡です。標高約1,500mのオアハカ盆地にある、高さ400mほどの丘の上に、数々のピラミッドが建てられ、今もその一部を見ることができます。世界遺産にも登録されている遺跡です。
どうやって行くの?
オアハカのセントロ(中心地)から車で20分ほどで行くことができます。現地で申し込むツアーやタクシーなどで行くことができるほか、日本の旅行代理店のツアーもあります。
オアハカの現地ツアーについては、こちらもご覧ください!
日本の旅行会社では、HISが、モンテアルバンを含む、オアハカ周辺のツアーを催行しています。
こちらのHISのツアーは、英語でのガイドがあるので、スペイン語が苦手な方にもおすすめです。申し込みや問い合わせを日本語でできるのも安心です。
今回筆者は子どもが小さいため、時間や行き先を自由に決められるプライベートツアーを、HISメキシコで申し込みました。ツアーでは、モンテ・アルバン遺跡のほか、羊毛の織物で有名なテオティトラン・デル・バジェ村にも行きました。息子の歩きたいペースで遺跡を回ったり、途中で息子のジュースやお菓子の補充でコンビニに寄り道してもらったりと、プライベートツアーならではの自由な旅で、オアハカを楽しむことができました。
こちらも、ツアーは英語、申し込みや問い合わせは日本語で可能です。以下のリンクから問い合わせできます。
モンテ・アルバン遺跡に行くなら朝一番に!! 2021年11月現在、モンテ・アルバン遺跡は、新型コロナウイルス対策のため、1日あたりの入場人数に上限があります。筆者がツアーで11月上旬に行った際は、8:30頃から1時間ほど車で並び、9:30の開門と同時に入場しました。そして遺跡から帰る頃(12時頃)には上限人数に達したようで、入口は閉められていました。
スニーカーは必須です。
石の階段や坂道を登り下りするので、足元は歩きやすいスニーカーで!年中暖かいオアハカですが、丘の上なので少し涼しめ。とはいえ、階段や坂を歩いているうちに、体が熱くなってきます。半袖に、脱ぎ着できる薄手の羽織を着て行くのがおすすめです。
写真とともにご紹介!見どころ満載の遺跡
ゆっくりと坂道を登ります。
駐車場から少し登り坂を歩くと、チケット売り場があります。チケット売り場の横にはお手洗いとお土産屋さんがあります。この先、遺跡内は、かなり先に進まないとお手洗いがないので、すませておくとよいと思います。
チケットを見せて入場すると、早速、冒険心をくすぐるような石垣が見えてきます。オレンジや白の花が咲く木々や、グァバの木など、植物を見ながら歩くのもとても楽しいです。道順に沿って少し坂を登ると、小高い丘が。遠目に遺跡を見ることができるとともに、オアハカを取り囲む山々を見ることができます。
20ペソ札をご準備ください。
さらに少し進むと、遺跡の全体が見られるスポットが。広大な土地に、数々のピラミッドが並び、息を呑む絶景が広がります。ここにある遺跡は、車輪や定規のない時代に作られたそうなので、なおさら驚きです。
そして、ここではぜひメキシコの20ペソ札を取り出してみてください。そうなんです!なんと、メキシコの20ペソ札に描いてあるのは、このモンテ・アルバン遺跡なのです!(最近出回り始めた、最新の20ペソ札(ピンクと緑のもの)には描かれていませんが、今一番普及している青い20ペソ札に描かれています。)
遺跡を間近で!
その先に進み、急な石の階段を降りて行くと、遺跡を間近で楽しむことができます。
こちらは、サポテカ族が石で描いた模様がとても美しいピラミッド。写真の右に見える石の板は、当時、日時計として使われていたのだとか。
下の写真の右側は天文台。この建物だけ斜め向きに建てられています。太陽や星を観測し、作物を育てる時期を決めたりしていたそうです。
いくつかのピラミッドでは、人や動物の絵が彫られた石が見られることも。ぜひ遺跡の近くで観察してみてください。
最大のピラミッド、ぜひ登って!
こちらは、モンテ・アルバン遺跡で最大のピラミッド。登ることができます。とても急な石段なので、休みながら、ゆっくり気をつけて登りましょう。ガイドさんによると、ここを登って見るモンテ・アルバン遺跡が一番美しいそうです。
筆者も息を切らしながら登りました。すると、この絶景。
まさに天空都市!モンテ・アルバンが丘の上に建てられていることがよくわかります。遺跡全体を見渡すことができ、また周りの山々も美しく、圧巻の景色でした。
続いて、こちらは競技場。神様に捧げる、いけにえを決めるための戦いが行われ、なんと勝利した方がいけにえになったそうです。
競技場を抜けると、入口に戻ってきます。駐車場の周りには露店があり、子どもが好きそうな、遺跡の石のような置物や、動物の笛などが売られていました。
モンテ・アルバン遺跡、見学の所要時間は、ぱぱっと見るなら2時間、じっくり見るのであれば3時間くらいを見積もっておくとよいと思います。
オアハカの市内から気軽に行ける、モンテ・アルバン遺跡。遺跡も美しいですし、山の上なので空気が澄んでいて、とても気持ちが良い場所です。オアハカに行ったらぜひ一度、訪れてみてください!
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