日本にお住いの皆様、いかがお過ごしですか?
メキシコでは死者の日に向けてデコレーションが増えてきたり、
ス〇バではパンプキンラテが販売されたりと、秋に向けて着々と準備が進められています…!
そんな中、9/7から日本の出入国規制が緩和され始めた…との事で、
この度日本へ1週間ほど一時帰国することにしてきました(日本に帰るのは約1年半ぶり)
今回は航空券購入から出国前の書類準備など、帰国準備について記事にしようと思います!
ステップ①航空券を買おう
私が住むレオンの最寄り空港はグアナファト・バヒオ国際空港(3レターはBJX)。
BJXから日本への直行便はないので、2つの乗継パターンから選択を迫られます。
①メキシコシティ経由(国内線:アエロメヒコやLCC、国際線はANAの直行便)
②アメリカ諸都市経由(メキシコ→アメリカは米系航空会社、米日間はANA/JAL便もあり)
どちらもざっとメリット・デメリットを挙げるとこんな感じ。
メリット:メキシコ⇔アメリカ便も無料で1個まで荷物受託が可能 ※ビジネスは2個無料
若干ではあるがチケット代が安価 ※時期やサイトにもよる
アメリカ都市⇔羽田便があるため、国内移動がある方は成田⇔羽田間の移動が不要
デメリット:アメリカ入国に際し、ESTA取得手続の手間・費用がかかる
往路のBJX→アメリカ都市便が早朝便(朝6時発)なので、出発日の朝がきつい
今回私は価格面と日本に到着する時刻を考慮して、アメリカ経由便を選びました!
アメリカ経由だと日本到着が14時~17時ごろなので、夕食後すぐに眠ってしまえば、
時差ボケもきつくないだろう…という自論もあります(笑)ちなみに全てアメリカン航空便です。
帰国便はアメリカ都市・メキシコシティ経由どちらも日本出発は夕方16~18時前後です。

チケット購入のタイミングには十分ご注意を。
私は6月ごろに今回のチケットをアメリカン航空の公式サイトで約36,000MXPで購入しましたが、その2か月後には39,000MXPまで値上がりしてました!
同じエコノミークラスでもマイル条件によって金額の差異があったり、月ごとに燃油サーチャージ料金が変わっていたりするので、日々サイトは要チェック!
ちなみに全日空やユナイテッド航空はスターアライアンス系、日本航空やアメリカン航空はワンワールド系マイルが貯まります。マイル加算手続をお忘れなく。
ステップ②ESTAを取得しよう!
ESTAとはアメリカへ短期滞在する旅行者(の内、一定の国籍者。日本人は対象内)へ向けた
この事前手続きを行えば面倒なビザの申請手続きが不要になりますよ、という
「電子渡航認証システム」の事。日本からもweb経由で気軽に申請が可能です。
申請料は21USD、一度取得すれば取得日から2年間、それより前にパスポートの有効期限が切れる場合はパスポートの有効期限日まで効力を持ちます。
ESTA申請公式サイト: https://esta.cbp.dhs.gov/ ※日本語での表示も可能
・有効期限内のパスポート
・クレジットカード
・取得を行う方の詳細情報(住所や連絡先などの個人情報)

