日本の小説といえば、村上春樹などが思い浮かぶと思います。
メキシコの小説といえば、誰か思い浮かぶ人はいますか?
一人も思い浮かばないという人も少なくないのではないでしょうか。
でも実は名作がたくさんあるんです!
日本語に翻訳されていなくてスペイン語でしか読めないものもありますが、、、
そのような小説はスペイン語の勉強としても活用できます!
実際私はスペイン語で小説を読むことでスペイン語力が向上した部分もあるので、おすすめです!!
また、海外の小説って日本語でもどうしてもハードルが高いと思われがちですが、全然そんなことありません!
短いものや内容が難しくないものもあります。
今回は私の独断と偏見で作ったメキシコ文学のランキングを紹介していきます!
第1位:『Pedro Páramo(ペドロ・パラモ)』(著者:フアン・ルルフォ)
こちらはメキシコで最も有名な本と言っても過言ではないでしょう!
ペドロ・パラモの息子の一人のフアンが父親を探しにコマラにやってくるという話ですが、後から新しい展開が出てきて読者は裏切られていきます!
「ペドロ・パラモ」は有名ではあるけれど、少し読むのが難しいというのが印象です。
語り手がころころ変わったり、時系列がごちゃごちゃで、だれが生きていて誰が死んでいるのか、話を追っていくのが少し難しく感じるかもしれません。
複雑であるがゆえに読者一人ひとりの感じ方が大きく違うのかなとも思いました!!
文庫本で200ページとかなので、そこまで長いわけでもないので安心してください。
メキシコ文学特有の魔術的リアリズムの代表格ではないでしょうか!
メキシコ文学をがっつり読みたい人におすすめです!
1.普遍的現実としてのラテンアメリカをテーマとする
2.作中人物と環境とが主体ー客体関係に還元されえず、人物の客体化、環境の擬人化が生じる、
3.したがってこの関係は、合理的精神にとって呪術的・神話的ー魔術的ー色彩を帯びる、
4.語り手は、読者の作中人物に対する感情移入を促進も遮断もせず、一定の距離を保たせる、
5.西欧的時間とは異質の、周期的な時間概念が導入される
第2位:『El aura (アウラ)』 (著者:カルロス・フエンテス)
物語は一つの求人広告で始まり、条件にまんま当てはまった主人公はある家で未亡人の夫の資料を整理する仕事を始めるのですが、そこから読者を不思議な世界へ連れて行ってくれます。
基本的に物語は暗闇の中で進んでいくので、息苦しさみたいなものを常に感じました。
そして中盤から不思議というか異世界というか、恐怖なのか。何ともいえない感覚にさせてくれます。
この本はアウラだけでなく、他の短編も収録されているので、フエンテスの作品をいくつか感じることができます!
読み終わった後のぞわぞわ感を楽しみたい人におすすめです!
第3位:『Las batallas en el desierto (砂漠の戦い)』 (著者:ホセ・エミリオ・パチェーコ)
この小説は友達の母親に恋をした男の少年時代の回想です。
短編ということもあり、なかなか展開がスピーディーに進んでいくのでどんどん読み進められます。
少し悲しくて不思議な物語です。
パチェーコは詩人でもあるので、ところどころ小説の中に詩感を感じ取ることができると思います。
とりあえず初めに読む本としておすすめです!
この本なら併せて何人かラテンアメリカの文学にも触れられますね!
スペイン語でチャレンジされる方にもおすすめです!
ストーリーも分かりやすく、使われているスペイン語も難解ではないので、スペイン語を勉強し始めたばかりの方も辞書を片手に読めることと思います。
第4位:『共謀綺談(Confabulario)』(著者:フアン・ホセ・アレオラ)
この本は28編のショートショートが詰まっていて、アレオラの一番有名な本だと言って良いのではないでしょうか。
この作品は簡潔に語られながらも、皮肉が効いていたり、笑いもある書き方もされています。
また、寓話や手紙形式など、枠に囚われない形式で執筆されています。
中でも「転轍手」という話が私は好きです!
アレオラは、上で紹介したフエンテスやパチェーコに活躍の機会を与え、ルルフォと協力して執筆していたこともあり、当時の作家にかなり影響を与えた人物です。
ショートショートが好きな方、手始めに短いものを読んでみたい方におすすめです!
第5位:『孤独の迷宮(El laberinto de la soledad)』(著者:オクタビオ・パス)
現代メキシコを代表する詩人で、文明評論家でもあるオクタビオ・パスが書いたエッセーです。
メキシコ人の特徴や性格を分析した作品であり、メキシコの文化を知る上で非常に面白い本だと思います。
パチュコとは何か、メキシコ人の他人との関係性、メキシコ人にとって祭りとは何か、死とは何か、カトリックの位置付け、革命について、など幅広くパスの視点から語られています。
抽象的なことも書いてあるので、少し読みにくいと思うかもしれませんが、メキシコ経験者は自身の経験とすり合わせてみたり、未経験者は想像を膨らませたりしてみてください。
小説ではなくエッセーを通じてメキシコを知りたい方におすすめです!
第6位:『La tumba』(著者:José Agustín)
こちらは翻訳版がないため、スペイン語で読む必要があります。
16歳の主人公ガブリエルが色恋沙汰、いとこの死を経験した中での葛藤などが描かれています。
大人の方が読んだらもしかしたら過去の自分と少し重なる部分があるかもしれませんね。
この小説はラテンアメリカ文学の新しい時代(La literatura de la Onda)を切り開いたと言われています。
語り手が若者であるのが新しく、家族との問題、性的な描写など当時のタブーを壊していった作品です。
ランキング上位の少し不思議な話とは異なり、リアルに近い話になっています。
スペイン語が読めて、リアル感のある本を探している方におすすめです!
第7位:『Las muertas』(著者:Jorge Ibargüengoitia)
この小説は、Las Poquianchisと呼ばれる人たちが売春宿を経営し、そこで働けなくなった女性ら計91名を殺害していたという実際に起きた事件を基に書かれています。
そのためリアルな部分もあります。
こちらも日本語版がないので、スペイン語で読まなければなりません。
事件性のある闇の深いドロドロした話が好きな方におすすめです!
本を読むならKindleがおすすめ!
Kindleですぐにスペイン語の本が読めます!
Kindle Unlimitedでなくてもamazonで一冊ずつ読みたい本を買えばKindleは利用することができます!
特に強調したいのは、今回紹介したいくつかの原書はKindleですぐに安く購入できる点です!
スペイン語の本は中々手に入れにくいですよね。でもKindleならすぐに購入できてとてもおすすめです!
また、本を持ち歩くのが億劫だったり、家に本が溜まっていって困っている方は電子書籍を試してみるのも良いと思います。
実際に私もここ数年で電子書籍を使い始めたのですが、かなり快適なのでオススメです!
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もちろんKindle端末でなくてもスマホ、タブレット、PC、Macなどから読むことができるので、そちらでも大丈夫だと思います!
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私も最近kindleを使い始めたのですが、本もかさばらずにかなり快適です!
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これでいつのまにか無料期間が終わっていたために請求されるということもなく安心です。
まとめ
いかがだったでしょうか。
自分に合った本が見つかったでしょうか。
メキシコ文学を読んだらまたランキングに入れていくのでお楽しみに!
これを機会にぜひ手に取ってもらいたいです。
一冊でも自分に合った本、新しい本に出会ってもらえたら幸いです!