皆さんこんにちは。
前回に続いて、メキシコの基礎情報についてです。前回はメキシコの人口についての記事でしたが、今回はメキシコのGDPについて触れたいと思います。
GDPは、Gross Domestic Productの略で国内総生産のことを指します。 1年間に国内で産出された利益の総額で、国の経済活動状況を示します。
メキシコのGDP
GDPとは、「Gross Domestic Product」の略で、「国内総生産」のことです。一定期間で国内で産出された付加価値の総額で、国の経済状況が分かります。
2020年のメキシコのGDPは21兆8840億2900万ペソで、1.076兆アメリカ合衆国ドルでした。2016年、2008年とほとんど同水準の数値です。
2019年は1.269兆USドルでしたので、-15%の下落となっていました。
2019年から2020年にかけて、実質的なGDPの年間減少幅が最も大きかった州は、以下の通りです。
新型コロナウイルスの影響で第三次産業が盛り上がらなかったためと推測されています。
また、タバスコ州は3.5%の成長をした唯一の州となっています。
ブラジルは2020年は1,445兆USドルでした。メキシコ、あと少し!
メキシコの州別のGDP
それではメキシコの州別のGDPを見ていきましょう。
順位 | 地域 | GDP(単位:100万ペソ) | 全体に占める割合 |
---|---|---|---|
1 | メキシコシティ | 3,464,828 | 15.8 |
2 | メキシコ州 | 1,993,874 | 9.1 |
3 | ヌエボレオン州 | 1,744,370 | 8.0 |
4 | ハリスコ州 | 1,591,000 | 7.3 |
5 | ベラクルス州 | 988,915 | 4.5 |
6 | グアナファト州 | 949,404 | 4.3 |
7 | バハカリフォルニア州 | 801,564 | 3.7 |
8 | コアウイラ州 | 789,863 | 3.6 |
9 | チワワ州 | 786,176 | 3.6 |
10 | ソノラ州 | 784,273 | 3.6 |
11 | プエブラ州 | 710,095 | 3.2 |
12 | タマウリパ州 | 674,741 | 3.1 |
13 | ミチョアカン州 | 556,934 | 2.5 |
14 | サンルイスポトシ州 | 509,879 | 2.3 |
15 | シナロア州 | 505,966 | 2.3 |
16 | タバスコ州 | 505,726 | 2.3 |
17 | ケレタロ州 | 498,141 | 2.3 |
18 | カンペチェ州 | 458,928 | 2.1 |
19 | イダルゴ州 | 352,895 | 1.6 |
20 | オアハカ州 | 352,163 | 1.6 |
21 | チアパス州 | 336,352 | 1.5 |
22 | ユカタン州 | 332,101 | 1.5 |
23 | アグアスカリエンテス州 | 303,791 | 1.4 |
24 | ゲレロ州 | 302,965 | 1.4 |
25 | キンタナロー州 | 291,750 | 1.3 |
26 | ドゥランゴ州 | 267,864 | 1.2 |
27 | モレロス州 | 235,596 | 1.1 |
28 | サカテカス州 | 212,637 | 1.0 |
29 | バハカリフォルニア南州 | 170,563 | 0.8 |
30 | ナヤリト州 | 147,695 | 0.7 |
31 | コリマ州 | 139,654 | 0.6 |
32 | トラスカラ州 | 123,325 | 0.6 |
メキシコの第一次産業について
2020年、農業、家畜の飼育と搾取、林業、漁業、狩猟からなる第一次活動のGDPは887,229百万ペソに達し、ハリスコ州が13.2%と最大の割合を占めています。
ハリスコ州に次ぎ、ミチョアカン州9.9%、シナロア7.5%、ベラクルス州7.4%、ソノラ6.5%、チワワ6.0%、グアナファト5.0%、プエブラ3.5%、メキシコ3.1%、チェアパス3%、ドランゴ2.9%となっています。それ以外の州では32%占める結果となりました。
メキシコの第二次産業について
メキシコにおける第二次産業は、2020年に6兆918億1百万ペソを記録しました。
内訳は、ヌエボ・レオン州9.9%、ハリスコ州7.1%、メキシコ州7%、コアウイラ州5.9%、ソノラ州5.4%、グアナフアト州5.3%、バハ・カリフォルニア州とカンペチェ2州が5%、チワワ5%、メキシコシティ4%、ベラクルス4.3%でした。
その他の州は合計で35.1%となっています。
第二次産業において重要なファクターは石油採掘です。石油採掘が国内総生産に大きな影響を及ぼしており、カンペチェ州においては石油採掘が大きな割合を占めています。
メキシコの第三次産業について
メキシコの第三次産業が2020年に生み出した国内総生産は140億7,819万ペソで、このうちメキシコシティが22.3%、メキシコが10.5%、ヌエボレオンが7.4%、ハリスコが7%、ベラクルス デ イグナシオ デ ラ リャベが4.4%、グアナファトが3.8%、プエブラが3.1%、バハ カリフォルニアが3%、チワワが2.8%、タマウリパスとミチョアカンがそれぞれ2.7%を占めています。
残りの30.3%はその他の州で構成されています。
最後に
いかがでしたでしょうか?
数年前と比べてもかなり進歩しているのがわかるように、メキシコでは経済が日々伸び続けています。これからもメキシコの経済状況をメヒナビでもお伝えしていきます!
参考文献:https://www.inegi.org.mx/contenidos/saladeprensa/boletines/2021/pibe/PIBEntFed2020.pdf
スペイン語ではGDPを、Producto Interno Bruto (PIB)というよ!