増加中⁈メキシコ人とのゴールイン♡メキシコでの結婚手続きとパートナーと上手い関係の築き方をアドバイス

NORIのメキシコ!ちょっとだけフリーク(特別号)近頃ブーム?!メキシコ人パートナーとのゴールイン♡

こんにちは。改めまして、NORIと申します。

私は、2001年からメキシコに在住しています。また今のお仕事の前は、日系企業でのべ12年勤務した経験もあります。

ささやかながら、私の経験が日本とメキシコの良き橋渡しになってくれればと思います。宜しくお願い致します。

Nori

1996年~98年にグアナファトに留学し、 卒業後2001年からメキシコに住んでいます。日系自動車部品メーカー勤務の後、『メキシコに物を売りたい』『メキシコで事業をしたい』人や企業さんのお手伝いをしており、並行して公式文書の翻訳や、同時通訳もやっています。いつでも相談に乗ります。

実は私、○○のしごともやっておりまして。

さて、以前、メヒナビで『NORIのメキシコ!ちょっとだけフリーク』と題して、メキシコ在住経験を活かした生活の知恵を、ささやかながらレクチャーさせて頂きました。また先月までは、『メキシコビジネストレンド』で、半年に亘りメキシコでの事業に関するいろいろな情報を提供しました。

今回のテーマには、私が2011年からしている、「もう一つのお仕事」が関係します。

皆さまにこっそり?お伝えしますが、その仕事とは、公文書の翻訳です。

公文書を翻訳したものは、多くの場合メキシコや日本の官公庁に提出するため、メキシコ当局から許可を受けた翻訳者が、証明を添付しなければなりません。

後ほど私のビジネスパートナーの移民弁護士にも登場してもらいますが、その公文書の大半は、現地に仕事などで滞在される日本人駐在員の家族がメキシコで暮らすための滞在許可を取得する際に必要な、日本の戸籍全部事項証明書のスペイン語訳です。

多くは弁護士さんが代行で翻訳された書類を移民局に持ち込み、駐在員のご家族がメキシコに合法的に滞在できるよう、お手伝いしています。

もちろん、コンプライアンスが高く要求されるお仕事であり、秘密は厳守です。

しかし一昨年くらいから、これとは別の理由で日本語の書類を翻訳することが増えてきました。

その理由とは、メキシコの方と日本の方がめでたくゴールインし、現地で婚姻届けを出される際に翻訳が必要なために、証明付き翻訳を行う、というものです。

割合で言うと、メキシコ人が女性、日本人が男性の場合が多いです。

それは、なぜでしょうか?

その前に、ちょっとだけ歴史を紐解いてみましょう。

20世紀初頭に遡る、メキシコと日本の愛の架け橋

20世紀の始めには、当時の日本政府の政策で中南米への日本人移住が実施されました。

その方々の多くはブラジル、ペルー等といった南米諸国へ移り住まれ、大変な苦労を重ねながら現地に根付かれていったわけですが、その皮切りが日本からメキシコへの移住だったことは、余り知られていないようです。

 メキシコの場合、南部チアパス州など移住先の土地(多くは農地)で実際に作物を育てたり、生活が成り立つのかといった日本政府の事前調査(いわゆるフィージビリティスタディ)の精度が良くなかったため、実際に移住した多くの日本人はやはり大変な苦労をなさったそうです。

また移住からしばらくするとメキシコでは革命が勃発したため、こうした混乱も他国と比べて、当時メキシコに日本人が余り多く根付かなかった理由の一つとされています。

 とはいえ移住した日本人の方々は少しずつメキシコの社会に溶け込んでいきました。その際、メキシコの方と日本の方が家庭を持ち、子供を授かって…というプロセスが当然に発生したわけです。

Nori

少し話がそれますが第二次世界大戦の際は、米国政府の圧力でメキシコ政府が日本人居住者を大都市に集約させるといったこともありました。しかしかねてから外交的に日本と非常に関係の良かったメキシコ政府は、表向きは米国の言い分を聞いてはいたものの、米国が当時敵国であった日本国民を扱ったような、差別的な待遇は行わなかったと言われています。

21世紀の今、ロマンス再び!

