【驚愕】ピラミッドの上に建物が?!ケレタロのピラミッドEl cerritoをご紹介

実はケレタロにもピラミッドがあります

メキシコには有名なピラミッドや遺跡がたくさんありますよね。ケレタロで有名なものと言えば、水道橋を皆さん思い浮かべると思います。

しかし、ケレタロにもピラミッドがあることをご存知でしょうか?しかもそれはただのピラミッドではなく、ピラミッドの上にコロニアル風の立派な建物が建っているピラミッドなんです。

今回はケレタロのピラミッド、El cerritoをご紹介します。

なぜピラミッドの上に家があるの?

エル・セリートは、メキシコ中央部のケレタロ州サンティアゴ・デ・ケレタロ市の中心部から7kmのコレヒドラ市にある遺跡です。エル・セリートは政治と宗教の重要な中心地であり、地域住民の調整役として機能していたといわれています。

エル・セリートは18世紀には「エル・セロ・ペロン」と呼ばれていたそうです。現在の名称は、遠目には自然の地形、すなわち丘のように見える大きなピラミッド型の土台を主な構造としていることから、このように呼ばれているといいます。

ピラミッドの頂上は、1887年に建てられたフォルティン(el Fortín)と呼ばれる建築物の建設によって改修されました。今ではピラミッドよりも、頂上に建物があるピラミッドとしてのほうが有名になっています。

では、なぜそもそもピラミッドの上に家が建っているのでしょうか?

ピラミッドとは思わなくて、間違えて家を建ててしまった。」という説を一番良く聞きます。

他にも説があり、

スペイン人がやって来た時、スペイン人達は先住民の文化と習慣を尊重していなかったため、キリスト教の教会とともに、その場所の先住民が持っていた神々への信仰・考えを変えるためにピラミッドの上に教会を建てたのだ

という説もあります!

この説だと、キリスト教の教会によって1887年に建てられ、Virgen del Pueblitoが置かれました。

Virgen del Pueblito

スペイン人達は、彼らの信仰心を変え、カトリックを信仰するようにしました。

現在は、多くの人がカトリックを信仰しています。

ピラミッドを見学しよう

入り口はこんな感じです。

入場料は無料で見学することができます。

コロナの前は入場料が65ペソでしたが、コロナが始まって訪問する人も少なく、ガイドも居ませんので、今は無料で入場することができます。

入って右側に受付があります。

どこから来たのかを聞かれますので、どこから来たのかを伝えます。

その後、見学にあたっての注意事項等が説明されます。

植物や野生の動物には絶対に手を触れないでください。

筆者は正直、そんなに大したことないんじゃないかと思っていましたが、綺麗に管理されています。トイレも完備されていて綺麗でした。日本人の方ならかなり気にするポイントだと思うのですが、この点はばっちりです。

進んで行くと、ピラミッドの場所へ到着します。現在はピラミッドは登ることはできません。

エル・セリートの歴史について

エル・セリートは 西暦400年から1500年にかけて宗教と政治の中心地でした。

地元の文化だけでなく、テオティワカン、トルテック、チチメック、オトミ、タラスカなどが崇拝していたといわれています。

エル・セリート周辺は肥沃な土地で、水資源へのアクセスも良好でした。その結果、この地域は農業大国として栄え、交易網は遠くグアテマラまで及んでいたと言われています。

調査によると、現在のケレタロ州は、植民地化される以前はさまざまな先住民のフロンティア的役割を果たしていたようです。

少し話が逸れますが…、発見された考古学的遺跡によると、この地域には2,500年前から人が住んでいたことが判明しています。最初の入植地はレルマ川のほとりのチュピクアロで、その後サン・フアン・デル・リオやケレタロにも広がっていきました。これらの古典期以前の文明は、後にメキシコ中央部で発展したメシカ族などの文化の基礎となったといわれているほどです。

Plaza de las Esculturas(神様の彫像がある広場)

スペインが征服する前、春分の時期の神々を称える時、女性、男性、そして子供たちはそれぞれ、4つの祭壇のある部屋の神様に、美しい花をお供えしていました。

Plaza de la Danza (ダンス広場)

敬意を表した後、村人たちは良い服を着て黒曜石の槍を空中に上げました。そして、ダンス広場に向かい、皆が同じリズムで踊り、上から見ている戦士の神々を讃えていました。

Altar de los Cráneos(頭蓋骨の祭壇)

しかし、喜びがあるだけでなく、空に悲しみも共有していました。

夜になると亡くなった子どもや、父親、母親、兄弟、配偶者の頭(頭蓋骨)が祭壇に置かれ、その魂たちを神々が住む来世に導いていました。

トルテカ、ミステカ、アステカの文化では人は生まれた時に神様から命をもらい、死んだ時にその魂がまた神様のところに戻ると信じられていました。

このピラミッドは、観光客目当てではなく、宣伝もされていません。だからケレタロでもあまり知られていません。
そして、このピラミッドはスペイン人による征服以前の彼らの偉大さ、文明を表しています。

もしスペインに征服されていなければ、アステカ、トルテカ、ミステカの神々によって見守り続けられていたでしょう。

博物館もある!

博物館もすぐ近くにあります。

筆者が行った時は営業時間外だったので、残念ながら入る事はできませんでした。

今はコロナの影響で、9:00と12:00にしか開いていないそうです。

綺麗な博物館だそうなので、ピラミッドを見に来た際は是非博物館も見学したらいかがでしょうか。

どこにあるの?Corregidora のアクセス

ピラミッドはケレタロのコレヒドーラにあります。

ケレタロのセントロから車で15分くらいで行くことができます。Boulevard Constituentes(旧Celayaへの無料道路)を進み、Tejeda橋で右折、Hidalgo通りを進み右折すると、考古学地区へのメインエントランスに到着できます。

筆者は今回車で行きましたが、ピラミッドを見学する入り口のすぐ近くに駐車場があり25ペソで車を駐車することができます。

最後に

いかがだったでしょうか?

ケレタロのピラミッドは、有名なティオティワカンやチェチェンイッツァに比べるとあまりパッとしないなぁと思われるかもしれません。

しかし、きちんと管理されていますし、メキシコの文化と歴史が勉強できると思います。

さらに、車だとケレタロのセントロからは遠くはないですし、ケレタロにお越しの際は水道橋だけではなく、ぜひピラミッドもご覧になってはいかがでしょうか。

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