実はメキシコはカフェ大国であることをご存知でしたか?なんと、ラテンアメリカでブラジル、コロンビアについで第3位のコーヒー生産国なんです。中でも古い歴史のあるこの国では、コーヒーの存在は昔から多くの人々に愛されてきました。
ラテンアメリカの3大コーヒー生産地であるメキシコは、高温多湿なのですが標高が高い地域が多く、年間平均気温も19度とコーヒー栽培に適しており、スペシャリティコーヒーの栽培にも最適なのです。
そしてなんといってもそんなスペシャリティーコーヒーを彩るのはオーガニックコーヒー。
世界のおよそ6割のオーガニックコーヒーは、メキシコで生産されています。メキシコのオーガニックコーヒーは、チアパス州とオアハカ州の農家によって丁寧に手作業で栽培されているのです。
そこで今回はそんなメキシコのコーヒーを楽しめるカフェ、メキシコシティで大人気のカフェをご紹介したいと思います。
メキシココーヒーの種類とは?
メキシココーヒーの代表格とも言えるコーヒーをご紹介します。
「メルセデス」
メキシココーヒーでもっとも人気の高いコーヒーは、オアハカ州プルマ地方で栽培される「メルセデス」です。柔らかな酸味と甘みのバランスが整っています。
「メルセデス」とはスペイン語で「神の恵み」と呼ばれる言葉で、「愛情を込め高品質のものを届けたい」という思いも込められているのです。
「コアペテック」
チョコレートフレーバーで、香りにプラス程よい苦味・深いコクがあり、飲み終わった後も後味がすっきりしているコーヒーです。
世界でも最高級クラスのコーヒーとして愛されています。焙煎度合いはシティーローストがオススメです。
「マヤビニックコーヒー」
農薬・化学肥料のどちらも不使用にしたマヤビニックコーヒーは、マヤ先住民の丁寧な手作業で、栽培からフルウォッシュ精製方法、天日干しのサンドライまで全て手作業で行われています。
メキシコ流コーヒーの飲み方をご紹介!
飲み方1:王道はストレートで
メキシココーヒーは、フルーティーな酸味・甘い花のような甘み・苦味と全てにバランスの整ったコーヒーです。
酸味がきつくないコーヒーなので、飽きが来ずずっと美味しくいただけます。まずはストレートで楽しんでその味わいを体験してみましょう。
飲み方2: 伝統の飲み方カフェ・オ・デジャ
メキシコの伝統的な飲み方である「カフェ・オ・デジャ」は、コーヒー粉とシナモンと黒砂糖と専用のポットで煮出します。
各地域の味があるように作る工程も様々で、各家庭でももちろんオリジナルの味があります。
飲み方3:やっぱりこれかなカフェ・コン・レチェ
メキシコ版のカフェオレとも呼ばれる「カフェ・コン・レチェ」は、メキシコのカフェでも人気がある飲み方です。
スペインでは、牛乳とコーヒーが半量ずつ入っているものを「コン・レーチェ」と言い、「カフェ・コン・レチェ」もそこから来ています。
いかがですか?少しメキシコのカフェについてご紹介しました。
以前メヒナビでは、YouTuberのノブシート(@spanish_nobu)さんの動画で、「スペイン語でトッピングを注文しよう」というのがありました。
カフェにいったらメキシコのコーヒーや中南米のコーヒー、そしてチョコラテも注文して快適なカフェ生活を送りたいところ。更に、自分の好みをトッピングしてより至福の時間を過ごしませんか?
メキシコのカフェが大好き!!!そんな方におすすめです!
1.メキシコの千疋屋:オホ・デ・アグア
引用:ojodeagua
フルーツパーラーである、オホ・デ・アグア。地下鉄ポランコ駅前にあり、質のいい果物が買えることから日本人の間ではメキシコの千疋屋とも呼ばれているこのカフェ。
オホ・デ・アグアの特徴はなんといってもそのフルーツが新鮮であるということ!人気のフレッシュジュースはデトックス、風邪対策などタイプ別ミックスジュースの他、希望のフルーツを言えば即席でジュースを作ってくれるんです!
