UNAMで何が起きた?Porroとは?史上最大規模のデモを緊急解説

CIUDAD DE MÉXICO, 16MARZO2018.- La Facultad de Ciencias Políticas y Sociales (FCPyS) de la Universidad Nacional Autónoma de México (UNAM) fue tomada por estudiantes, desde primeras horas del día, en protesta por los casos de acoso y violencia de género contra las alumnas de la misma, así como la inacción de las autoridades correspondientes a atender las denuncias. Posteriormente, un contingente mixto encabezado por alumnas de la institución marchó hasta la rectoría de la universidad para exigir atención inmediata a las demandas y la revisión del protocolo de género con el que cuenta la UNAM. FOTO: GALO CAÑAS /CUARTOSCURO.COM

留学生は気を付けて。メキシコ国立自治大学ででも発生

今週に入ってからUNAM(メキシコ国立自治大学)で史上最大規模のデモが発生し、多くの学部がストライキに入っています。日本人の留学生はくれぐれもお気を付けください。この事件の詳細について詳しく調べてみました。

史上最大のストライキの詳細、何が起きた?

UNAMの附属高校のCCH(Colegio de Ciencias y Humanidades)Azcapotzlcoが要望書で掲げている点に関して数日前からストライキに入っていました。その際、CCH Orienteの女子高生が誘拐・殺害されたことも含めて、月曜日に200人近くのデモ隊がサンアンヘルからCUまでそれに対する抗議のためのデモが行われました。

今回のキーワード

CCH…要望書に書かれた内容(それは不明)に関してストライキを行っていた。その際、行っていたメンバーの一部が襲撃される。

Porro(Porrsita)…学生運動を妨害するグループ。大学当局や政党との関係が噂されるが真偽は不明。彼らがCCHの学生を攻撃したことから大規模なデモが発生した。

そして、Porristaという学生運動を妨害するグループの30人ほどが、火炎瓶や棒、刃物、その他の武器をつかって攻撃したことが今回の大規模なストライキにつながったのです。

UNAMでは月曜に哲学文学部(Facultad de Filosofía y letras)がストライキを決議したほか、様々な学部や学校が「大学内の暴力反対」「Porristaの解体」を求めて、ストライキを決行し、現にメキシコ人が外国語、日本語を学ぶENALLTでも最初の48時間から、さらに48時間ストライキを続行し、土曜日の朝9時まで続くことになっています。

このようにしてストライキが大学内全体に広がっていきました。

これを受けて、共感した多くのCCH, Prepa, UNAMの高校生大学、大学生、教師、他が他大学も含めて水曜日の1時からデモ行進を行いました。ビデオにも見られるように、今までで一番大きいデモで、CUキャンパス内でも麻薬の売買や昨年の殺人事件もあり、今までの国内やUNAMの治安に対する不満もあったのでしょうか、多くの共感を得たのだと推察されます。

このストライキを通して、大学側に要望書が提出されました。

この上記の要望書のうち、6つが9月5日現在(メキシコ時間)で、受理されたとの情報が入っております。

また、9月7日の正午に経済学部のホーチミン講堂で予定されていた大学間総会は参加人数が多かったため、会場がAlfanso Caso講堂に変更され、各大学(IPN, UAM, UACM, UPN, ENAH)UNAMの各学部や学校の総会が要望書を持ち寄り、今後の方針について話し合いが行われました。、その結果徐々に学部によっては通常の授業に戻りつつあるところもあるようです。

9月8日(土)の新聞La Jornadaの記事によると、同総会は会場を移してから4時頃に始まり、それぞれの学校や学部での問題点のほか、大学での決定の民主化とそれに学生がより深く関与できるようにすること、学校内外での治安の確保、女性への犯罪をなくすことなどがあげられ、これらは国内での治安の悪化に伴ったものであることも指摘されました。

また、大学内での治安維持機関の専門化、その役職や大学総長の進退、大学総会の開催や、学生の権利や要望を吸収するための各委員会の設置、強盗を防ぐためバス停に照明を付ける事など、様々な議題が6時間近く話し合われました。

引き続き、大学間総会は火曜日にUPNで、水曜日にはENAHで行われるということです。

現時点では、UNAMの17の機関(学部や附属高校)が金曜日から通常の授業に戻ったということも9月7日のLa Jornadaで伝えられています。

今回のデモのキーマン・Porroってどんな人たち?

Porroは「応援団」という意味です。アメフトのユニフォームのようなものを着用して、学内を不穏な空気にする左翼系の学生運動や集会を妨害することを目的にした学生の集団の事を指します。

今まで、当局にとって都合の良い時に学生運動鎮圧に利用されてきたという歴史があり、附属高校や大学内で幅をきかせ、圧力をかけているチンピラ?のような存在ともいえるかもしれません。

そのため、今回も上の誰かが用意したとも言われているバスでストライキの場所まで送り込まれたとも言われ、以前からPorroと政党(当初はPRI)や大学当局との関連が指摘されていますがその実態は明らかになっていません。

Porroはいつ生まれたの?

この記事によると、40年代後半の革新派リベラルの台頭を受け、50年代に保守系ラディカルとして、組合運動に対する政府の対抗策として、Porroは登場しました。その当時、彼らはアメフトやその応援団との関連が強く、今でも、各高校などの体育会系のグループとの関係も根強く、現在まで暴力や脅しなどを繰り返し、色々と派閥もあるようです。

68年に学生運動が鎮圧された後、更に過激化し、高校生や大学生を脅すため、疎まれている存在です。これらを踏まえ、Porroは冷戦時代のレッドパージの流れを汲み、左系の台頭を抑えるものがその由来だと推察されています。

日本人留学生が気を付けなければならないこと

留学生の皆さんはストライキ中も授業は続けられていましたが、もちろんデモには近づかないようにしてください。治安改善を求めるデモではありますが、事件に巻き込まれない危険はないと言い切れないので細心の注意をはらってください。

そして、メキシコでは外国人による政治活動が禁じられているため、最悪の場合国外退去を命じられる可能性があるとのことですので、今回以外のケースが発生したとしても、安易にデモや集会等に参加しないようにしましょう。

まとめ

今回の記事について簡単にまとめたいと思います。

  1. CCHの学生がデモを実施した際、その中の生徒が誘拐・殺害される。
  2. これに対するでもが100人規模で大学で行われ、その際Porroと呼ばれる集団による襲撃をうける。
  3. 大炎上し、大学内多くの学部で大学内の治安改善、Porroの解体を求めストライキを実行。

特に注意しなければならないのは、日本人留学生は近づかないこと。以上です。

是非メヒナビの記事のシェアをお願いします!▼

メキシコで働きませんか?

スペイン語を生かしたい…。今いる環境から一歩踏み出したいと考えているあなた。是非メキシコで働きませんか?

メヒナビでは現地の求人情報をお伝えしております。お問い合わせ、紹介はすべて無料。

まずはお気軽にお問い合わせを!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です