現代に話を戻しましょう。

2010年以降、主にメキシコ中部、バヒオと呼ばれる地域に日本の自動車メーカー、自動車部品メーカーや関連企業が相次いで進出しました。

もともとこの地域には日本人、日系人は余り多く住んでいませんでしたが、日本の自動車メーカーが進出したことにより、現地コミュニティにも「ようこそ、日本」といった雰囲気が盛り上がりました。

バヒオにあるそれぞれの州でも、道路や建物の掲示、広告に日本語を入れたり、日本食レストラン、食材店などが増えました。

まあ移住人口の多いカナダや米国には到底かなわないでしょうが、それでも日本人がより快適に生活できる環境が整ってきたと言えるでしょう。

2016年からはグアナファト州レオン市に日本総領事館も開設され、今までメキシコシティまで出向いて行わなければならかなった手続きも、近隣の州の住民、企業には時間と経費の削減という大きなメリットを生んでいます。

 私自身はもっと前(2000年)に、縁あってグアナファト州出身の女性と結婚することになり今に至っています。

日本の会社がメキシコに進出し、事業を行ってきたことによる大きな「副産物」の一つが、人の交流の活発化であり、そのなかに私が経験したような恋愛関係の構築があるのは、余りビジネスの世界では語られることはありませんが、想像に難くないものです。

前に述べた日本人男性が多い事については、日本から出張や駐在する人が相対的に男性が多い、からだと推測されます。

 そして船で移動していた20世紀初頭とは異なり、今や日本とメキシコに飛行機の直行便が飛び、かつソーシャルメディアや翻訳ソフト、そして恋活アプリといったものが全盛の時代です!

「言葉の壁」などというのはとっくの昔の話になりつつある、と思います。ニューノーマル下で人の移動に制限がかかっている昨今でも、国という垣根を超えた人のつながり、ロマンスは今後も増えていくでしょう。

移民弁護士のカレン登場!

外国人がメキシコで婚姻するときのステップについて

さてここで、私のビジネスパートナーである移民弁護士のカレン・サラサールKaren Salazarに登場してもらいます。

 生粋のメキシコ人であるカレンは大学を卒業後、現地で滞在許可などを発行している国家移住庁(INM)の支局で勤務し、2012年からアリーボarribo (www.arribo.mx)というサイトを立ち上げて、外国企業や個人をお客様とした、移民手続き・滞在許可関係のコンサルタントをしています。カレンは日本語は(まだ?)話せませんが、スペイン語、英語、イタリア語、フランス語がOKという、マルチリンガル弁護士です。

 今回は、カレンにも寄稿してもらい「外国人がメキシコで婚姻するとき」のステップと、ちょっと聞くのが恥ずかしかったんですが(笑)「メキシコ人パートナーとうまく付き合うには」について、語ってもらいましたので、内容を日本語で説明したいと思います。

Nori

メキシコで外国人が結婚の手続きをするケースに、対応しているんですね。

karen

はい。実際のところ外国人と結婚するメキシコ人は、主にパートナーになる方の国に引っ越しをするためにメキシコから出ていくことが多いのですが、メキシコに二人で住むことに決めるカップルもかなりいますよ。

Nori

メキシコ政府が求める、婚姻に必要な事柄って何ですか?

karen

メキシコでは、婚姻手続きを行う州によって若干必要事項が変わってくるのですが、大体外国人が考慮する必要があるのは以下になります。

〇 出身国の、有効なパスポート

〇 出身国の出生証明書(日本の場合は戸籍全部証明)に、アポスティーユ(公印証明。日本では外務省が発行)が付いたものを、メキシコ当局公認の翻訳者がスペイン語にしたもの

〇 健康診断書(メキシコで、総合診察のお医者さんが発行してくれます。有料)

〇 メキシコの自治体が運営する「家族の統合的発展のための国家機構」(DIF)が行っている、婚姻前講習の受講とその証明(通常スペイン語のみですが、スペイン語が分からない人でも出席するだけで、基本的には大丈夫とのこと)

〇 民事登録局(日本の役所の市民課などにあたる)での手続き手数料

これらの書類を民事登録局(州単位で運営しており、大体州内の各都市には窓口があります)に持ち込み、受理されたら法的な婚姻(メキシコ人はboda civilと言っています)の日付を決めます。

指定された日時に、カップルの各々は証人testigoを2人ずつ連れて、法的な婚姻を結びます。

通常、証人には友人などになってもらっている人が多いようですが、行き当たりばったりで通りがかりの人(笑)になってもらっている場合も見たことがあります。

またこれはあくまでも役所ベースでの婚姻です。メキシコはカトリックを信仰している人が多いですが、教会で結婚式を挙げる場合には、教会などが定める手順も知る必要があります。これは法的な婚姻とは関係のない、全く別の手続きです。

