毎日開催!オアハカ名物の市場・ティアンギスでメキシコらしさを味わおう!

こんにちは、筆者です。
インフルエンザが猛威を振るう今日この頃、皆さんお元気ですか?
寒い季節にはもうこりごりの貴方へ。
お久しぶりに春が近付きつつある、オアハカの話題に戻りましょう。

今回は楽しい青空市・ティアンギスを大特集します。
ただの市場と侮るなかれ、お土産探しや各村の特産品を知る良い機会になる事間違いなし!

そもそもティアンギスって何?

ティアンギス(Tianguis)とは、元々はナワトル語で『市場』を表す言葉。
その歴史は古く、スペイン人が征服にやって来る前から行われているんだとか。
オアハカ市近郊ではどこかでほぼ毎日、人々が生鮮食品や生活必需品を持ち寄り仮設市場を開いています。
村によっては、村全体が1つの市場のようになってしまう所も。

本記事では2つの村のティアンギスに加え、毎週金曜にオアハカ市内Parque Llanoで行われるティアンギスをご紹介します。

売り手はほとんどが地元の人々。先住民の方も多くいらっしゃるので、人の写真を撮る時には注意が必要です。

狭い通路を沢山の人が行き交うので、スマホや財布などのスリにも気をつけて。

日曜日・トラコルーラ

オアハカ市内の野球場脇から出るバス、あるいはコレクティーボ(相乗りタクシー)で約40分。
スペルがちょっと変わっている村Tlacolula(トラコルーラ)に到着です。

オアハカ市内の東に位置するこの村のティアンギスは、一言で言うなら『グルメ市場』
外国人観光客にも人気のこの市場、早速回ってみましょう。

まずはお買い物でお腹を空かせるべし!

トラコルーラのティアンギスは、可愛い洋服や雑貨も沢山売ってます。
特にテオティトランデルバジェのタペテ(毛織物)や日本でも流行ったカゴバックの種類が豊富。

またトラコルーラのおばあちゃん達が着ている、大きな花の刺繍が入ったエプロンは市内で入手するのが困難なので、気に入った方はここでお買い上げしちゃいましょう。

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紫やピンク系の布地に大きな花の刺繍を施したエプロン。
派手なスカーフとコーディネイトするのが現地流。

生鮮食品も市内ではお目にかかれないものが山ほどあります。
時期によっては、皮ごと食べられるアボカド!や、ねっとりとした食感が特徴の果物、サポテなども手に入るかも。

生きている鶏を小脇に抱えるお母さん方もよく目にします。
これからお家で捌くのでしょうか、それとも卵を産ませるのでしょうか。
どちらにせよ、都会では見ることのない食物連鎖の現場を垣間見る気がします。

お腹を空かせて村立市場へ!

ティアンギスの中心となるのが、常設市場である村立市場です。
村の中心である教会の真裏にあります。
ここはトラコルーラグルメの聖地!
ガッツリお昼ご飯とデザートも食べて、ちょっとしたお土産までゲットしちゃいます。

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パペル・ピカードが沢山飾られ、ポップで賑やかな雰囲気の市場の中。

オススメは2種類、1つ目はトラコルーラ名物ヤギのコンソメ。

チレと野菜、シラントロと一緒にホロホロになるまで煮たヤギ肉が入ったコンソメは臭みもなく、案外優しいお味です。
キャベツやラデッシュの千切り、みじん切り生タマネギと一緒にどうぞ。

もう一つはヤギ肉のバルバコアタコス。
こちらはアガベの葉で包んでから蒸し焼きにし、身をほぐしたヤギ肉をトルティーヤで包んだ名物。
結構大きめなので、お腹と相談して個数を決めましょう!

