【図解付】点過去と線過去の違い・使い分けを学ぼう!

スペイン語の点過去と線過去の使い方

今回学ぶ例文

  • Dormiste bien anoche? – Sí.
  • Lo vi en la noticia de TV en Japón.
  • Cuando era estudiante, fui a Zocalo solo una vez.

遂にMartinとErikaはメキシコシティにやってきました。まずはメキシコシティを観光していきます。

Zocalo

▼▼▼▼▼

¡¡¡Por fin llegamos a la CDMX !!! ¿Dormiste bien anoche?

ついにメキシコシティに着いたね!昨日はよく眠れた?

¡Sí! ¿Qué vamos a hacer en la CDMX?

うん!メキシコシティでは何をするの?

Pues, primero vamos a visitar al Zocalo.

うんと、まずはソカロに行ってみよう。

¡¡Estoy muy emocionada!! Lo vi en la noticia de TV en Japón.

最高!!ソカロは日本のニュース番組で見たよ。

Yo también estoy emocionado. Cuando fui a Zocalo antes, yo era estudiante.

僕もとても楽しみ!前行った時は棒は学生だったんだ~~。

点過去とは

独立記念塔。メキシコではMonumento a la independencia, 通称 angel と呼ばれる。

点過去とは、英語でいう過去形と最初は思ってよいです。

厳密にいうと、過去の事柄をひとまとまりの完結した出来事として表します。瞬間的な出来事だけでなく、長く続いたことであっても反し手が完結した出来事として認識していれば点過去を使います。

少し難しいですね。終わったことは点過去!と覚えておいてよいでしょう。

それでは活用を見てみましょう。

点過去の活用単数複数
一人称habléhablamos
二人称hablastehablasteis
三人称hablóhablaron
■Hablar (話す)の点過去の活用
点過去の活用単数複数
一人称comícomimos
二人称comistecomisteis
三人称comiócomieron
■Comer (食べる)の点過去の活用
点過去の活用単数複数
一人称vivívivimos
二人称vivistevivisteis
三人称vivióvivieron
■vivir (住む)の点過去の活用

もちろん他にも不規則動詞の活用があります。例えばさっきの会話に出てきた、「vi」は、見るという意味の「ver」、「fui」は行くという意味の「ir」の点過去の活用です。

¿Dormiste bien anoche?

この意味を考えていきましょう。dormisteは、dormir(寝る)の二人称単数の点過去の活用です。

anocheは、昨晩、という意味です。よって、この文は「昨晩はよく眠れた?」という意味の文になります。

スペイン語は主語は省略しがちです。動詞の活用を見て主語を判別しましょう!

続いてはこちら。エリカのこのシーンです。

¡¡Estoy muy emocionada!! Lo vi en la noticia de TV en Japón.

最高!!ソカロは日本のニュース番組で見たよ。

まず、Viは、見る「ver」の一人称単数の活用です。不規則動詞ですね。

おまけ~目的語について~

テーマの点過去とは少しずれますが、「Lo」とは何でしょうか?

Loの事を直接目的語と言います。

直接目的語

直接目的語は、同じ言葉を使い続けないこと何が言いたいかをわかりやすくする目的に使用します。

英語も同じですよね。英語でしたらitを使ったりします。スペイン語の場合は、それと同じプラス、場所を前に持ってきて何が言いたいのか早くわかる、というわけなんです

どんだけせっかちやねん!

といったところです。話を戻して、本文を見てみますと、Martinの、

Pues, primero vamos a visitar por el Zocalo.

この発言があったから、エリカはLo、と言い換えたんですね。

ちなみに女性名詞だったら、「La」になります。

またこれは、「~に」に当たる間接目的語でも同じことが言えます。

詳しくは中級編で触れようと思いますので、よろしければ見て下さい。

初心者の方は、「~を」直接目的語、「~に」間接目的語と覚えれば問題ありません。

線過去とは

線過去とは、過去のある時点における状態や習慣的行為を表します。

わかりますでしょうか?いまいちよくわからないですよね。

まずは活用を覚えて、用法を見ていきましょう。

線過去の活用単数複数
一人称hablabahablábamos
二人称hablabashablabais
三人称hablabahablaban
■Hablar (話す)の線過去の活用
点過去の活用単数複数
一人称comíacomíamos
二人称comíascomíais
三人称comíacomían
■Comer (食べる)の線過去の活用
点過去の活用単数複数
一人称vivíavivíamos
二人称vivíasvivíais
三人称vivíavivían
■vivir (住む)の線過去の活用

線過去の不規則動詞の活用は、irとverのみです。簡単ですのでちょろっと覚えておきましょう。

線過去の用法

Xochimilco
Xoxhimilco.ソチミルコ。昔メキシコシティは湖でした。その名残です。世界遺産ですので皆さんもぜひどうぞ

1. 過去のある時における状態、習慣

Mientras yo estudiaba en la UNAM, mis amigos iban al Xochimilco.

私がUNAMで勉強していた頃、友達はソチミルコに行っていた。という文です。

このように、二つの動作の時間軸があります。このように両方とも時間軸のある動作、状態を示しているときは線過去を使うのです。

ちなみにmientrasは接続詞。~の頃、という線過去と非常に相性の良い単語ですので覚えておきましょう。

2. 過去のある時点で、しようとしていたこと。

Mi amigo me dijo que se iba a casar en abril.

4月に結婚すると友達が私に言った。という文です。関係ないけど間接目的語出てきましたね!!

これは、過去の時点から見た時に今に向かって続く動作は線過去を使いますよ。ってことです。

少し難しいかもしれませんので、こんなのがあるんだなくらいに覚えておきましょう。英語の時制の一致と似ています。主節が過去形なら、従属節も過去形じゃなきゃダメですよ。ってことです。

つまり、

Mi amigo me dijo que se va a casar en abril. 

はダメです。vaが現在形になっていますので、しっかり過去形、そして線過去に直しましょう。

ちなみにライティングではこれめちゃくちゃ使うと思いますので、その時になったら思い出しましょう。

3. 過去のある時点までの継続。

Cuando entré a la universidad, no tenía las ganas de estudiar español.

最後の用法です。

私が大学に入ったとき、スペイン語を学ぶ気はなかった。

という意味です。悲しいですね。

過去のある地点から見て前の状態を語るときは、このように線過去を使うことになります。

もう少し詳しく知りたい方はぜひこちらの記事もご覧ください!

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まとめ

いかがでしたか?

今回はメキシコシティを巡る旅、その中で点過去と線過去に触れてみました。ぜひ参考にしてみて下さい!

スペイン語の全レベルの参考書・文法書・単語帳をまとめた記事があるのでぜひこちらからご覧ください!!

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3件のコメント

こんにちは。
とてもわかりやすかったです。
一点、線過去のcomer,vivirの活用表が点過去になっています。

ごぼう様
コメントありがとうございます。私共が確認した時は線過去になっておりましたが、もしかしたらご覧いただいたときはそうだったかもしれません。引き続き宜しくお願い致します。

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ABOUT US
渡邉海也
メキシコシティに留学をしていましたカイヤと申します。スペイン語、アグリビジネス、移民問題をUNAMで学び、空手をメキシコでも稽古をし国際交流、そしてPinbox S.A. de C.V. でインターンという三本立てで生活をしていました。メキシコ滞在を通して感じたことを皆様にシェアできたらと思います。よろしくお願いします!