Nori

観光資格でメキシコに入国し、婚姻手続きを行った場合、メキシコにそのまま住むことは出来ますか?

karen

本来であれば観光(トゥリスタ)資格でメキシコに入国した場合は、その資格で許可された日数を超える前に一旦メキシコを出国し、改めて長期滞在の資格を申請、取得せねばなりません。長期滞在の資格は、メキシコ国外の在外公館(日本では、東京にあるメキシコ大使館)で領事による面接を受け、査証を取得してメキシコに入国の上、現地移民局で滞在許可証を発行してもらいます。通常外国人がメキシコで永住許可を取得するには4年の在留実績が必要です。

しかし、メキシコ人と婚姻関係にある方のみ2年の在留実績で、永住権を取得することが出来、また観光資格で入国して婚姻をした場合は、メキシコを出国することなく長期滞在許可(配偶者)を、入手することが出来る特別の措置があります。

上記はすべて参考情報です。法規等は予告なく変更されることがありますので、実際に手続きをされる場合には現地コンサルタント・弁護士などに必ず手続きサポートを依頼されることをお勧めします。

メキシコの方とのお付き合いのポイントは?

Nori

メキシコの方とのお付き合いのポイントは?

karen

実際のケースでは外国人側が男性、メキシコ人側が女性である場合が割合としては多いです。一般的にメキシコ人は、社交的でオープンな性格の持ち主が多いと思われています。また、自分のパートナーについてより深く知ろうとします。 メキシコ人の物の考え方は、文化や信仰に根差しています。これは恋愛関係についても同様であり、そのことはフォーマルな関係においては浮気をしないとか、パートナーの家族と意思疎通を取ったり、またメキシコの文化や風習を理解し、また実践することなどにつながってきます。

逆にメキシコ人にとっては、このような文化や風習から自分たちを切り離すのは、とても難しいことだという点を、理解していただくことが必要でしょう。

メキシコ人との婚姻手続き、移民関係などでの相談はkaren@arribo.mxで受け付けております(日本語でメールされる場合は、下記の川村のアドレスでOKです)

まとめ

上にカレンの視点を説明しましたが、実際には私は20年メキシコで暮らす中でいろんな国際結婚のスタイルを見てきましたし、メキシコ人一人一人の生活や恋愛に対する考えかたは多様です。

世代でも差があります。

家族とのかかわりについては大抵、メキシコ人自体も重要ではあるとする一方で、そうした繋がりによってさまざまな家庭内の課題が発生しているのも、また事実だと私は思っています。

でも最終的には「自分がどうしたいのか」を周りに流されずしっかり心に留め、パートナーや家族と接し、必ずしもアツアツの関係でなくても、お互いが心地よい関係を作っていくべきではないでしょうか。

家族の在り方はメキシコと日本では細かいところは違いますが、時に必要であり、また時には鬱陶しく感じることがあるという点では、あんまり違いが無いと私は思います。

 二つだけ私の経験を挙げるとするならば、以下になるかと思います。全員に当てはまるわけではないと思いますが、20年の滞在経験で教訓になっているので敢えて書きます。

  1. 人が決めたルールや責任を全うするよりも、「真心」を重視する。日本でいう「本音」と「建て前」は、不誠実に受け取られることがある。
  2. 自発的に情報、思いを発信する(「言わなくても分かる」はダメ)

 最後になりますが、現在私は翻訳の仕事をしながら「国際結婚相談所」を開いてもいいかな、なんて考えています。

結婚や恋愛もそうですが、メキシコの方とのビジネス、友人関係など、SNSやアプリだけではなかなか深められない部分もあるかと思います。

まあ、皆さんが困ったことについては何か力になれればと思っていますので、そんな時は是非、川村 (akabanestar@hotmail.com)まで、是非メールを頂ければと思っています。

それでは、またこのメヒナビ上でお会いできるのを楽しみにしております。

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Nori
メキシコ事業コンサルタントです。 1996年~98年にグアナファトに留学し、 卒業後2001年からメキシコに住んでいるおじさんです。 以前、現地日系自動車部品メーカーで延べ12年働きました。 妻はメキシコ人です。 歳なのでトルティージャも米も最近は控え気味です。 何かご相談があれば、いつでもどうぞ。