2月2日は聖燭祭(el Día de la Candelaria)。この日に振る舞われるタマレスってどんな料理?

みなさんこんにちは。

2月2日は、スペイン語でel Día de la Candelaria、カンデラリアの日、つまり聖燭祭(せいしょくさい)です。この日は、キリストの誕生から40日後すなわち2月2日に行われるキリスト教徒の伝統的な祝日のことです。フランスではクレープを焼いたり、とても伝統的な日です。

メキシコではタマレスを奢る日、と認識している人も多いかもしれません。

今回は、その聖燭祭(カンデラリアの日)と、その日に奢られるタマレスについてご紹介していきたいと思います。

Día de la Candelariaとは?

先程も説明したように、 カンデラリアの日、つまり聖燭祭のことをいいます。2月2日はクリスマスのサイクルを締めくくる真冬の祝日。この日は、主の降誕祭と聖母マリアの清めの儀式と重なります。

聖燭祭とは、クリスマスの40日後に行われる宗教的なお祭りで、エルサレムの神殿にイエスが献体されたことを記念するものです。ユダヤ教の伝統では、母親は産後40日間、身を清めるのを待たなければなりませんでした。

この儀式はロウソクの供養と祝福という形で行われた為、聖燭祭と呼ばれているのです。

2月2日はクリスマスのサイクルを締めくくる最後の日!

Rosca de Reyesで小さな人形(Niño Dios)を手に入れた方は、2/2に何をするかというと、そう、玉ーレスを奢ることになります。

これは、その年の幸運を得た人として、その幸せのおすそ分けとしてタマーレスを振る舞うことになります。しかし、このお祝いの意味や、人形をもらったのになぜ他の料理ではなくタマーレスを振る舞うのか、ご存知でしょうか?

それではまず、カトリックのクリスマスからおさらいしてみましょう。

詳しい記事はこちらからどうぞ!

カンデラリアの日は、イエスが誕生したクリスマスから始まるカトリックの儀式の一つ。これは、メルキオール、ガスパール、バルタザール(三賢者)が、生まれたばかりのイエスに金、没薬、乳香を捧げた日である三賢者の日とつながっています。

三賢者の日は、隠れるイエスを三賢者が見つけた日。

ベーグルに隠された小さな人形は、聖家族が残酷なヘロデからメシアを守るためにエジプトに逃げ、隠さなければならなかった時代を反映していると言われています。

スライスで「小さな人形 (Niño Dios)」を取り出した人は子供の名付け親(padrinos del Niño:ゴッドファーザー)となり、2月2日、カトリック教会の聖人暦によると、2月2日は、エルサレムの神殿に赤ん坊のイエスが献上された日です。

この伝承は『ヴァイクラ書(Vaikrá)』に登場します。この本には、女性は教会に行って身を清め、鳩で神に感謝しなければならないと書かれています。やがて、鳩はろうそくに取って代えられたため、2月2日は「カンデラリアの日」と呼ばれています。

キャンドルマスの祝祭の起源は、東ローマ帝国にまで遡ります。その後、この伝統は6世紀に西洋に伝わり、ローマにも伝わりました。そこから、メキシコを含め、この習慣を取り入れた世界各地に広がっていきました。

それでは、なぜ他の料理ではなくタマーレスを振る舞うのでしょうか?

Niño Diosを当てたらタマーレスを振る舞わなければいけない理由

メキシコのお祭りのほとんどと同様、 カンデラリアの日は、先スペイン(プレイスパニカ)とカトリックの伝統が混ざり合っています。

エルサレムの神殿にイエスが献上されたことを祝うのと同じように、メシカたちはアステカの年の初めの日をトラロック、チャルチウトリクエ、ケツァルコアトルに敬意を表して祝っていた伝統があります。

タマーレスは、神々が人間を創造した材料であるトウモロコシで作られているため、神々への捧げ物として常に捧げられてきました。

マヤの聖典「ポポル・ブフ」の伝説をご存知ですか?神々がさまざまな材料から人間を創り出そうとして失敗した後、ついにトウモロコシによって人間を誕生させることができたという話です。

つまり、実はこれは本来は、ヒスパニック以前の神々への捧げものの伝統を受け継いでいるのです。

メキシコでは、神様にささげる食べ物がタマーレスとつながっていたので、 プレイスパニカ文化とキリスト文化が混ざり、イエスの献上を祝ってタマーレスを振る舞うようになったようです。

タマーレスについて

タマーレス(タマル)はラテンアメリカ全土に存在するが、他の呼び名もあります。特にメキシコでは、タマルはナワトル語の「tamalli」(包むの意味)に由来し、世界で最もタマーレスの種類が多い国だと言われています。

タマーレスはトウモロコシをベースにした食べ物で、様々な具材を包み、ミルパやトウモロコシの葉、バナナの葉、あるいはカリーゾ、チラカ、パパトラといった野菜の葉で束ねて調理します。

メキシコではなんと500種類以上のタマーレスがあると言われています!

ここではそんなバラエティに富んだタマーレスの一部を紹介していきたいと思います!

  • モレロス: トラコネクスタマリ、またはセニサのタマーレス
  • セマナサンタ時期限定:特別に用意されるフアゾントル種のタマーレス
  • アグアスカリエンテス: フリホーレスなどが入ったタマーレス
  • バハカリフォルニア:豚肉と鶏肉、オリーブ、サルタナ、オリーブオイルを使ったグエメス(Güemes)・タマレース
  • カンペチェ:グアヒージョ、アキオテ、トマト、ニンニク、タマネギ、スパイスなどの洗練されたソースを使ったタマーレス
  • チアパス州の海岸沿い:刻んだニンジンやジャガイモ、エンドウ豆、ピーマン、ゆで卵などが加えられたタマーレス
  • コアウイラ州とその他の北部の州:トウモロコシの皮に包まれた非常に小さなタマーレスで、細切れの肉とサルサが詰められています。

最後に

いかがでしたか?

2月2日は、長いクリスマスシーズン、本当に最後の日。Roscaで人形を当てた人はその幸運を皆さんに分けてあげてくださいね!

参考:https://www.ngenespanol.com/traveler/como-se-celebra-el-dia-de-la-candelaria-en-america-latina/

参考:https://www.mexicodesconocido.com.mx/por-que-comemos-tamales-el-dia-de-la-candelaria.html

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渡邉海也
メキシコシティに留学をしていましたカイヤと申します。スペイン語、アグリビジネス、移民問題をUNAMで学び、空手をメキシコでも稽古をし国際交流、そしてPinbox S.A. de C.V. でインターンという三本立てで生活をしていました。メキシコ滞在を通して感じたことを皆様にシェアできたらと思います。よろしくお願いします!