シリトラにあるエドワード・ジェームスの楽園「ラスポサス」を探検!

みなさんは「シュルレアリスム」という言葉を聞いたことがあるでしょうか?

メキシコで「シュルレアリスム」といえばエドワード・ジェームスのシュルレアリスムの楽園(Jardín surrealista de Edward James)が有名です。

今回はエドワード・ジェームスについてとJardín surrealista de Edward Jamesについてご紹介していきます。

エドワード・ジェームスのシュルレアリスムの楽園

アメリカ大陸にある唯一のシュルレアリスムな楽園にいると、美学や道徳に関する問題はどうでもいいという考え方が生まれ、建築の限界へ挑戦した作品は私たちの時間の見方を変えます。

周りに見えるものは、自分たちが知っている日常生活では決して見ることがないからです。

エドワード・ジェームスの生い立ち

エドワードジェームズは1907年にスコットランドで生まれ、5人兄妹の一番上で唯一の男の子でした。

すぐに彼らは孤児になりましたが、幸運なことに彼は大金を相続しました。

15歳のとき、彼は独特の芸術的感性を発達させ、最初の詩を書きました。

そして19歳で彼はオックスフォード大学の美術学部に入学しました。その後、結婚しましたが長くは続きませんでした。

シュルレアリスム

論理的ではない次元に連れて行ってくれるシュルレアリスムの新しい芸術に魅了され、夢や想像力が作り出したものに刺激を受けました。

そして、まだサルバドール・ダリのような無名だった芸術家の資金提供者になりました。

Salvador Dali

メキシコへの旅

1940年、エドワードはメキシコへ行きます。

そしてメキシコの郵便局職員のプルタルコ・ガステルムとシュールレアリストで現在の芸術家であるレオノーラ・キャリントンに出会います。

Leonora Carrington
レオノーラ・キャリントン
エドワード・ジェームスとプルタルコ・ガステルム

レオノーラはエドワードにサンルイスポトシのシリトラの町について話しました。

プルタルコと一緒に旅行しましたが、美しい自然の風景にショックを受けました。

Huasteca Potosinaの川で泳いでいた時、オオカバマダラ(蝶)のカーテンに包まれました。

エドワードはそれを運命のしるしだと解釈しました。

1947年に潜在意識のある芸術家のエデンの園の建設が始まります。

当初、彼らは世界で最も美しい花の1つ、蘭だけを植えることを提案しましたが、1962年の嵐で大部分の蘭がダメになりました。このことがきっかけで、エドワードは自然の美しさを永続させる作品を作ることを決めました。

そして、さまざまな花の要素に似た建築物を作り始めました。

jardin surrealista - edward james (28)

ラス・ポサス(Las pozas)の建築は、その土地の住民にとって素晴らしい仕事の源でした。

ラス・ポサス(Las pozas)とはJardín surrealista de Edward Jamesの中で見られる、自然のプールです。

ラス・ポサス(Las pozas)

1984年、エドワードは夢の終わりを見て亡くなりました。

サルバドールダリは、エドワード・ジェームズを「シュールレアリストの中で最もクレイジーだ!」と述べました。

多くの建築物で、エドワードの現実の解釈が示されています。

これが、視覚的な美しさを生み出すために考案した方法で、その一つが「人生の終わりに裕福な人と貧しい人は、彼らを隔てたコンプレックスや傷く恐れも無く、最後の一歩を一緒に踏み出して出会う」ことを意味する2つの別々の階段だけど高い位置でつながっている「La Escalera al cielo」です。

この場所の比類のない自然の美しさの想像力は、夢の中で生まれたインスピレーションが生きている証拠です。

そして、そのインスピレーションを現実世界で可能にするのがエドワード・ジェームスの楽園です。

意味深な作品

Jardín sobre la realidad

こちらの手の甲と手のひらの作品は手の甲が「人間の嘘」手のひらが「人間の真実」を表しています。

手の甲の方が少し大きいのは、エドワード・ジェームスが「人間のつく嘘の方が真実より大きい」ということを表現しています。

こちらの作品はエドワード ・ジェームスが望んでいた美しい自然の「永遠の命」を表現しています。

過去の嵐で植えた蘭が全てダメになってしまったのをきっかけに、Jardín surrealista de Edward Jamesにはたくさんの植物を表現した作品がたくさんあります。

彼の想像で作り上げたので、中には不思議な物もたくさんあります。

こちらの作品は「目(el ojo)」と呼ばれていて、目の形をしています。

この目を見ることで、自分自身を見つめ直し、より深く自分のことを知ることが出来るそうです。

こちらの作品は天国への階段(La Escalera al cielo)へ繋がっています。

この階段は人生最後の道を表しており、人生で経験した痛みを消してくれるそうです。

こちらは、Las pozasへの入り口です。

現実世界と想像の世界の境目となっています。

こちらの作品は、人間の思考や騙されることの恐れを表現しています。

初めは小さかった思考がどんどん大きくなっていく人間の思考を表しています。

行き方

メキシコシティから

メキシコシティにある北バスターミナル「 central del norte」からバスに乗ります。

central del norte

そして「San Luis Potosí」行きのバスに乗り、San Luis Potosíで降ります。

そこからヒリトラ(Xilitla)行きのバスに乗ります。

ヒリトラ(Xilitla)にはバスターミナルがないので、Puebloに降ろされます。

Flechaの前です。

Xilitlaからはバスがないので、タクシーを使います。

タクシーで大体30分弱で到着します。

おすすめの宿泊施設

Casa caracol

エドワード・ジェームスの楽園からCasa caracolまで、徒歩10分程で行くことが出来ます。

三角屋根のお部屋は2〜3人用で、きのこの形のお部屋は大勢で宿泊する人用です。

野外レストランもあります。とても素敵な雰囲気になっています。

バーもあり、トロピカルフルーツジュースも提供しています。

また、迷路もあります!

最後に

いかがだったでしょうか。

シュルレアルリスムのアートを理解するのは難しいですが、私はエドワード ・ジェームスの作品を見て、少しわかったような気がします。

ストレスフルな現実世界から少し離れて、彼の不思議な世界を体験してみませんか?

メキシコに来られた際は是非、エドワード・ジェームスの楽園へ行ってみてください。

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