2018年死者の日現地生レポートをお届け|メキシコシティとオアハカの死者の日の違いとは?

こんにちは、筆者です。

私事ですが、以前の記事でもお話したように10/28~11/4の間、メキシコビギナーの母と共に『死者の日』で盛り上がるメキシコを再訪しました。

今回の記事ではメキシコシティとオアハカ、2都市の『死者の日』を完全リポート!
現地で撮影した色彩豊かな写真や、航空券・ホテル情報も大公開しちゃいます。

 

旅に出る前に…

オアハカは他のお祭りシーズン同様、『死者の日』直前の週末~直後の週末にかけて、ホテル・航空券共に予約が取りづらいと言われています。

今年7月に旅行の予約を取った友人曰く、特にホテルが見つからなかったとの事。

かねがねそんな噂を聞いていたので、筆者は旅行の半年前に航空券やホテルの手配を全て済ませました(笑)
メキシコ初上陸の母の事も考慮し、どちらも少々奮発しました!

航空券に関しては、シーズンや航空会社によって価格帯が変動します。
あくまでも参考程度にご覧下さい。

購入した航空券

*NRT(成田)~MEX(メキシコシティ)間の航空券*
往復¥139,640(諸税込、Expediaで2018年1月に購入)

行:NH 180便(全日空) 10/28 16:40 NRT発 13:55(同日) MEX着
帰:NH 179便(全日空) 11/4  01:00 MEX発 06:35(翌日) NRT着

*メキシコシティ(MEX)~オアハカ(OAX)間の航空券*
往復1,511ペソ (約¥9,000、公式サイトで2018年3月に購入)

Y4 764便(volaris)  10/31 11:31 MEX発 12:42 OAX着
Y4 765便(volaris)  11/4 13:14 OAX発 14:40 MEX着

※機内には2個、合計10KGまでの荷物を持ち込み可能

滞在ホテル
*メキシコシティ*
『Hotel El Salvador (オテル エル・サルバドール)』

最寄り:メトロ8号線San Juan de Letrán駅、又はメトロブス4号線南ルートEl Salvador駅
※空港からはTaxi Autorisadoで約40分、220ペソ(約¥1,320)。

Bellas Artes宮殿やソカロから歩いて10分ほど。歴史地区は治安が良くないという話も聞きますが、ホテル周辺は夜遅くまで人通りもあり、目の前をメトロブスが通っているのでさほど危険は感じませんでした。

*オアハカ*
『Posada de Los Angeles (ポサダ・デ・ロス・アンへレス)』

最寄り:1等バスターミナルから徒歩10分、空港から30~40分
※空港から乗り合いタクシーで85ペソ/人(約¥510)、タクシーでは200ペソ(約¥1200ほど)

オアハカ歴史地区の外れにあるミニホテル。近くにはコンビニやラバンデリア(洗濯屋)も揃っています。クレジットカードで宿泊代が払えないので要注意!

『Hotel El Salvador』MAP

※併せて『Hotel El salvador』公式サイトもご覧下さい。

『Posada de los angeles』MAP

10/28~10/31、メキシコシティへ!

1日目、いよいよメキシコ入り!

まずはメキシコ最大の空の玄関口、メキシコシティ国際空港に到着。

空港施設内にはPapel Picado(パペル・ピカード、伝統的な切り絵)やOfrenda(オフレンダ、死者に捧げる祭壇)があちこちに飾られていました。

観光客をお迎えし、死者の日を祝うムードが高まっています!

ゲート付近のスタバも、死者の日仕様の飾り付け!

到着日はシティのホテルに近い、Bellas Artes宮殿やソカロ周辺を散策しました。

宮殿隣のアラメダ公園には夜店も出ていて、地元の人々や観光客で大賑わい。
夜店の間の通路は大人2人がようやくすれ違える程に狭いので、スリに注意です。

Bellas Artes宮殿の前に飾られたカトリーナ像。

場所によって様々なバージョンがあるOfrenda。
祭壇には一般的に死者の写真や、死者が生前好きだったもの、果物やマリーゴールド(メキシコではCempasúchil)・ケイトウ(Cresta de Gallo)といった花々を飾ります。

こちらはソカロ周辺にある、リーバイスの店舗で見つけたもの。
死者の写真の中にはマリリン・モンローなど、デニムを履いた著名人の姿も。

ソカロ周辺では紫を基調としたライトアップが行われ、骸骨のオブジェや巨大Ofrendaが設置されていた中、夕方になるとゾンビや骸骨に仮装した人々がソカロに繰り出していました。

