メキシコに暮らして良かった!と私が思う瞬間の数々。あなたはどんな時に感じますか?

NORIの日本メキシコ化計画?メキシコに暮らして良かった!と思う瞬間の数々

こんにちは。Noriと申します。

Nori

私は、2001年からメキシコに在住しています。現地の日系自動車部品の工場に延べ12年勤めた後、メキシコ資本の事業コンサルティング会社で日本のお客様を対象に営業をする傍ら、書類翻訳や会議通訳をしてきました。1月から自営業になり、仕事を求めながら楽しく活動中です。

あなたが「幸せを感じる瞬間」って、どんなものですか?

 さて、前々回「メキシコ流個人主義のススメ」では、「今、あなたは幸せですか?」という問いから始めて、自分の生き方を自分で決められることが多いのっていいよね!というような事を、メキシコでの体験に沿ってシェアしました。

▼「メキシコ流個人主義のススメ」はこちらから▼

 私は、コロナ騒ぎの前は年に数回日本に出張する生活を送っていました。

日本に居る間に必ず私がやっていたことが、「日本語で書かれた古本を買う」ことと、「日本食を堪能する」ことでした。

日本は何だかんだ言っても本、特に古書の市場が充実しているとメキシコと比較しても強く感じますし、日本に居るとどこにいっても大体美味しい物が食べられる、と多くの周りに居る日本人の友人たちは口を揃えて話します。

 というわけで、今回はもっと「小さな幸せ」、まあ「ああメキシコっていいなぁ~」くらいのレベルですが、私が思ったことをいくつかシェア出来ればと思いますので、是非最後までお付き合い頂ければと思います。

ゆとりがあって、あくせくしない

 悪く言えば、「時間にルーズ」「いい加減」になってしまうかも知れませんが、敢えて前向きに考えてみると、「ゆとりがある」「完璧を求めない」ということになると思います。

何だか最近流行りの「ポジティブ思考」を地でいくような、メキシコのあちらこちらで見かけるシチュエーション、光景は心の安らぎを与えてくれます。

 私が、メキシコの「ゆとり」で一番好きなのは、その「時間」に関する部分です。

このスペースではうまく書ききれるかどうか分かりませんが、日本で生まれ育つと小さな頃から「時間」を守ることを躾けられ、守らされて育っていきます。ですので「早ければ早いほど良い」とか、「一分一秒を争う」、時間を「数字」に置き換えて考える癖が身についています。

 ことメキシコに於いては、時間は理論上は数字に置き換えることが出来ても、それはどちらかというと「目安」のようなものであることが多いです。

勿論ビジネスなどの場では往々にして厳格に時間を管理していますが、一歩職場を出ると、「始め」と「終わり」がなんだかボンヤリとしています。

日本人のものさしだと「待ち合わせ時間にルーズ」でも、「ゆとりを持って行動している」と、前向きに捉えることも出来、それはとてもほのぼのとした心構えなのだと感じます。

食べ物の素材を活かすことが多くて、美味しい

 私は20年間のメキシコ生活で、日本を含めた外国からメキシコに駐在、旅行、出張などで来られた多くの方々と食事の機会を持ちました。

 その中で、「メキシコはご飯が美味しい」と私に言った方は、90%以上だと思います。

 後に述べる「果物」もその美味しさに一役買っていますが、いわゆるチェーン店のレストランでも、例えばオレンジジュースは果汁を濃縮したものではなく、現代に於いても生のオレンジを搾って出してもらえたりするくらいです。

 家庭料理を出す食堂や、市場、屋台で食べられるものはさらに素材の味が活きています。

 またついでに話しておくと、ファーストフードをメキシコとアメリカで食べ比べられた方なら理解してもらえると思いますが、同じ店のブランドでも、アメリカで食べるハンバーガーと、メキシコで食べるハンバーガーには味に違いがあることが分かります(アメリカの食べ物がまずいと言っているわけではありません。アメリカにも美味しいものはたくさんあります)。

国によって嗜好が違うので当たり前といえば当たり前ですが、メキシコにはチェーン店以外の地場のハンバーガー屋さんもたくさんあり、独自の味付けで、私もお気に入りの店がいくつかあります。

