【オアハカふしぎ発見】モザイク模様が美しい世界遺産のミトラ遺跡を訪れる旅をご紹介♪

オアハカと聞くと、カラフルな街並みや民芸品、おしゃれなカフェなどを思い浮かべる方が多いかと思いますが、実は数多くの遺跡があり、考古学的な魅力も溢れている都市なのです。一番有名なのは、サポテカ族の遺跡、モンテアルバンかと思いますが、今回は、同じくサポテカ族により建設が行われ、今もその美しい建物やモザイク模様を見ることができる、ミトラ遺跡(Mitra)をご紹介します。

モンテアルバンについては、こちらの記事をご覧ください。

ミトラ遺跡の歴史


ミトラ遺跡は、300~400年頃にサポテカ族により建設が始まり、750~1300年頃に繁栄と衰退を繰り返した中で作られてきた遺跡です。”ミトラ”は、ナワトル語のミクトラン、”死者の場所”という意味を有し、その名の通りこの場所では、様々な宗教的な儀式が行われてきたそうです。

スペインの侵略が始まった1600年頃、遺跡の一部は破壊され、上にサンパブロ教会(Templo Catolico de San Pable Villa de Mitra)が建設されていましたが、遺跡が昔のまま残されている場所もあり、今では教会と遺跡を共に眺めることができ、長い歴史を肌で感じられる場所となっています。

教会や遺跡をゆっくりと散策

まずはミトラ遺跡の北の方、教会の近くの遺跡から見てみましょう。赤い色の石造りの教会と、サポテカ族の遺跡、そしてサボテンのコラボレーションはとてもメキシコらしい景色ですね。遺跡の中には、メキシコの太陽を浴びて元気に伸びたサボテンとともに、小さな野花が咲いていました。ガイドさんが摘んで見せてくれたのですが、これは実は、死者の日などに街を彩るマリーゴールドの祖先なのだそうです。

遺跡の中は迷路のようで、わくわくした気持ちに。上の方を見ると、さっそくサポテカ族の作った石のモザイク模様が。これだけでもとても感動して写真をたくさん撮っていたのですが、ガイドさんによると、”これはまだプロローグに過ぎない”とのこと。ガイドさんに促されるままに、教会を横目に少し南へ向かって歩きました。すると、、、

先ほどの遺跡よりもさらに美しいモザイク模様が描かれた遺跡が目の前に現れました。

謎多きモザイク模様

この美しいモザイク模様、石を彫って作ったように見えますが、実は長方形(角柱状)の石を積み重ねて作られているのだそうです。

とても規則的な模様でありながら、場所によって全く異なるデザイン。海の波に見えるようなものもあれば、何かの動物に見えるようなものもあります。すべての模様にはそれぞれ意味があるそうですが、実は古すぎて文献がなく、多くの意味は分かっていないのだそうです!何の形だろうと考えながら遺跡を眺めるのは、とてもミステリアスな魅力があり、楽しいですね。

宮殿?祭壇?円柱の並ぶ、ふしぎな空間

モザイク模様が描かれた遺跡のすぐ近くには、他とは少し様相の異なる建物があります。とても急な石の階段があり、登りきると、円柱が規則的に立ち並ぶ、ふしぎな空間が現れました。この建物は、宮殿か祭壇だったようです。

驚くべきは、この円柱が、一つの石でできていること。こんなに大きな石をどうやって運んだのだろうと思うと、また考古学的なロマンを感じます。

遺跡のあとはお買い物も

遺跡のすぐ近くには、お土産屋さんが立ち並ぶ場所があり、お買い物も楽しめます。ここミトラ周辺では、木綿の織物が有名だそうで、男性用のシャツや女性もののワンピース、子ども服などさまざまな商品が売られていました。

ミトラ遺跡への行き方

ミトラ遺跡までは、オアハカのセントロから車で約60分。筆者はHISメキシコのプライベートツアーで、イエルベアグア(Hierve el Agua)とともに、訪れました。

セントロから、ミトラ遺跡やイエルベアグアを巡る、現地ツアーもあります。セントロのツアーデスクやホテルのフロントで申し込むことができます。また、タクシーやレンタカーで訪れることもできます。

ミトラ遺跡までの道中には、ティアンギス(日曜市)で有名なトラコルーラ村(Tlacolula)、羊毛のタペテ(カーペットのような織物)で有名なテオティトラン・デル・バジェ村(Teotitlan del Valle)、中南米最大の幹の太さを誇るエル・トゥーレの木(El Tule)などの観光名所もあるので、行き帰りに立ち寄るのもおすすめです。

ミトラ遺跡の情報

  • 営業時間:10:00~16:00(月曜定休) ※営業日・営業時間は変わることがあります
  • 住所:Vila de, Cam. Nacional, San Pablo, Centro, 70438 San Pablo Villa de Mitla, Oax.

ミトラ遺跡までの幹線道路沿いには、洞窟遺跡などがあり、車窓からも昔の壁画などを見ることができました。また、道路脇には、世界遺産に登録されていないような遺跡や、草が生えていて、まだ研究もされておらず、観光地化されていない遺跡などもたくさんあるそうです。ふしぎがたくさん眠っているオアハカの遺跡群、ぜひ一度訪れてみて下さい。

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