昨年上映の映画『COCO(邦題:リメンバー・ミー)』の人気を受けてか、映画の登場人物に扮した人々もちらほら。

ソカロ周辺も死者の日仕様にライトアップ。

2日目はテオティワカン遺跡へ

2日目は早起きして、バスを利用してテオティワカン遺跡へ向かいます。

テオティワカン遺跡は、元々2~8世紀頃に栄えた古代都市の遺跡。
14世紀頃にアステカ帝国を築いた民族、メシカ族が侵入した際に『神々が集まって、太陽と月を創造した聖地』と見なされ、「神々の集まる場所」という意味の名を付けられたそうな。

遺跡へのバスが出発する北バスターミナル(Terminal del Norte)のカウンター前には、遺跡へ向かう観光客で既に長蛇の列が…!

並んでいる間に、カウンターの装飾を眺めているのも面白いものです。

バスに揺られて約1時間、遺跡内もやはり観光客でいっぱい!
遺跡内で謎のお土産を売る方々も、今が稼ぎ時と気合が入ってます!

何度行っても、『太陽のピラミッド』は壮観ですよね。

3日目は博物館と、メヒナビ推薦の名店へ!

3日目の午前は国立人類学博物館(Museo Nacional de Antropologia)を見学。
野外では死者の日の特別展示が行われ、常設展示の中にもOfrendaがありました。

この日は幸運にも入場料が無料でした!

メヒサボ
※通常は70ペソ(約¥420)がかかります。
メキシコの大学の学生証を持つ留学生は、いつでも入場無料!

以前メヒナビで紹介されたチュロスの人気店、El Moroにも行ってみました。

筆者親子はChocolate EspañolのPaqueteとChocolate Mexicanoを注文。

Españolの濃厚さに親子揃って胃がノックアウトされてしまったので(笑)、女子にはあっさり飲めて美味しいMexicanoを強くオススメします!

紫と白の装飾で彩られた店内。
この2色はセマナ・サンタ(聖週間)でも使用され、紫は死を、白は生を示すそうです。

10/31~11/3、いよいよオアハカへ!

メキシコシティから空路で約1時間、いよいよオアハカに帰ってきました。
流石は観光都市オアハカ、死者の日仕様の飾りも気合が入ってます…!

ここはメキシコか?と目を疑うハイセンスぶり。
5 de Mayo通りのオシャレショップの中庭にて。

オアハカ州の観光局がお祭りのプログラムを組んでいる事もあり、市内では随所でイベントが行われていました。

特にAlcala通り、サント・ドミンゴ教会のすぐ傍ではオアハカや近隣州から集められた、Artesanias(民芸品)のフェアも開かれ、多くの観光客で賑わっていました。

こちらは『死者の日パンとチョコ祭り』の公式ポスター。
絵にもあるように、オアハカの『死者の日パン』には人形の首が刺さってます!

4日目、ちびっこパレードに遭遇!

午後3時頃に市内を散策途中、突然「バァン!」という爆発音がしました。
留学当初は「え、銃声!?」とビビッた筆者ですが…もうこの音には慣れっこです。

この音は、街のどこかでDesfiles(Calendasとも呼ばれるパレード)が始まった合図。

Desfiles自体は大体夕方3~5時頃、サント・ドミンゴ教会前の歩行者天国、Alcalá通りとその1本隣、Garcia Vigil通りで遭遇することが多いです。

さてこの日のDesfilesは何だろう?とAlcalá通りへ向かうと…。
思い思いの仮装と化粧で着飾った、ちびっこOaxaqueñosが大集合!

市内の幼稚園や学校毎のグループで集まったちびっこ達。
Banda(金管バンド)の演奏に合わせ、みんなで街を練り歩きます。

死者の日では11/1に子供の、11/2に大人の魂が俗世に帰ってくると言われていますが、子ども達にとってはハロウィンも兼ねたお祭りになっているようです。

特に女の子達の中では、華やかなオアハカの伝統衣装を着ている子も多い!
地域によって素材や刺繍の異なる衣装は、見ていて飽きません。

オアハカの伝統衣装とメイクでキメて、はいポーズ!

5日目は世界遺産Monte Albánへ!

いよいよ死者の日当日、5日目の午前中は世界遺産Monte Albánへ。
この遺跡は、前500年頃からこの地を支配していたZapoteco族が、祭祀を行うために活用していた場所。
900年頃からは、後にこの地を侵略したMixteco族が墓所として使用していました。

Monte Albán行き方完全ガイド

①バスのチケットを購入!

