【2022年最新】9月16日に行われるメキシコの独立記念日の歴史とグリートの情報をお届け!

みなさんこんにちは。

9月にメキシコで行われる一大イベントはというと、やはり独立記念日ではないでしょうか?

9月16日はメキシコが独立した記念日となっており、国民の祝日となっています。1810年のこの日、メキシコはスペインからの独立宣言をし、それ以降、独立記念日として国民の休日となっています。

そして9月15日の前夜祭が始まり、国全体がお祭りムードになります。愛国心旺盛なメキシコ人にとって、またお祭り好きのメキシコ人にとってとても大切な日なんです。

今回はメキシコの記念日に備えて知っておきたい独立記念日の歴史と最新の独立記念日当日情報についてお届けします!

メキシコの独立記念日は宣戦布告の日!

独立記念日は、 1810年9月16日、スペインからの独立を目指してミゲル・イダルゴが¡Viva México! (メキシコ万歳!)と演説した事が由来だといわれています。この演説はミゲルイダルゴが教会の鐘を鳴らして戦争の始まりを人々に警告し、自由の為にスペイン人を戦うと宣言した「ドローレスの叫び」と呼ばれています。

1810年9月16日,メキシコ中部,ドロレス教区の神父 M.イダルゴ・イ・コスティリャが,教区民に向って発した呼びかけ。「アメリカ万歳! 独立万歳! 悪しき政府を倒せ! ガチュピンを倒せ!」の叫びは,メキシコ独立革命の口火となった。毎年9月16日にはメキシコ大統領が国民広場のバルコニーに立ってこの言葉を叫ぶならわしとなっている。

https://kotobank.jp/word/ドロレスの叫び-107005

つまり、独立記念日とは、メキシコがスペインから独立を勝ち取った日ではなく、独立を宣言した日(独立戦争の宣戦布告をした日)なのです。

ナポレオン進駐で国力が退化していた時に…

当時メキシコはヌエバエスパーニャと呼ばれたスペインの植民地でした。15世紀末に始まった大航海時代、メキシコら新大陸を植民地として三角貿易で莫大の利益を出したことから領土はどんどん拡大し、「無敵艦隊」を擁する「太陽の沈まない国」として知られていました。

しかしそんなスペインも弱体化する時代がやってきたのが16世紀末から17世紀の時代でした。きっかけは1588年にアルマダ海戦でスペインの無敵艦隊がイングランド海軍に敗れてしまったこと。これにより制海権を失っていきます。

人々の奴隷労働によってアメリカ大陸からスペインに流出した富の多くはオランダ、イギリスなどに流出し、スペイン国内では蓄積も産業形成がなされずに他のヨーロッパ先進国の資本のを支えることになり、これによりイギリスやオランダなどが台頭してきたと言われています。

また、これまでスペインを支えていたハプスブルグ家が断絶し、18世紀にブルボン朝が成立。そして国内の整備が整わないうちに、フランスよりナポレオンがスペイン進駐に。カルロス4世が退位してナポレオンの兄ジョゼフ・ボナパルトがスペイン王ホセ1世になったり、スペイン独立戦争が起こるなどスペイン本国はドタバタしていたのでした。

2022年の独立記念日はグリート(Grito)は一般公開あり!

メキシコシティのソカロで、この祝日を祝うことがコロナ禍で2年間かないませんでしたが、ようやく今年2022年は計画されています。

¡VIVA MÉXICO!

よく聞くこのフレーズ、独立記念日の前夜祭とも言える式典で大統領が力強い演説と共に、グリート(叫ぶ)します。ちなみにこの時に言われるフレーズは下記の通り。

¡Mexicanos!

¡Vivan los héroes que nos dieron patria!

¡Viva Hidalgo!

¡Viva Morelos!

¡Viva Josefa Ortiz de Dominguez!

¡Viva Allende!

¡Viva Aldama!

¡Viva la independencia Nacional!