また、オーガニック素材を使用したサンドイッチや朝食メニューのメキシコ料理などもおいしく、健康にはこれでもかというほどに気を使ってくれる嬉しい店の一つ。
そして人気店のため週末には行列もできますが、同じ地区内であれば宅配サービスも承っているのでぜひ利用してみて下さい。
コンデサ地区にも姉妹店あります。
2.自家製天然酵母が自慢のベーカリー:パナデリア・ロセッタ
メキシコで活躍する数少ない女性シェフとして国内外の評価が高いエレナ・レイガスによるパン屋さん。彼女が手掛ける高級レストランロセッタの姉妹店として人気なのがこの小さなカフェ兼ベーカリー。このベーカリーでこだわっているのは、「自然」を追及していること。パンはは自家製の天然酵母を使用、そして国内で少量生産された質の高い、オーガニックコーヒー豆を厳選するなどのこだわりが満載のカフェは常に行列が。
そのこだわりを感じられるパンはどれも絶品。そして、どれもボリューム満点なのも嬉しい。このパンを片手に散歩したくなるような、ワクワクさてくれるひと時を過ごすことができます。
店はメトロのinsurgentes周辺にいくつもありますので、ぜひ寄ってみてみては?
Rosetta
- 住所:Colima 179, Roma Nte., 06700 Ciudad de México, CDMX, México
- TEL:+52 55 5207 2976
3.老舗のチュロスの名店:エル・モーロ
続いては何度かほかの記事でご紹介をしているカフェです。
メキシコのチュロス、食べたことありますか?
メキシコのチュロスは、本場スペインのチュロスとアメリカナイズ?されたチュロスがミックスされたものなんです。つまり、、、スペインのあの細いチュロスとは異なり、太さは我々日本人が慣れ親しんでいる「あの」太さ。しかし、チョコソースをディップして食べるんです。
女性は甘いものお好きですよね?中でもチュロスは美味しくて格別です。しかし食べるところがあまりない、、、そんな時はメキシコのEl Moroに立ち寄ってみてください。
チュロス+チョコラテ
この2つの鉄板の組み合わせは絶対に頼んでみて下さい。実はメキシコではココアのような飲み物、チョコラテがカフェでの人気メニューなんです。このチョコラテ、カカオ豆を使った飲み物で、少しシナモンの味を感じることができるメキシコ独特の飲み物を味わってみましょう。
詳しい情報はこちらの記事をお読みください。
El moro
- 住所:Eje Central Lázaro Cárdenas 42, Centro Histórico, Centro, 06000 Ciudad de México, CDMX, México
- TEL:+52 55 5512 0896
4.世界で最も美しい書店10に選ばれたカフェ:エル・ペンドゥロ
イギリスの新聞社による世界で最も美しい書店に選ばれた書店内にあるカフェ。CaféとLibreríaをあわせた造語のCafebríaと呼ばれています。
1933年にコンデサ地区に第一号店がオープンしたのを皮切りにポランコ、ソナロサ地区など現在はメキシコシティに6店舗を構えるほどにまで成長しました。
このカフェの特徴は、書店とカフェが一体になっていること。そして、驚くべき本の量です。吹き抜けの店内に天井にまできれいに本が並べられた空間は本好きにはたまらないのではないでしょうか。そして、ローマの店舗はメキシコ建築ビエンナーレの佳作を受賞しており、建築物としても高い評価を得ています。
そして、本だけでなくDVDや雑貨も販売されており、多くの芸術に触れる事ができます。カフェメニューだけでなく、朝食から夕食まで食事メニューも充実しているのも嬉しいですよね。
Cafebría el pendulo
住所:Hamburgo 126, Juárez, 06600 Ciudad de México, CDMX, México
TEL:+52 55 5208 2327
5.チアパスのコーヒー生産者組合が運営する:ラ・セルバ
メキシコ南部チアパス州のコーヒー生産者組合が、生産者やコミュニティの人々をグローバリズムから守るため、1995年に始めたコーヒーチェーンで、オーガニックとフェアトレードにこだわっています。メキシコシティ内に7店舗ありますが、旅行者が気軽に立ち寄れるのが、地下鉄ミゲル・アンヘル・デ・ケベド駅からもすぐで、大きな書店、フォンド・デ・クルトゥーラ・エコノミカ内にあるこの店。
味わい深いチアパス産のコーヒーは、アメリカンが20メキシコペソ、ラテが25メキシコペソをどうぞ召し上がれ!トウモロコシの粉に、煮豆や、チキンをいれてメキシコ特有のハーブオハ・サンタでくるんで蒸したタマレス(45メキシコペソ)などのメキシコ料理の軽食も食べられます。
また、コーヒー豆も販売していますので、お土産にぴったりかもしれませんよ?
最後に
いかがでしたか?
メキシコシティのカフェ文化はとても発展していると思います。ぜひ皆さんもお気に入りのカフェを探しましょう!
Ojo de Agua