メキシコ人に学ぶ起業家精神の極意とは|将来を恐れ過ぎず飛び込んでみよう!

NORIの日本メキシコ化計画? 将来を恐れ過ぎないで飛び込んでみよう

こんにちは。Noriと申します。

Nori

私は、2001年からメキシコに在住しています。現地の日系自動車部品の工場に延べ12年勤めた後、メキシコ資本の事業コンサルティング会社で日本のお客様を対象に営業をする傍ら、書類翻訳や会議通訳をしてきました。1月から自営業になり、仕事を求めながら楽しく活動中です。

あなたのお仕事は?

 さて、あなたのお仕事は何ですか?

 毎月お給料をもらって、会社に勤めている方。自営業をなさっている方。また学生さんなら、アルバイトをしている人も多いでしょう。

 私が大学生の頃は、水泳教室で先生をしたり、ハンバーガー屋さんでアルバイトをしていましたが、最近は学生をしながら、起業している人も多いと聞きます。勉強しながら自分で事業をする…なんて大変だなぁと思いますが、インターネット全盛のこの時代、移動をしなくても色々なことが手軽に出来るようになったために起こった、一つのメリットでもあるのでしょう。

メキシコでも、学業を続けながら仕事をしている人は本当によく見かけます。

日本に比べると、「学生」と「仕事をしている人」には、職業としてキッチリ分けるだけの垣根ははっきりしていないという印象を受けます。 

メキシコの多くの人々にとって、仕事とは

 お仕事をして、生活や余暇、趣味などに必要な収入を手に入れるということ自体は、当然私が住んでいるメキシコでも、行われています。

欧州などですと最近は「ベーシックインカム」といって仕事をしなくても一定のお金が手に入る制度も議論されているようですが、国の財布が潤沢であるか、国としてそういう制度を運用するだけのお金が回っていることが大前提であり、メキシコではまあ夢物語に近いといわざるを得ません。

 余暇、趣味以前に、自分や家族の生活を成り立たせるために多くの人は一生懸命働いているなぁ…と、私はメキシコに長年住んでいて強く感じます。

そしてそのことと同じくらい強く感じるのは、メキシコの多くの人々にとって「仕事」とは、まだまだ安定性に欠けた、質の高い生活を保証するためには脆い存在のものだ、ということです。

 メキシコ人たちの仕事に対する基本的な考え方というのは恐らくそういうもので(むしろ、終身雇用を保証しようとする日本のほうが世界では稀なのかもしれませんが)、

私が日系企業であった自動車部品の工場で働いていた時の職場の仲間でさえ、勤務が終わるとタクシー運転手、大学の講師、化粧品の訪問販売員、等々に変身していました。

当然、ここでは多くの場合「副業禁止」などというのはありませんし、そんな規則を徹底させたら生活が成り立たなくなる人々もたくさんいることでしょう。

 また、一方で仕事を通して自分が本当にやりたいことや夢、楽しみを得ているのだとも感じられます。

仕事が生活の多くのことを保証してくれないことの裏返しだと思いますが、いろいろな仕事にチャレンジできる機会がある社会とも言うことも出来ます。

考えすぎないで、何でもやってみる~メキシコ人の起業家精神に学ぶ~

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 メキシコに住んでいると、本当に色々な「職業」に出会うことが出来ます。

 車を運転しているとき、信号待ちをしていると洗剤とスポンジを手にした人たちが、フロントガラスを掃除しにやってきます。

 夕方家でくつろいでいると、お菓子、アイスクリーム、ケーキなどを持って「訪問販売」を受けることも多いです。

 私が今住んでいる街の、あるタコス屋さん。20年前はただの屋台だったのが、繁盛して店舗を構え、今では街の中に10軒近くの「支店」や、タコスで使う材料(肉、野菜)を活用して、小さな商店も経営していますから驚きです。

