メキシカンリーグ&メキシコ代表どんなチーム?|オアハカで野球観戦をしよう!

皆さんこんにちは!

球春到来に心が弾む筆者です。
(外野での応援から野球に興味を持ったので、ルールはイマイチ分からない…汗)

3/29の開幕に先駆けて、今年は何と!メキシコ代表『Verdes Grandes』が日本の『侍ジャパン』と対戦します。

3/8~3/11にかけて来日するメンバーには、クルーズ選手(元ロッテ・巨人)やメンドーサ選手(元阪神・日ハム)などかつて日本でプレイしていた選手たちも。

メキシコのスポーツと言えばサッカーやルチャ・リブレなどが挙げられがちですが、野球も全国にチームが点在し根強い人気を誇ります。

その実力は昨年度のU-23ワールドカップで優勝し、メジャーに選手を輩出するなど折り紙つき。

今回はそんなメキシコの野球リーグを大特集!

加えてオアハカからは市内からすぐ行ける!野球観戦レポートをお届けします。

そもそもメキシカンリーグとは?

2つのシーズンと参加チーム

1925年に創設された、歴史あるメキシカンリーグ。
(ちなみに日本のプロ野球の始まりは1920年、現在のプロ野球組織・日本野球機構が発足したのは1949年なんだとか。)

現行シーズンは、大きく以下の二つに分けられます。

・4~9月に行われるペナントレース 『Liga Mexicana del Béisbol』

全国16チーム(南北8チームずつのリーグ制)で構成されるメキシコ独自のリーグ。
試合は全チーム総当たり戦で行われ、年110試合組まれています。
選手育成選手の多くは隣国・米メジャーリーグでの活躍を目指してプレイしています。
次シーズンからは新協定が結ばれ、25歳以上かつ6年以上メキシコでプロ選手経験のあるプレーヤーはシーズンオフにメジャーリーグのチームと契約を結ぶことが出来るようになりました。

参加チーム

北地区
・Acereros de Monclova (アセレロス・デ・モンクロバ)
・Algodoneros de Union Laguna (アルゴドネロス・デ・ウニオン・ラグーナ)
・Generales de Durango (へネラレス・デ・ドゥランゴ)
・Rieleros de Aguascalientes (リエレロス・デ・アグアスカリエンテス)
・Saraperos de Saltillo (サラペロス・デ・サルティージョ)
・Sultanes de Monterrey (スルタネス・デ・モンテレイ)
・Tecolotes de los Dos Laredos (テコロテス・デ・ロス・ドス・ラレドス)
・Toros de Tijuana (トロス・デ・ティファナ)

南地区
・Bravos de Leon (ブラーボス・デ・レオン)
・Diablos Rojos del Mexico (ディアブロス・ロホス・デル・メヒコ)
・Guerreros de Oaxaca (ゲレーロス・デ・オアハカ)
・Leones de Yucatan (レオネス・デ・ユカタン)
・Olmecas de Tabasco (オルメカス・デ・タバスコ)
・Pericos de Puebla (ペリーコス・デ・プエブラ)
・Piratas de Campeche (ピラタス・デ・カンペチェ)
・Tigres de Quintana Roo (ティグレス・デ・キンタナロー)

メヒサボ
昔は本拠地がメキシコシティにあったTigres de Quintana Rooと、今でもメキシコシティに本拠地があるDiablos Rojos del Mexicoはライバル関係にあるんだって!
・11~翌2月に行われるウインターリーグ 『Liga Mexicana del Pacífico』

北部を中心とした8チームで構成されるリーグ。
このリーグの優勝チームは、キューバ・ベネズエラ・パナマ・プエルトリコが参加するカリビアンシリーズ(Serie de Caribe)に進出する事が出来ます。
アメリカ、日本など世界各国の若手選手が、オフシーズンの『修行の場』としてプレイしている事も。
出場選手のレベルが高いことでも有名で、1試合あたりの観客動員数はアメリカ・日本・韓国のリーグに次いで世界第4位なんだとか。

