世界遺産に登録されたコロニアル都市で、メキシコで一番美しい街と呼ばれるグアナファト。ヨーロッパ風の建物と小道が多い小さな町グアナファトにはピンクやイエローのカラフルな教会や博物館、魅力的なレストランやギフトショップが点在し、町のいたるところがインスタスポット!
近年日本でもよく見かけるようになりましたね。最近だとルミネの広告にも使われていました。
今回は魅力たっぷりの町をメキシコシティーから1泊2日で行く方法を紹介します!
グアナファトへの行き方
メキシコシティからバスで向かう
メキシコシティーからグアナファトへ、リーズナブルに移動するなら長距離バスが便利です。料金はおよそ600ペソほど。
メキシコシティーには目的地によって数カ所長距離バスターミナルがありますが、グアナファト行きは「Central de Autobuses del Norte」を利用します。
まずバスターミナルまでは、メトロかuberを利用しましょう。
とても注意していただきたいのですが、Uberはターミナルの土地に入ることが禁止されています。もう運転手も知っていることなのでそこで間違ってターミナルに入って問題が起きるということはないと思いますが、もしターミナルに入りかけたら、外で止まってもらうようにしましょう。
メキシコシティのバスターミナルの行き方・注意点などは下記のリンクより参考にしてください。
日本人の人が多くつかうのは、Primera PlusかETNでしょうか。ETNの二階建てのバスが一番クラスが高いです!
とっても中身が豪華です。普通のバスなのに横は1+2の計3列、椅子はリクライニングで150度まで倒れる優れもの、席には映画やドラマ、音楽が見れるタブレットが目の前についています。
Primera Plusでもテレビ、軽食、リクライニングシート付きで快適です。
バスのチケットはターミナルで購入できますが、ネットで購入すると割引になることもあるので、予定が立っている場合はネットの方がお得になる場合があります。
インターネットで予約する場合は、日本発行のクレジットカードは使えないことがあります。
メキシコシティ~グアナファトは5時間ほど。深夜バスか早朝のバスを使うと、グアナファトでの時間を多く過ごすことができるのでお勧めです!
メキシコシティから飛行機で向かう
時間があまりなかったり、バスに乗るのはちょっと…という人はメキシコシティ国際空港(ベニートフアレス国際空港)からバヒオ空港まで国内線を利用しましょう。
グアナファトに一番近い空港は、バヒオ国際空港です。正式名称はAeropuerto Internacional de Guanajuato、空港コードは「BJX」、場所はグアナフアト州のシラオという場所にあります。
メキシコシティ(MEX)~グアナファト(BJX)は、Aeromexico、格安航空はinterjetとvolarisが運航しています。値段は時期にもよりますが往復で2万円ほど。
飛行機であればメキシコシティ・グアナファト間はなんと1時間で着いてしまうので、とっても便利です!
バヒオ空港はグアナファトの中心地から30分ほど離れています。公共交通機関がないためタクシーもしくはウーバーでの移動になります。
しかし、まだウーバーはそこまで走っていないので、空港のタクシーを利用することがほとんどになるでしょう。
グアナファト一泊二日モデルコース
1日目 グアナファト到着
バスでグアナファトに着いた場合、グアナファトのバスターミナルに到着しますので、バスかタクシーを使ってグアナファト市街に移動しましょう。飛行機の場合はタクシーでの移動となります。
ホテルに荷物を置いたら早速街の散策へ!くねくね道はわかりづらいですが、町自体はこじんまりしており徒歩で移動可能です。
基本となるのは、ベニートフアレス通り(Av. Benito Juarez)です。
途中、地図上では細い道もありますが、基本この一本道を中心に歩いていけばほとんどの観光地を回ることができるでしょう。観光客が歩く道はこの黄色の道から北にある太い道路です。ここにはグアナファト大学は、ディエゴリベラの生家があります。
グアナファトでホテルを予約するときもこの道の近くを選びましょう。
1日目お昼 まずはお昼ご飯!橋の上にあるSanto Cafeへ。
まずはお昼ご飯を食べましょう。メキシコはお昼ご飯の時間は14時過ぎからですが、11時過ぎたらランチのサービスもやっています。
このサントカフェはこのテラス席で有名で、撮影スポットでもあります。
インスタ映え間違いなしですね!
写真右側の赤いスロープを上がるとお店の入り口になります。
”カフェ”と名前にはついていますがカフェよりもレストランに近く、がっつりしたものも頼めます。サラダ、パスタ、ケサディージャ、スープ、肉料理やハンバーガーなどを頼むことができて種類が豊富です!