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バルバコアのタコスは見た目はシンプル、中身に旨みが詰まっています。

デザートにはメキシコ独自のアイス、ニエベをどうぞ。
氷の上に置いた金属の容器に材料を入れ、容器をグルグル回して作ります。
オアハカ限定フレーバーはBeso oaxaqueño(ベソ・オアハケーニョ)。ミルクのアイスに人参の千切りとレーズンが入ってます。味は…面白い組み合わせだとは思います(笑)。

お土産にはトラコルーラでしか買えない、Pan de Cazuela(パン・デ・カスエラ)を購入。
チョコとレーズンが練りこまれたパンは、歪な形ながら大層リッチな味わいがします。
地元の方のみならず、市内の人々も大好きなパンです。

午後からは村の教会を散策するのも良し、ショッピングを続けるも良し。
市内へ戻るバスは村の少し外れにある発着所から出発するので、Oaxaca Centro(オアハカ・セントロ)と書かれたバスに乗って戻りましょう。

金曜日・オコトラン

オアハカ市の南、市内からバスで40分の場所に位置するオコトラン・デ・モレーロス(Ocotlán de Moleros)
以前のメキシコ再訪旅でも取り上げましたね。

2018年死者の日シーズンに行われた、オコトランのティアンギスの様子はここからどうぞ!

オコトランのティアンギスは女子必見!可愛いお土産天国です。
市内からのバスは、街の中心にある公園の前に停車します。
既に沢山の屋台が出ている様子、早速探検してみましょう!

広場の屋台にはキュートな物が沢山!

市場にはオコトラン周辺で作られた手工芸品・アルテサニア(Artesanías)の屋台が。
Jalieza(ハリエサ)の腰織り布で出来たポーチや、Tilcajete(ティルカへテ)産の色鮮やかな木彫り人形、Alebrijes(アレブリーへス)も沢山並べられています。
(アレブリーへスは映画『リメンバー・ミー』で取り上げられ、日本でも有名になりましたね!)

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小さな木の体に、ビッシリと模様が描かれたアレブリーへスの数々。

オコトランは激カワブラウスやドレスが有名。
パンジーやミニバラなどのカラフルな小花が散りばめられ、裾や袖にカギ編みが施されています。
輸入雑貨のお店や通販で購入するとウン万円はするこちらのお洋服も、学生の貴女でも手が届くお値段でゲットできるはず。
洋服を裏返してみて、表側と同じ絵柄が浮き上がっているものが良品を見分けるポイントです。

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ブラウスの赤く見える部分、実は全部刺繍なんです。

バラマキ土産を購入した後は、街の市場でお昼ご飯を。
名物・フリーダカーロおばさんは市場の中央部のお店にいらっしゃいますよ!

午後からは奮発!巨匠・マリアさんのお店で清水の舞台から飛び降りる

メキシコ再訪旅でオコトランのティアンギスを訪れた際に寄った(むしろこちらが本来の目的でした…)、オコトランから歩いて20分の場所にある小さな村、San Antonino(サン・アントニーノ)

こちらにはメキシコ雑貨ファンなら知らない者はいない!とも言われる巨匠、刺繍職人のマリア・グアダルーペさんがお住まいです。
マリアさんの作品はまさに芸術品!
色とりどりの糸でみっしりと刺繍された小花の数々はHazme si puedes(アスメ・シー・プエデス、『やれるものならやってみなさい』の意)と呼ばれています。
またブラウスやドレスの布地の横糸を抜いて、色糸で縛る超絶技巧Deshilado(デスイラード)もキマっています!

そんなマリアさんのお店は、サン・アントニーノの教会裏にある文房具屋さん。
店の奥にあるクローゼットに、女子の楽園は眠っています…。
日本人観光客の多いシーズン(ゲラゲッツァや死者の日など)には、噂を聞きつけた日本人女子でお店がいっぱいになることも。

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水色にロマンティックな字体で書かれた看板が目印。表向きは文房具屋さんです。

さて、マリアさんの手掛けるブラウスやドレスはお値段も芸術品価格。
ドレスに至っては1着2~3万円!という、メキシコではびっくりの価格帯です。
しかしそれだけの価値がある素敵な刺繍の数々に筆者もメロメロに…。

店のトイレを借りて試着も可能です。
何を着ても「可愛いわよ!」「どちらも似合うわ!」と声をかけてくれる、マリアさんと店員のセシリアさんのお言葉にニヤニヤする女子達(こちらの店を訪れた方々は大抵こうなります)。
その結果、筆者はこちらのお店で3着のブラウスをお買い上げしております…。

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筆者ご自慢のブラウスコレクション。
背中側も可愛いんです!やっぱり白地が一番刺繍が映えます。

女子の夢が詰まったこちらのお店、一度は訪れてみてくださいね!