今回もHotel Rivera del Ángel(オテル・リベラ・デル・アンヘル)が運行しているシャトルバスを利用しました。(筆者、実は遺跡に行くのは4回目)

ソカロにあるSUBWAY隣のお店の前に出ている小さなブース(看板が出ています)、またはホテルのあるMina通り沿いの仮設ブースで往復60ペソ(約¥360)のチケットを購入しましょう。

購入時に出発時刻と、帰りの便の出発時刻を指定されますが、よほどの混雑がない限り帰りは前後の便に乗っても大丈夫。

②バスに乗り込む!

行きのバスはHotel Rivera del Ángelの駐車場、またはチケットを買ったMina通りの仮設ブース前から出発します。スタッフの方が案内してくれるので安心。

遺跡までの道のりは曲がりくねった坂が多いので、酔い止め必至です!

帰りのバスは、遺跡入口から坂を少し下りた駐車場から出発します。
運転手の方が行きの便到着時に「ここに集合ね!」と案内してくれます。

③遺跡のチケットをGET!

チケットは70ペソ(約¥420)、学生証のある留学生は割引アリです。
遺跡内にはトイレがないので、ゲート脇にある博物館で済ませましょう。

遺跡のゲート近くにも死者のOfrendaが!
隣接する博物館では、時期によってNieve(アイス)の配布や民芸品の即売会などのイベントも行われるので、遭遇できたらラッキーです。

ちょうどメキシコは季節が雨季から乾季に変わる頃。
乾季は地面が干上がって、カサカサになってしまう遺跡内もまだ緑が残っていて、青空と薄茶の遺跡、植物の緑とのコントラストが壮観でした。

昼間は天気も良く、半袖で過ごせるほど暑いオアハカ。
夕方から夜にかけては雨が降る事もあります。

最終日はオアハカならではの村とお墓へ…

6日目の午前中は、歴史地区から乗り合いバス(Colectivoと呼ばれています)で30分程南へ下った村、San Antoninoへ。

こちらは30分も歩けば一周できてしまう小さな村ですが、実は一部の界隈で世界的に超有名な村なのです。

その理由がこちらの刺繍!

びっしりと刺繍されたカラフルな小花。この刺繍はこの地域周辺のもので、手の込んだものだと完成させるのに3ヶ月もかかるそう。
超絶技巧を施した『作品』レベルのものも存在しています。

またSan Antonino村では、11/3にOfrendaの飾り付けコンテストが行われていたそうな。
旅行会社が企画する時期限定ツアーの中にも、こちらを見学するプランが含まれていたものがあったので、旅行を決める際にチェックしてみるのもアリです!

この日は金曜日、San Antinino村から歩いて15分程の村、Ocotlánではちょうど青空市が行われる日だったのでついでに訪問。

この村の市場には、フリーダ・カーロ似の名物おばちゃんがいます(写真奥)。
気軽に写真撮影にも応じてくれるので(チップは必要ですが)、記念撮影はいかが?
市場では、いつもより生花の店が多く出ていました。
花の種類も死者の日の花からバラ、ユリなど様々。

この2つの村へ向かう道のりは『Artesanía(手工芸品)の道』として有名です。
筆者は雑貨が大好きなので、詳しくはまた特集を組みますね!

さて、夕方6時頃からはお墓の見学に向かいました。
死者の日当日、地元人々は祖先の墓へ行き、墓前でロウソクの火を灯し続けます。
ロウソクの灯りは故人の魂を導き、迎えるためのものなんだそう。
日本のお盆の迎え火・送り火にも似ていますよね。

オアハカ歴史地区で最も近い墓地は、北方にあるPanteon de barrio Xochimilcoと東方の野球場の裏にあるPanteon Generalの2つ。
筆者親子は夕方6時頃、Xochimilcoの墓地に行ってみました。

先生達の集会(これもオアハカ名物です)と、この地区のDesfilesがスタートする頃で墓地にはまだ火が灯されておらず、残念ながら人もまばらでした。

地元に住む方に聞いてみた所、見学は8時頃からがベストの事。

しかし今年は季節の変わり目という事もあり、夜は生憎の雨…。
それでも人々は墓地へと赴き、灯を手向け続けたようです。

お墓横の集会場入口。
夜になると幻想的な雰囲気が増します。
本当ならこんな雰囲気の写真がお届けできるはずでした…。

いつかはオアハカを再訪して、自分の目でこの幻想的な風景を見てみたい!

最後に

今回の『死者の日』レポート、いかがだったでしょうか?
若干駆け足でしたが、お祭りの雰囲気が皆さんにお届けできていれば幸いです。

今回の旅で訪れた場所や新しく撮影した写真なども、これからの記事でどんどん紹介していきますので、今後もお楽しみに!

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