英語のメニューがあるのでスペイン語が分からなくても大丈夫です!日本語は現在準備中とのことでした。
見ていただいてもわかる通り量がとても多いです!パスタは半人前と一人前でサイズが選べるのですが、ここは半人前が通常の一人前くらいの量となっております。注文の際はご注意を!
- 住所:Campanero 4 Puente, Del Campanero, Zona Centro, 36000 Guanajuato, Gto.
- 営業時間:月曜日~土曜日10:00-23:00 日曜日12:00-19:30
食後は、サントカフェを出てまっすぐ進んだところへ。そこはとてもキレイな色合いの街並みが並んでいますのでぜひ皆さんも見てみて下さい!
1日目PM 街の散策へ
お昼ご飯の後は、グアナファトの街の散策に行きましょう。
グアナファトの散策においては、まずラパス広場に行ってみましょう。
ここはラパス広場。周りにはレストランやバーなどが立ち並んでいます。そして、ラパスの横にはバシリカという黄色の教会が目立っています。
ここではたまに結婚式などもやっています。もし見られたあなたはラッキー!
バシリカの隣にはアイス屋さんがあります。ここのアイスは絶品なので、暑い日には是非食べてみて下さい!
グアナファトは芸術の街としても知られています。その代表が、メキシコ建国期の大統領ベニートフアレスの名前を冠した華麗な劇場のフアレス劇場。1873年に建設が始まり、1903年に完成した歴史ある建物です。
グアナファトでは毎年セルバンティーノ国際芸術祭が開かれています。
セルバンティーノ国際芸術祭は1972年から続く、毎年10月にグアナファト市内で開催される伝統のある祭典で、メキシコ・ラテンアメリカ最大の芸術の祭典で、文化と芸術の集大成の場として、期間中は毎年世界各地から観光客が訪れます。
実はグアナファトは学生街。留学生を始め、多くの学生が住んでいます。そんな彼らが学んでいる場所がグアナファト大学。
日本人留学生もグアナファト大学のcentro de idiomaを始めとした語学学校でスペイン語を学んでいます。
また、グアナファトは小道が多いことでも有名ですが、それにちなんだ伝説も残っています。
カジェホン デル ベソ(口づけの小道)と呼ばれる場所もその一つ。
ここは昔、恋に落ちた両隣の娘・息子が、親の反対を押し切り、二階のバルコニーから身を乗り出し、キスをしたことで有名な場所。毎日カップルが列を作っており、その周辺にもお土産屋が並び、賑わっています。
1日目夕方 ピピラの丘で日の入りを見る
ピピラの丘とは、中世都市グアナファトを一望できる最高のビューポイント。昼間は光を浴びてまぶしく光り輝く街を見渡すことができ、夜は明かりの中に浮かび上がる景色を堪能することができます!
昼と夜で景色が異なるので、夕方明るいうちに登り「昼の景色」と、沈む夕日を見ながら「夜の景色」の両方を楽しんでもいいかもしれません。
私が好きなのは特に夕方、つまり日の入りあたりの時間のピピラの丘です。夕焼け、暗くなりかける空に明かりが付き始めた街並みがとてもすきなのでぜひ皆さんも気に入ると思います。
メキシコの日の入り時刻は日本に比べて遅いです。夕方6時から~8時頃となっており、事前に確認しておくと良いかもしれません。
ピピラの丘に行くには、徒歩とケーブルカーがあります。昼間は徒歩で登ってもよいですが、暗くなり始めたらケーブルカーの利用をお勧めします。
上まで登るには、徒歩や車でも行けるほか、ケーブルカーも出ています。料金は往復36ペソ(2019年10月時点)で、テアトロ・フアレス正面左手の小道を抜け、“Taquilla”と書かれている所が券売所です。
運行情報:月~金 8:00~21:45 土曜 9:00~21:45 日曜 10:00~20:45
1日目夜 マリアッチと小道を歩く
カジェホネアーダはグアナファト特有のもので、エストゥディアンティーナ(estudiantina)と呼ばれる伝統的な服を着た人たちが楽器を弾いて歌いながらグアナファトの小道を巡るイベントです!
スペイン語で小道のことをカジェホン(callejón)と呼び、そこからカジェホネアーダという名前が来ています。
グアナファトには約3600ものカジェホンがあるといわれています。せっかくグアナファトに来たのですから小道を見て回りたいところですが、一人で入って行くには少し危険なこともあります。
そこで!このカジェホネアーダに参加するとグアナファトの小道を安全に案内してくれるというわけです!