¡Viva México!, ¡Viva México!, ¡Viva México!”

https://www.gob.mx/siap/articulos/15-de-septiembre-el-grito-de-independencia?idiom=es

これらの人々については後日別の記事で解説しようと思います。

このGritoは、大統領がソカロで行うだけでなく、各自治体(州やdelegación)の首長も行うことができ、メキシコ中がこのGritoで溢れます。

実際にメキシコの小学校では、この記念行事が子どもたちが自国の歴史を学ぶための国民的行事の一部として組み込まれているほど、重要なイベントなのだと言います。

さてそんなGritoですが、コロナ禍では一般向けに公開はされずテレビで中継を見るだけとなっていましたが今年より一般開放が再開されます。Gritoの前は有名アーティストのコンサートも楽しめるなど一大イベントなわけですが、今年もコンサートあり!とのことで是非折角の機会、メキシコを感じてみてはいかがでしょうか?

今年のコンサートはLos tigres del norte!

今年のGritoの前に行われるコンサートを行うアーティストはLos tigres del norteです。みなさんはLos tigres del norteをご存知でしょうか?

Los tigres del norteはカリフォルニア・サンノゼで結成されたメキシカンバンドで、Norteñoの音楽のアーティストです。いわゆる、メキシコっぽい音楽という感じでしょうか?

今までのGritoの時のコンサートはレゲトンやPOP系のアーティストが多かったような印象ですが、久々の一般公開にはよりメキシカンな音楽をということでしょうか。

少々古い音楽にはなってしまうかもしれませんが、スペイン語を習った時、Los tigres del norteのJefe del jefeという曲を聞いたことがあるのを思い出しました。

今年のコンサート、どのようなものになるか楽しみですね!Los Tigres del Norteによるショーは22:00に始まる予定とのことです。(イベント全体の所要時間は3時間〜3時間半ほどと記者会見で発表されていました)

独立記念日の式典に参加しよう!Gritoはどこで?

では、是非とも大統領のGritoを聞いてみたい!という方はどうすれば良いのでしょうか?ソカロにてGritoは行われます。なんと今まで当日は、中央広場には数万もの人々が訪れるんです!今年は3年振りの開催ということで、さらに盛り上がりを見せるかもしれません。

例年イベントは19時から始まっていましたが今年は21時に開場予定。行ってみたい方は早めにいくことをお勧めします。

20時からは国営宝くじ(Lotería Nacional)の抽選会があり、その賞品にはシナロア州プラヤ・エスピリトゥ・サントの一区画も含まれているとのことで驚きです!この宝くじの事業で得られた資金は、シナロア州のサンタ・マリア・ダムの建設に使われるとのこと。

ロペスオブラドール大統領は2日午前の記者会見で、南米の元大統領、活動家の家族、社会活動家、知識人など計11人に招待状を出したと説明しました。メキシコ独立闘争開始から212年目の記念式典で、ロペスオブラドールは、米国の活動家マーティン・ルーサー・キングの家族やチェゲバラの娘も出席するとのことです。

当日の招待客の発表と、オブラドール大統領の発表はこちらから

今年もライブ中継もあります!

コロナもあるし、スリに遭ってしまわないか不安…。という方に朗報です。昨年に引き続き今年もライブ中継が予定されています。

ライブ中継は、メキシコ政府の公式YouTubeチャンネルにて配信される予定です。

是非ともご覧ください!

一緒に独立記念日にGritoしよう!

いかがでしたでしょうか?

是非とも独立記念日の前夜祭にはGritoしてメキシコ愛を深めましょう!

日時2022年9月15日
場所メキシコシティ ソカロ
Centro Histórico de la Cdad. de México, Centro
Ciudad de México, CDMX
スケジュール20:00 Lotería Nacional
21:00 開場
22:00 Los Tigres del Norteによるショー
22:50 大統領によるGrito
23:00 Los Tigres del Norteによるショー
アクセスメトロのソカロ駅の閉鎖は通知されていませんが例年は閉鎖。
そのため今年も閉鎖されることが予想されます。
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渡邉海也
メキシコシティに留学をしていましたカイヤと申します。スペイン語、アグリビジネス、移民問題をUNAMで学び、空手をメキシコでも稽古をし国際交流、そしてPinbox S.A. de C.V. でインターンという三本立てで生活をしていました。メキシコ滞在を通して感じたことを皆様にシェアできたらと思います。よろしくお願いします!