乗継のみでの入国でもESTAの取得は必須です!
申請から取得までに最大72時間かかるので、絶対に早めに忘れずに申請しましょう。取得ができていないとアメリカ向けの航空便に搭乗できません。
前職・旅行会社時代によくお客様からクレームを頂いたのが、
間違った申請サイト(代行業者のサイト等)から申請を行い、申請料が通常よりかかったというもの。必ず上記のアメリカ政府公式サイトから申請しましょう!
ステップ③必要書類を揃えよう
以前は一時帰国するにも書類を揃えたり、帰国してからも隔離期間があったりと大変でしたが、
今年の6月から出入国規制が緩和された上、9月7日からは下記を満たせば
出発72時間前のPCR検査も免除されることになりました!
「有効と認められるワクチン接種証明書(外務省及び厚生労働省において有効と確認し、以下のワクチンを3回目接種済みであることの証明書)」を保持している場合
対象となるワクチン
・2回目までに接種したワクチン
コミナティ(COMIRNATY)筋注/ファイザー(Pfizer)
バキスゼブリア(Vaxzevria)筋注/アストラゼネカ(AstraZeneca)
スパイクバックス(Spikevax)筋注/モデルナ(Moderna)
ジェコビデン(JCOVDEN)筋注/ヤンセン(Janssen)※ジョンソンアンドジョンソン
COVAXIN / バ ー ラ ト ・ バ イ オ テ ッ ク ( Bharat Biotech)
ヌバキソビッド(Nuvaxovid)筋注/ノババックス(Novavax)
(注:ジェコビデン(JCOVDEN)筋注/ヤンセン(Janssen)の場合は1回のみをもって2回分相当とみなされます。また、異なる種類のワクチンを接種した場合も有効と認められます。)
・3回目以降に接種したワクチン
コミナティ(COMIRNATY)筋注/ファイザー(Pfizer)
バキスゼブリア(Vaxzevria)筋注/アストラゼネカ(AstraZeneca)
スパイクバックス(Spikevax)筋注/モデルナ(Moderna)
ジェコビデン(JCOVDEN)筋注/ヤンセン(Janssen)※ジョンソンアンドジョンソン
COVAXIN / バ ー ラ ト ・ バ イ オ テ ッ ク ( Bharat Biotech)
ヌバキソビッド(Nuvaxovid)筋注/ノババックス(Novavax)
メキシコでワクチンを3回打った方は、2回目までの証明書と3回目接種時に会場でもらった下の画像のような紙片をお持ちのはず。

これも証明書として使えるの?と疑問に思ったので、領事館に確認しました!
現在、メキシコ政府発行の3回目のワクチン接種証明書は発行されておりませんが、3回目のワクチン接種記録(COMPROBANTE DE REFUERZO DE VACUNACION CONTRA LA COVID-19)を1回目及び2回目のワクチン接種証明書と併せて提示することで有効と認められます、との事で一安心。
こちらに加えて今回はアメリカ経由での入国となるので、必要書類は以下の通り。
・ワクチン接種証明書(1・2回目の公式証明書+3回目の接種記録)→MY SOSから提出
・日本政府へ提出する質問票・誓約書→MY SOSから提出
・アメリカ政府へ提出する宣誓書
・ESTA加入済の証明 ※パスポートに紐づいているので書面ではあってもなくてもOK
上記4種類の内、ワクチン接種証明書と日本の質問票・誓約書は
日本の厚生労働省が管理するMY SOSのアプリ(またはWEBサイト)から提出が必要です。
※搭乗便の日本到着予定日時の6時間前までに事前申請を完了させましょう!
日本側書類はMY SOSから提出!
アプリ入手/webページへのアクセス詳細はこちらから→ファストトラック (mhlw.go.jp)
アプリのダウンロードやMY SOSへの登録が完了したら、後は画面の指示に従って進めます。
質問票・誓約書は質問形式になっているので、順に回答していくだけ。
ワクチン接種証明書は画像の登録が必要なので、事前にスマホで撮影しておくとスムーズです。
すべての回答・登録が終わると審査が始まり、審査が完了するとメールでお知らせが届きます。
アプリ/webページを開いた際に、青または緑の画面が表示されるようになればOK!
アメリカ側は必ず書面を印刷しましょう!
アメリカ側の宣誓書はCDC(アメリカ疾病予防管理センター)の公式サイトから準備します。
ページ中部にあるFillable Attestationの内、ENGLISHのPDFを開きましょう。
全部で5ページありますが、2回のワクチン接種が完了している方が書くのは2・5ページのみ。


こちらはメキシコ・日本どちらの空港でも提出が必要なので、事前に印刷・持参しましょう。
ステップ④さて、実際に出国!
全ての書類が揃ったらいよいよ出発です!朝3時半に自宅を出発バヒオ空港へは30分で到着。
意外と早朝便の本数があるようで、空港は想像以上に混んでいました…。

荷物を預けたり、出国手続きを行ったりと何かと時間がかかるので、
空港には搭乗便出発の2時間前くらいには到着しているようにしましょう!
メキシコ側チェックイン~搭乗ゲートまではこんな感じ!
①チェックイン・スーツケース受託
なぜか今回webからの事前チェックインが出来なかったので、空港で手続きを行いました。
チェックイン時にアメリカ側の宣誓書提出を求められるので、印刷した書面を提出。
②カウンターでもらえる出国・再入国用フォーマットを記入・移民局カウンターへ提出
今回はメキシコへ帰国するので、出国/再入国用のフォーマットを記入します。