金曜日・Parque Llano(パルケ・ジャノ)

毎週金曜日には、オアハカ市内でもティアンギスが行われています。
語学学校ICOから歩いてすぐ、Llano公園では朝8時~夕方5時位まで屋台が出て、地元の人々や外国人観光客でごった返します。
筆者も金曜日の昼はこちらのティアンギスでご飯を食べ、野菜の買出しをして帰宅していました。

金曜お昼はここで済ませられる!

公園の近くには小さな教会があるのですが、その脇に並ぶのがご飯の屋台。
定番のタコスやアグア(ジュース)のスタンドに加え、アルゼンチンの軽食チョリパン(パセリのソースがかかったホットドック風のサンドイッチ)やピザのお店も。

その中で筆者がオススメしたいのが、オアハカ南部イツモ地方の郷土料理ガルナチャス(Garnachas)
一口サイズのトルティーリャに炒めたひき肉と玉ねぎを乗せ、軽く揚げたお料理です。
トマトベースのサルサと千切りキャベツのマリネ、カッテージチーズをかけていただきます!

毎日開催!オアハカ名物の市場・ティアンギスでメキシコらしさを味わおう!
日本で再現するなら、餃子の皮で作ってみたら美味しいかも。
カリカリの食感にジューシーなお肉、一口で病みつきになります。

一口目は少し脂っこい…?でもキャベツで口がサッパリして美味しい!
5個1皿でサーブされるのですが、あっという間に食べきってしまいます。
お値段50ペソ前後、屋台の中では少しリッチなお昼ご飯です。

オシャレアイテムはここで全部揃う!

お昼ご飯の後は、アグアでも飲みながら狭い市場内を散策です。
都会の市場だからか、日本でも十分使えそうな靴やコスメグッズが豊富です。
ハイヒール200ペソ(約¥1,200)市は、急にお洒落なレストランに行くことになった女子の味方。
屋台を出しているおっちゃんもBuena Onda(イイ奴)ばかりです。

コスメの屋台では日本では大抵お目にかかれない、紫やショッキングピンクの口紅やビビットカラーのアイシャドウなどに衝撃を受けます。
でもMexicana達にはめちゃくちゃ似合うんだよなぁ…。
コスメは地肌に触れるものなので、敏感肌の方はマニキュアなどから試してみるといいかも。
筆者は真紅や黒などのマニキュアを購入して、爪先だけイキがってました(笑)。

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衝撃の売られ方をされる女性用下着たち。
ティアンギスあるあるのようで、結構どこの村でも見る光景です…。

 

番外編・金~日だけ開催のオーガニックマーケット

オアハカにも近年、欧米から健康志向・オーガニック志向の波が押し寄せています。
初めはソチミルコ地区で行われていたオーガニックマーケット、Pochote(ポチョーテ)はそんなニーズに応える青空市。
場所を転々として、現在はオアハカ歴史地区の北端で開かれています。

生鮮食品に加え、オーガニックコスメや雑貨も販売されているこちらの市場。
ご飯も普通のティアンギスでは食べられない、シーフードのカクテルやウイトラコチェ(黒穂病にかかったトウモロコシ、メキシコの珍味です)が挟まったケサディージャなどグルメも充実しています。
お値段設定は他のティアンギスよりも全面的にお高めですが、安心安全にこだわる人にはオススメです。

他にも毎日開催!スケジュール一覧

今回取り上げたティアンギス以外にも、毎日オアハカのどこかでティアンギスが行われています。
毎週のスケジュールは大体こんな感じ。
近郊の村に行く時に立ち寄ってみるもの良いでしょう!

*ティアンギス・スケジュール*

月曜:Teotitlán del Valle (テオティトラン・デル・バジェ)
火曜:Santa Ana del Valle (サンタ・アナ・デル・バジェ)
水曜:Villa de Etla (エトラ)
木曜:Saachila (サアチーラ)
金曜:Ocotlán de Morelos (オコトラン・デ・モレーロス)
土曜:Mercado de Abastos (オアハカ市内のアバストス市場)
日曜:Tlacolula (トラコルーラ)

※金~日曜:Pochote (オアハカ市内のオーガニック市場)

ティアンギス特集、楽しんでいただけたでしょうか?
オアハカ滞在中には是非1度訪れてみてくださいね!

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