挨拶やコミュニケーションを大切にする

 以前ですが、メキシコ人は知らない人同士でもお店に入ったりして顔を合わせると、「おはようございます」などと「あいさつ」をすることについて、快い習慣ですとメヒナビでも書いたことがあります。

 先に述べた「個人主義」にも関係すると思うのですが、違う考えや発想を持った個人同士が人間として分かり合う、分かり合えることを証明するためには、コミュニケーションは必須の手段ですよね。

 コロナ騒ぎが始まってから、メキシコ人たちが大好きなイベント、パーティなどもなかなか以前のようには開きずらくなってしまったようです。しかしながら、ニューノーマルに合わせて彼らのコミュニケーション手段もオンラインにシフト。

 手段は変わっても、コミュニケーションを大切にする国民性の根っこは、引き継がれています。

果物が豊富で、我が祖国日本にもたくさん輸出されている

 私は、1997年にグアナフアトに私費留学をしました。私費ですから、日本でアルバイトしてこつこつ貯めたお金をいかに節約しようか、と留学中は頭をひねることも多かったです。

 そんな留学時代、私の食生活や健康を大きく支えてくれたのが、豊富な「果物」たちです。

 先ほどのレストランの話でもそうですが、新鮮な果物をリーズナブルに手に入れることが出来るのは、本当に感激します。

 メキシコで売られている果物の中には、概ね一年を通して売られているもの(思いつくところではパイナップル、パパイヤなど)、それから季節に応じて店頭に並ぶものがあります。季節物ですと、今この記事を書いている間には各種のマンゴーが売られています。

 メキシコ人の友人と「マンゴーをどうやって食べるか」で議論になったこともありますが、ナイフでお上品に切ったりしないで、服が汚れてもいいから皮を剥いて丸かじり、が一番美味しいということに落ち着きました(服が汚れるのが嫌な方は真似しないでくださいね)。

 また、2005年から始まった日本・メキシコ経済連携協定のおかげで、メキシコで作られる多くの果物や野菜たちが、日本の食卓にもずいぶんと並ぶようになりました。アボカドはその代表格ですが、カボチャ、アスパラガス、オレンジの果汁なども盛んに日本へ輸出されていますよ。

楽しむこと、自分自身を忘れない

 最後に極め付けで、メキシコに私が暮らしていて本当に良かったと思うことがこれです。

 日本で育つと、人によっても差があるかとは思いますが受ける教育のタイプによって、多かれ少なかれ「しつけ」や「気配り」を重んじ、「他人が困らないように空気を読んで行動する」などの、日本的な「生活のテクニック」がありますよね。

 勿論メキシコでも身につけておいたほうが良い生活テクニックは色々ありますが、私が日本と大きく異なると思うのは「決まりやルールはあっても、自分がどのように感じるかを大切にして、行動することを大事にしている」点です。

 心理学の話ですが、自分らしく生きるためには「正しいか正しくないか(意識の世界)」ではなく、「快いか不快か(無意識の世界)」を大切にするとよい、と聞いたことがあります。

 メキシコに20年以上住んでいても、日本で育った時に覚えた生活テクニックはなかなか変えずらいもの(それでも、私は気配りなどは苦手な部類ですが)とはいえ、メキシコの人々がその生き方を通してわれわれに見せてくれるものには、非常に学ぶべきところがあると思います。

事業、相談には私に是非お便り下さい!

 今回も最後までお読みいただき、有難うございます。

 私は、以下のような事業、サービスを行っています。

  • ビジネスサポート…日本からメキシコへ物・サービスを輸出したい、メキシコで事業をしてみたい
  • 書類の翻訳や同時通訳
  • メキシコ人と結婚・離婚されたり、何らかの人間関係を構築されようとする日本人の方々へのアドバイス

 皆さんが困ったことについては何か力になれればと思っていますので、そんな時は是非、川村 (akabanestar@hotmail.com)まで、是非メールを頂ければと思っています。

 それでは、次回もよろしくお願いします。

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    Nori
    メキシコ事業コンサルタントです。 1996年~98年にグアナファトに留学し、 卒業後2001年からメキシコに住んでいるおじさんです。 以前、現地日系自動車部品メーカーで延べ12年働きました。 妻はメキシコ人です。 歳なのでトルティージャも米も最近は控え気味です。 何かご相談があれば、いつでもどうぞ。