しかし、ぼったくりの被害なども実際ありますので、見分け方などまとめた記事が下記になりますのでご覧ください。
1日目ディナー 隠れ家レストランでメキシコ料理を堪能!
グアナファトのオススメのレストランは、ここ、LOS CAMPOS (ロスカンポス) というレストランです。
グアナファトの中心地の広場、Plaza de la pazからゆっくり歩いて5分、baratiilloと呼ばれる広場から目の前というアクセス抜群なレストランです。
また、奥にある棚にも目を配ってみてください。メキシコのお酒、テキーラやメスカルがズラリと並んでいます。
ワインもメキシコ産のものだけというこだわりっぷり。メスカルなどおすすめを聞けば店員さんがとても詳しく教えてくれるので素敵な食事を楽しむことができるでしょう!
- 店名 Los Campos
- 営業時間 14:00〜22:00、水曜日定休
- 住所 Plaza Baratillo, De La Alameda 4a, Centro, Alameda, 36000 Guanajuato, Gto.,
- 予約 可
夜食⁈ 地元一愛されるおすすめのタコス in グアナファト
メキシコ料理と言えばタコスと思う人も多いと思います。
ぜひグアナファトでも絶品のタコスを食べましょう!
お勧めしているのはグアナファトの少し奥にある、 El Tigre。トラという意味のタコス屋。先程説明したサントカフェの道をずっと進んでいった場所にあります。
ここのタコスのおすすめは「cabeza:カシラ」と「Tripa:トリッパ」です!!めちゃくちゃ美味しいのでぜひ一度は訪れてみて下さい。
多分、あなたのタコス観、180度変わります。
- Del Morón 71, Zona Centro, 36000 Guanajuato, Gto., メキシコ
2日目AM ミイラ博物館に行く
2日目は、グアナファトの一風変わった観光名所、ミイラ博物館(Museo de las momias)に行ってみます。
グアナファトは18世紀に銀鉱山の産業が栄え、その富によって美しいコロニアル建築の街並みが気づかれたことで有名ですが、グアナファトの鉱物質の土壌と乾燥した気候が土葬された死体をミイラにしてしまうのです。
そのため、土葬された遺体はミイラになってしまうのがグアナファト。そんなミイラを展示しているのがMomiaなのです。
ミイラ博物館へは、イダルゴ市場付近よりMomias行きのバスが出ています。Del solというスーパーの前にバスがたくさん並んでいるので、窓にMOMIASと書かれているバスを見つけてください。運賃は8ペソです。
また、坂道を登れば徒歩で着くこともできますので、歩いてもよいかもしれません!
行きは上り坂を歩くのが大変なので、バスをお勧めします!
2日目AMその② 旧駅舎のイダルゴ市場でお土産を買う
旅行と言えば、お土産を買うことでしょう!グアナファトでのお土産は、イダルゴ市場で購入することができます。
中はこんな感じになっています。昔、グアナファトにまだ線路が敷かれていた頃、この建物は駅として使われており、今では一階部分に食事屋台、二階部分にお土産屋が所狭しと並んでいます。
階段を上がり、二階でお土産を探してみましょう!
民芸品の専門店が多くあり、グアナファト特産の陶器や革製品がずらりと並んでいます!
2日目昼 地元民にも人気なメキシコ料理ランチ
グアナファトに着いてからメキシコ人におすすめのレストランを尋ねたところ、多くの方がここを挙げていました。現地の人一押しということでしょう。朝早くから夜遅くまで開いている数少ないレストランです。
こちらのメキシコ料理のモレは55ペソ(310円)。モレとは、チレ、アーモンド、チョコ、ニンニク、玉ねぎなど20種類の材料を混ぜ合わせたソースです。色は黒、赤、黄色など様々な種類があります。ぜひお試しください
- 住所:Del Truco 7, Zona Centro, 36000 Guanajuato, Gto.
- 営業時間:8:30-23:00
グアナファト観光を楽しもう!
いかがでしたでしょうか?
メキシコを旅した人が「1番よかった!」と絶賛する人も多い町「グアナファト」。
ヨーロッパ風の街並みですが、メキシコ文化も色濃く残り、夜遅くまで楽しめます。こじんまりとした町なので、効率よく周れば1泊だけでも十分堪能できると思います!
素敵な思い出を作ってください!
Wi-fiも付いていますが、バスによる・繋がっても重いので、あまり期待しないようにしましょう。