7月のオアハカは年に1度の大イベント、Guelaguetza(ゲラゲッツァ)で町中がお祭りムードに!まもなく、2018年のゲラゲッツア祭りが始まります!
オアハカ州の8地域に暮らす先住民の音楽やダンス、工芸品にグルメまで。
パレードやショーを見たり、素敵な雑貨やメスカルをお買い物したり、楽しみ方は人それぞれ。
本記事では2017年に筆者が見に行ったSan Antonino(サン・アントニーノ)村でのショー、Auditorio Guelaguetzaでの公演”Donaji”もリポートします!
オアハカ1の祭り、Guelaguetza(ゲラゲッツァ)って何?
Guelaguetza(ゲラゲッツァ)とは元々、オアハカ州に住む先住民サポテコ族の言葉で「助け合い、贈り物」という意味。
郊外の村や先住民共同体の中では、農作業などの仕事やイベントの費用などを分担して負担するシステムを指す。
祭典としてのGuelaguetzaの起源は、スペインによる征服以前から行われていたトウモロコシの女神Centeotlを祀る祭事にまで遡るそう。
スペインの植民地下に置かれた後はカトリックの聖人、カルメンに捧げる祭りへと変質していき、現在のように先住民文化を押し出したイベントになったのは1932年のこと。
Oaxaca de Juarez成立400周年を記念して州の各地からダンスや音楽、民族衣装を集めてお祝いしたのが始まりで、現在では毎年7月の第2・第3月曜日に州内8地域から集結したダンスと音楽のショーが行われている。
ゲラゲッツァのショーを実際に観に行ってみた!
ゲラゲッツァの時期になると州のあちこちで特設ステージが設けられます。
オアハカ市内でさくっと音楽や舞踊を楽しみたいという方は、Santo Domingo教会の裏のステージ、またはBasilica de la Soledad脇の巨大ステージでどうぞ。ゲラゲッツァの雰囲気を十分楽しめると思います。
筆者は昨年のSan Antonino村の近くで行われたショーに加え、州都にあるAuditorio Guelaguetzaでの公演“Donají”を観に行ってきました!
San Antonino村編
San Antonino村は州都からバスで40分程の郊外にある、美しい刺繍で有名な村です。
バスを降りて村の中心部まで歩くこと15分、色とりどりの衣装に身を包んだダンサーの集団を発見!
地元の人々に囲まれてパレードしながら、村の近郊に作られた特設会場へ向かいます。
会場に到着すると、T字のステージを円形に取り囲むように椅子が並べられています。
中心部は有料席のよう。筆者達一行は比較的空いている外周席へ。
1つの演目が終わると、その地域の特産品が観客席へと投げ込まれます。
引用:https://www.viveoaxaca.org/2016/08/EncuentroSantaAna2016.html
ショーが終わるのはすっかり日も暮れた21時頃。もし公共バスで州都まで帰るのであれば、20時位に会場を後にしないと最終便に乗り遅れるのでご注意を。
市内”Donají”編
ゲラゲッツァのショーの中でも一番規模が大きいのが、州都の野外ホールAuditorio Guelaguetzaで行われるもの。
有料席のチケットは5月頃から販売され、公演の当日に配される無料チケットには朝早くから人が並ぶとの噂も。
祭りの期間中に公演されるショーの中でも、伝統舞踊と音楽のショーに次ぐのが筆者が奇跡的に観に行けた劇“Donají”です。
“Donají”はオアハカに古くから伝わる、あるカップルの愛の物語がベースになっています。
舞台はスペイン人による征服以前のオアハカ。同地では先住民サポテコ族とミシュテコ族が争いを続けていた。そんな中、サポテコ族の王女Donajíは戦場で傷ついたミシュテコ族の王子Nucanoと出会い、2人は恋に落ちる。
戦況はミシュテコ族が優勢となり、戦争を終わらせるためDonajíは人質となり敵国へ向かう。
彼女を救おうとサポテコ軍が敵国へ進軍し、争いが再燃してしまう。戦火の渦中にいるDonajíの運命はいかに…!というストーリー。
楽しいのはショーだけじゃない!飲んで買ってオアハカを満喫しよう
オアハカ市内では祭りの期間中、様々なイベントに合わせて沢山の屋台が出ます。
その中でも世界的に有名なのが、Llano公園で行われるメスカル祭り。今年の開催は7/21~30日までです。
同時にチーズやチョコレートなど特産品のブースも出展しているので、お土産探しにもピッタリ。
最後に
ゲラゲッツァ特集、楽しんで頂けたでしょうか?
興味のある方、今年のゲラゲッツァのスケジュールはこちらからご確認を。
来年こそは行ってみたいという方、航空券やホテルの確保はお早めに!
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