前回の続きです!
今回は二冊紹介します。
前回紹介した本との違いは、日本語訳版がまだ出ていないことです。
原書で読む良さもあるので、是非スペイン語で読んでみましょう!
1. “La tumba” – José Agustín (1964年)
この本はJosé Agustínの最初の本であり、
ラテンアメリカ文学の新しい時代(La literatura de la Onda)を切り開いたと言われています。

当時の現代のスペイン語で語られているのが当時新しかったようです。
口語で書かれているので馴染みのない単語もありましたが、
メキシコでどのような話され方がされていたかが分かります。
16歳の主人公Gabrielの生活を中心に描かれます。
生意気な主人公で鼻につきますが、
友人関係、恋、葛藤などその年齢だからこその想いが描かれていたりして面白いです。
会話のなかで使われている文法に着目すると、
vosotrosを使っていたり、(メキシコではvosotrosは基本的に使われません)
先住民の発音を真似て話している場面もありました。
これらは翻訳版では表現することのできない原書ならではの良さだと思います。
私は留学中のレポート題材にこの本を選び、日本の大学でも卒業研究としてこの本を選びました。
量もそれほど多くないですし、スラスラ読み進めることができる本だと思います!!
2. “Las muertas” – Jorge Ibargüengoitia (1977年)
この本になぜ出会ったかというと、
作者のJorge Ibargüengoitia は私が留学していたグアナファト出身だからです。
彼は小説、短編、劇など様々な物を手掛けていました。

現地の本屋でこの作者の有名な本を選んでもらったところ、この本を紹介してもらいました!
英語版も出ているようです!
この小説は、Las Poquianchisと呼ばれる人たちが売春宿を経営し、
そこで働けなくなった女性ら計91名を殺害していたという実際に起きた事件を基に書かれています。
恐ろしいですね、、、
読むのが怖いけど続きが気になる、そんな小説でした。
前回紹介させてもらった本とはまた違ったゾワゾワを味わえると思います!
終わりに
いかがだったでしょうか。
新たにメキシコ文学を読んだらまた記事をあげたいと思います!
皆さんもお勧めがありましたらコメントお願いします!
メキシコの新型コロナウイルスの最新情報を掲載しております。2021年1月2日現在、感染者は1,443,544人を超え、国内全土で感染が拡大しております。
▼メキシコでも再度感染拡大…。▼
今週の移行でついにメキシコシティとメキシコ州、グアナファト州が赤信号に。。詳しくは、下記の記事をご覧ください。
【新型コロナ】1月4日~17日の信号情報|メキシコシティ・グアナファト州他が赤信号に。州別感染者数もまとめ