 また、もともとは会社に勤めていたのが色々な理由でいわゆる「脱サラ」をして、会社勤めの頃に得た経験を活かして起業している人も、よく見かけます。自動車部品会社で働いていたときの同僚も脱サラして、自動車修理の工場を開き、修理工を何人か雇って、雇用にも貢献しています。

 そして「何でもやってみる」という姿勢は起業だけではなく、既に会社として事業を行っている場合でも新しい事業やサービスに、積極的に進出しようとする考えもメキシコでは多く見かけます。

私が以前居たコンサルティング会社はメキシコ人が経営していて、ある日コンサルティングとは一見全く関係のない、製造業(切削加工という方法で部品を作る会社)をすることを思い立ち、本社の傍にある工場を買い取り、仕事をスタートすると聞いて私は驚きました。残念ながら事業は余り振るわず、1年半程度で売却してしまいましたが、こういうフットワークの軽さや、本業とぜんぜん違うことをやってみる、というクリエイティブな点はとても魅力があります。

これからの時代により大切な「一人」の力

 先月は、「個人の選択の自由」などをテーマに「メキシコ的な個人主義」についてお話しました。

またこれまで話をしてきました「デジタルトランスフォーメーション」や「ニューノーマル」は、日本、メキシコのみならず世界中で「一人力(ひとりりょく)」とでも言うのでしょうか、

個人ひとりひとりが持っているポテンシャルに着目することや、それをデジタルな環境で集約してチームワークに結びつけ、みんなが物質面、精神面双方で豊かになっていくことがより、重要視されるのではと思います。

業種や国の垣根を、飛び越えてみる。メキシコで起業!

 そんな世の中を反映しているのでしょうか、私の周りには日本からメキシコにやってきて、会社員ではない仕事をしている人々もたくさんいます。専門で起業している人もいれば、副業としてやっている人も多いです。

 どんなことをされているかというと、今手元にある日本語情報誌を開いただけでも、こんなものがあります。

  •  旅行会社
  •  日本食レストラン、食堂
  •  医師(勿論、メキシコで学位を取得されています)
  •  民芸品の販売

 他にも焼き鳥屋、たい焼き屋、ラーメン屋(食べ物が多いですね)、保険販売代理店、宿泊業、などなどをしている人たちがいます。またフリーランスで通訳翻訳業やビジネスコンサルタントをされている方も多いです。

 起業している日本人の方々は、もともと現地の企業で働いて永住許可を取得した方々、またそれ以外の(勿論、合法的に)方法で利益を得るための滞在許可を得て事業をしている方など様々です。

 またネット等を駆使して他国に住みながらメキシコ人のビジネスパートナーと組んで、メキシコに関するお仕事をしている人や、メキシコに物・サービスを提供している方々もたくさん居ます。

メキシコだけでも日本と同じくらいの人口があり、それ自体が販売のポテンシャルになっていますし、またメキシコを足がかりにラテンアメリカ全域に事業を拡大するチャンスもあります。

事業、相談には私に是非お便り下さい!

 今回も最後までお読みいただき、有難うございます。

 私は、以下のような事業、サービスを行っています。

  • ビジネスサポート…日本からメキシコへ物・サービスを輸出したい、メキシコで事業をしてみたい
  • 書類の翻訳や同時通訳
  • メキシコ人と結婚・離婚されたり、何らかの人間関係を構築されようとする日本人の方々へのアドバイス

 皆さんが困ったことについては何か力になれればと思っていますので、そんな時は是非、川村 (akabanestar@hotmail.com)まで、是非メールを頂ければと思っています。

 それでは、次回もよろしくお願いします。

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    ABOUT US
    Nori
    メキシコ事業コンサルタントです。 1996年~98年にグアナファトに留学し、 卒業後2001年からメキシコに住んでいるおじさんです。 以前、現地日系自動車部品メーカーで延べ12年働きました。 妻はメキシコ人です。 歳なのでトルティージャも米も最近は控え気味です。 何かご相談があれば、いつでもどうぞ。