記入が終わったら、移民局カウンター(バヒオ空港は到着ゲート近くの奥まった所にあります)へ
パスポートと記入したフォーマットを提出し、フォーマットの下部だけ返却してもらいます。
再入国時にこのフォーマットが必要になるので、絶対に無くさないようにしましょう!
③あとは通常通り手荷物検査を済ませて到着ゲートへ
アメリカでの乗継時はどんな感じ?
バヒオ空港から今回の経由地であるアメリカ・ダラスまでは航路約2時間。
機内ではドリンクとクッキーの提供サービス・エンタメサービスがありました。
さて、いよいよダラスでドキドキの乗継です!
①アメリカの入国審査を受ける
「FOREIGNER」の列に並び、順々にカウンターで入国審査を受けます。
写真・両手の指紋を取られ「どこから来た?」「滞在期間は?」等審査官からの質問に答えます。
(メキシコで仕事をしている、と話したらなぜかFM3の提出を求められました…)
②今回はアメリカでの預け荷物引取は不要でした!
※メキシコ・日本での受託時に必ず引取要否は確認しましょう。今回は帰りも引取不要でした。
③手荷物検査を受け、日本行き搭乗便の出発ゲートへ
※ダラスの電光掲示板は出発時刻順ではなく、到着地の都市名の頭文字アルファベット順に並んでます。日本行きは「TOKYO NARITA」「TOKYO HANEDA」なので「T」の列を見ましょう。

今回は日本向け搭乗便の搭乗前に、搭乗ゲートでMY SOSアプリ/WEBページの青画面提示を求められました!すぐ出せるように準備しておきましょう。
日本に到着したら?
①MY SOSアプリ/WEBページの青または緑画面(QRコード付)を提示する
入国審査前に上記画面をチェックするスタッフさんが立っています。
スムーズに提示ができるよう、飛行機から出たら成田空港のWIFIを繋ぐか
日本で使えるSIM経由でWEB環境を確保し、アプリにアクセスしておくのがお勧めです。
②スタッフさんから青い用紙を受け取る→通常通り入国審査を受ける

③預けたスーツケースを引き取り、税関検査・到着ゲートへ
ステップ⑤メキシコへ帰るぞ!
日本でのチェックイン・出国時
メキシコと同様にワクチン接種証明書とアメリカ側の宣誓書提出が求められます。
ワクチン接種証明書はメキシコ出国時よりも念入りにチェックされました…。

カウンターのスタッフさんによるとメキシコのワクチン接種証明書には生年月日が明記されていないため(生年月日は証明書に記載すべき必須事項なんだとか)、出来れば証明書の空欄に書き添えておいた方がいいとの事。
その他は通常通り、手荷物検査と出国手続きを済ませて搭乗ゲートへ向かいます。
アメリカでの乗継も往路と変わらず、入国審査後に手荷物検査のみパスし、搭乗ゲートへ。
メキシコへの再入国はこんな感じ!
夜の21時頃、ダラス→バヒオ空港便でメキシコに戻ってきました!
降機後は税関提出書類を受取・記入後、ぞろぞろと入国審査のカウンターへ向かいます。
ここではパスポート・FM3・往路で貰ったフォーマット下部を提出。
フォーマットのみ引き取られ、あっさり入国審査が完了しました…。さすがメキシコ。
その後は荷物を引き取り、税関検査を受け(スーツケース等全ての荷物をX線にかけます)、
何も問題がなければ到着ゲートへ。日本出発から約18時間、ようやく自宅へ帰れます…。
一時帰国の前には準備を万端に!
今回はメキシコから日本への一時帰国時に必要な書類・手続きについて紹介しました。
実際にやってみると、WEB環境があれば意外とハードルは低めだと感じました。
年末年始に一時帰国を検討されている方も多いはず、この記事が皆様の参考となれば幸いです。
※情報は逐次更新されています!ご帰国前には最新情報を必ずチェックしましょう!
メリット:日本到着が朝の6~7時なので、日本初日を一日無駄なく使える
アメリカ入国が不要なのでESTAを取得しなくていい
BJX→MEXの最終便が21時頃BJX発なので、仕事帰りにそのまま出発できる
デメリット:メキシコ国内線の料金プランによっては、荷物の受託に追加料金が必要