参加チーム

・Tomateros de Culiacan (トマテロス・デ・クリアカン)
・Charros de jalisco (チャーロス・デ・ハリスコ)
・Venadores de Masatlan (べナドレス・デ・マサトラン)
・Aguilas de Mexicali (アギーラス・デ・メヒカリ)
・Cañeros de Los Mochis (カニェーロス・デ・ロス・モチス)
・Naranjeros de Hermosillo (ナランヘーロス・デ・エルモシージョ)
・Mayos de Navojoa (マヨス・デ・ナボホア)
・Yaquis de Obregon (ヤキス・デ・オブレゴン)

メヒサボ
ウインターリーグには、最近では楽天・オコエ選手やDeNA・乙坂選手が派遣されていたよ!

 

今回『侍ジャパン』と対決する『Verdes Grandes』のメンバーは?

3/9,10に大阪・京セラドームで『侍ジャパン』と対戦する、メキシコ代表チーム『Verdes Grandes(ベルデス・グランデス)』。
メキシカンリーグから集められた選手28人に加え、監督・コーチ陣7人が今回来日しています。

彼らを率いるのは、メキシカンリーグ史上6人しかいないと言う1000勝監督、Dan Firova。
現役時代は捕手として、米メジャーリーグ・マリナーズに所属していました。
2018年からはメキシカンリーグ・Acereros de Monclovaで監督を務めています。

『侍ジャパン』と対決するメキシコ代表『Verdes Grandes』を率いるFirova監督
Acererosのユニフォームに身を包んだFirova監督。

 

米メジャーリーグでもシーズン開幕が近付いていることから、今回選抜されたメンバーは普段メキシカンリーグでプレイしている選手が中心。
(2016年に行われた強化試合ではメジャーリーガーも参加していました)
また前述したようにかつて日本でプレイしたメンバー、今期から日本プロ野球でプレイするメンバーも含まれています。

『メキシコ代表』と言いつつも、来日メンバーには7人のメキシコ系アメリカ人も在籍。
ラテンアメリカ出身でアメリカでプレイしている選手の場合、国籍よりも選手自身のアイデンティティでどの国の代表チームに所属するか決めているケースも結構あります。
例えば、アメリカ国籍でも母親がメキシコ出身なのでメキシコ代表入り、なんて事も。
国際大会であるWBCも「親が当該国出身であれば、代表選手として出場OK」というルールがあるので、今回もその規則を踏襲していると言えるでしょう。

今回来日している『Verdes Grandes』のメンバー一覧はこちらから!

日本のプロ野球との関係は?

米メジャーリーグと比較すると、日本では影の薄い印象のあるメキシカンリーグ。
しかし調べてみると意外にも、過去にメキシカンリーグに所属していた日本人選手は何と8人!
また前述したように、近年ではウインターリーグに若手選手が派遣されています。

そして今シーズンには、2人の日本人選手が入団を公表しています!

Pericos de Puebla 片山悠投手

元銀行マンという、異例の経歴を持つ片山投手。
2017年から日本の独立リーグでプレイしていた彼は、今冬のコロンビアウインターリーグでの活躍が認められ入団に至りました。
同チームに日本人が所属するのは2度目、独立リーグ出身の選手がプレーするのは稀なんだとか。

片山選手の詳細はこちらの記事から!

Bravos de Leon 久保康友投手

2017年まで横浜DeNAベイスターズでプレーしていた久保投手。
日本では13年間プレー、ロッテ・阪神・横浜と3球団を渡り歩いたベテランです。

同チームは今シーズンから新監督が就任し、久保投手は新体制では初の外国人選手となることに。

久保選手の詳細はこちらの記事から!

新天地で戦う両選手、今後の活躍が期待されます!
そんな彼らをオアハカで見られるかも!?
次はオアハカ市内で野球を観戦する方法をご紹介します。

 

オアハカで野球観戦!レポート

まずはチケットを確保しよう!

オアハカには同地に本拠地を置くGuerreros de Oaxaca(ゲレーロス・デ・オアハカ)というプロチームがあります。
彼らのホーム球場はオアハカ歴史地区にも近い、Estadio Eduardo Vasconcelos。
バスターミナルから徒歩10分ほど、国道沿いにある立派な球場です。

オアハカで初めて野球を観戦した時に、一番驚いたのがそのチケット代の安さです!
最高値のボックス席(本塁側)で100ペソ(約¥600)、最も安い外野の芝生席では何と15ペソ(約¥90)と思い立ったらフラッと行けちゃうレベルのお値段設定。
チケットも現地購入+近年ではウェブでの購入も可能になりました。

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Guerreros対Saraperosの試合チケット。
内野1塁側(ホーム側)で50ペソでした。

試合がある日は大体16時くらいから球場が開き、プレイボールは18時頃になります。

いよいよプレイボール!

さて、球場の脇にある売場でチケットを購入したらいよいよスタジアムへ!
ゲートでチケット+荷物チェックが行われます。

メヒサボ
飲食物は原則持ち込み禁止なので注意しよう!

座席の値段はブロックで分かれていますが、席そのものは基本的に自由席です。
ネットはありますが、その中でも見やすい席を確保しましょう!
練習中の選手達が結構間近に見られるのはポイントが高いです。

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応援スタンドから見たグラウンド。
日本の球場よりも選手との距離が近いような…?

少し日差しが落ち着いた18時ごろ、いよいよプレイボール!
球場DJやチアガール、球団マスコット・Tato君が試合を盛り上げます。
ダンスが上手くて自由人なTato君、どこかつ○九朗を彷彿とさせます…。

 

オアハカのスタジアムは球場グルメも充実!

野球観戦を更に楽しく、満足感のあるものにするのが球場グルメ。
オアハカのスタジアムでは市内に数店舗を構えるカフェBrujuláや、大人気のトルタ(サンドイッチ)屋Hormigaなどオアハカっ子に人気のショップが参入しています。

しかし!売り子さんから座席でスナックを買う事ももちろん可能!
しかもナッツやケーキ、トスターダスなど種類が驚くほど豊富です。
オアハカっ子達も何やら口をモグモグさせながら(笑)、観戦を楽しんでいます。

メヒサボ
ドリンクの購入だけがちょっと面倒…。座席のどこかに大きなクーラーボックスを持った家族がいるはずなので、彼らを探して購入してね。
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コンビーフが乗った、オアハカの屋台では定番のTostadas。
球場でも皆軽食代わりに食べてます!

 

オアハカの記念日には無料で野球が見られる!?

筆者のオアハカでの野球観戦歴は2回。
その内の1回はなんと!誰もが無料で観戦することが出来たんです。

その日はオアハカ市が出来て485周年(!)の記念日でした。
いつもはガラガラのスタジアムも、この日ばかりは観戦客で一杯。
試合途中にはオアハカ市の誕生を祝して全員が起立、メキシコ版バースデーソング『マニャニータ』を熱唱していたのが印象的でした。

年間スケジュールにもよりますがオアハカ市の記念日(4月25日)にホーム戦が行われる場合、今後も無料で観戦できるチャンスがあるかも…!?
詳しくは球団サイトや、オアハカのイベント一覧サイト『Que pasa Oaxaca』などを参考にしてくださいね。

Guerreros de Oaxacaの公式サイトはこちらから!(スペイン語)
オアハカで今日行われるイベントが一目瞭然!情報サイト『Que pasa Oaxaca』はこちらから(スペイン語・英語版あり)

最後に

今週末に迫る野球の日本vsメキシコ戦に先駆けて、今回はメキシコのプロ野球を特集しました。
オアハカだけでなく、メキシコ各地で観戦できるチャンスのあるメキシカンリーグ。
外国人観光客からも注目を集めるサッカーやルチャ・リブレと比べると、地域密着系でフラッとお安く観戦できるのが魅力です。
是非1度観戦に行ってみてくださいね~!

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