メキシコの世界遺産ソチミルコにある人形島とは?
みなさんこんにちは!日本でもそうですし、もちろんメキシコにもホラースポットと呼ばれる場所があります。
それは、「人形島」という場所です。名前の通り人形だけがある島。しかも、それがなんとも不気味なのです…。
人形島があるソチミルコってどんなところ?
人形島は世界遺産にも登録されているメキシコシティのソチミルコにあります。ソチミルコは昔のメキシコ「アステカ帝国」の首都であるティノチティトランの名残と言われる場所です。
つまり、ティノチティトランの頃に存在した湖が残っている場所が現在のソチミルコなのです。
ソチミルコでは、トラヒネラという小船に乗って時間を過ごすことができます。船は人力で進む船で、船乗りが竿を運河の底にさし、進んだり方向を変えたりすることができます。
トラヒネラに乗って、マリアッチの音楽を聴いたり、パーティーをしたり、色々な植物園や簡単な動物園のようなものまであります。 トラヒネラに乗って、花や食べ物を売る商人もいます!
▼ソチミルコを含めたメキシコシティの観光地はこちらから▼
- 住所: Calle del Mercado S/N, Xaltocan, Xochimilco, 16090 Ciudad de México, CDMX, メキシコ
- 開館時間: 9:00~
- アクセス:タクシー、またはTren ligeroのソチミルコ駅より徒歩10分
- メキシコシティ中心部からの所要時間:90分
- 料金:トラヒネラ船によって差異あり
人形島の都市伝説。呪われた島なの?
さて、ここからはソチミルコに伝わる都市伝説を紹介していきたいと思います!
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いくつか伝わるソチミルコの話の中でも、人形島の伝説は異質なもの。
この地へ訪れるものを皆、不思議な雰囲気の世界へと導いてくれる。いや、後戻りの出来ない世界へと引き摺り込んでしまうのかもしれない。。。
この話はフリアン・サンターナさんと言う、昔からソチミルコの島で暮らしていた島主に起こった話である。
ある日、サンターナさんがチナンパ(浮島の畑)の岸で、少女の水死体を発見した。少女は誰なのか、なぜそこに少女の死体があったのか、今でも謎のままである。そして、この不幸な少女の霊がサンターナさんを長い間苦しめ続けた。
サンターナさんは少女の霊を鎮めようと、自分の島に人形を除霊の為に収集し始めた。
この地域のクエマンコ地区で人形を拾ったり、他の島の人から譲り受けたりし、次第に数十体から数百体と徐々に数を増やしていった。
悪霊から島を守る為に人形を集められたと言われているこの島。今でもミステリアスなベールに包まれ続けている。
現在は観光客がいわく付きの人形を供養の為に持って来ることが多い。それによって、恐怖体験や不思議な現象は更に増えること間違いない。
もちろん、サンターナさんの家族は幾度と様々な体験をしている。
少し話は変わるが、この地ではかつてアステカ文明が栄えていた。
メキシコシティは1521年にスペインによって征服される前、湖の上に浮かぶ島であった。
この時代は神官による儀式の際、太陽や雨の神様にあるものをお供え物をしていた。それは他部族から捕らえてきた生贄の心臓である。
スペイン人もメキシコシティの地を踏んだ時は、血生臭かったと驚くほどであった。
もしかしたら、この地には様々なスピリチュアル的な要素が入り混じっているのかもしれない。
この人形島のあるソチミルコは、1987年にユネスコの世界遺産にも登録されている。現在では、自然保護区にも制定されメキシコ人のみならず、世界中から観光客で賑わう観光地である。あの世界的にも有名な映画監督「ティム・バートン」も人形島には訪れている。
最後となるが、サンターナさんは2001年に亡くなった。 人形を収集するきっかけとなった、少女の水死体が発見された同じ場所で。。。
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いかがでしょうか。
なんとも不思議な話ですよね。
溺れてしまった少女を供養し続けるうちに多くの人形が集まり不気味なスポットになってしまった人形島ですが、もともとは一人の症状を供養したいという男性の心意気、優しい気持ちから生まれたのがこの人形島でした。
人形島は2つある⁈
さて、ここまで人形島について説明してきましたが、一つ重要なことが。
実はこの人形島、「本物」と「レプリカ」があります。
トラヒネラに乗ってしばらくすると、船の案内人さんがここが人形島と教えてくれます。そこでは少しだけ上陸させてくれますし、確かに不気味は人形がたくさん気につるされています。
しかし、これはまだ本物の人形島ではありません!ここは人形島のレプリカなんです。
なんと、本物の人形島は遊覧船に乗って片道2時間ほどかかる場所にあります。
本物の人形島に行くには時間がとってもかかるのです…。
「本当の人形島」の行き方
本当の人形島は、ソチミルコのなかの「クエマンコ」という場所にあります。
皆さん聞いたことありますか?恥ずかしながら私は今まで知らなかったです…。
というのも、観光で行くソチミルコの場所とは少し違っていたからです!!
それではクエマンコのトラヒネラの乗り場までの行き方を説明します。
簡単な流れは以下の通りです。
駅:Francisco Goitia(路面電車) ⇒47-A Terminal Alameda Oriente行き ⇒バス停:Anillo Periférico Canal de Garay – Canal Naciona⇒人形島への船乗り場⇒遊覧2時間⇒人形島到着
本物の人形島への道はとっても長い!のです。細かく解説してきます。
Tren ligero に乗り、Francisco Goitia駅で降りる。
まずは、Tren ligero と呼ばれる電車に乗ります。
Tren ligeroとは、メトロのタスケーニャ駅から走っている、メキシコシティの路面電車の事。メキシコシティ南部の移動に使われます。
あまり日本人には馴染みのない路線だと思います。
このTren ligeroの終点はTerminal Xochimilco、つまりいわゆる観光のソチミルコに行くためのトラヒネラ乗り場が集う場所から一番近い駅となっていますが、その一駅手前のFrancisco Goitia駅で下車します。
バスに乗る
Tren ligero下車後、駅から歩いて3分ほどのところからバスを乗り継いで移動していきます。まずはバス停のPlorongacion Division Del Norte – 20 de Noviembre停留所へと向かいましょう。
▼バスの乗り場はこちら▼
ここで、 路線:47-Aの、 Terminal Alameda Oriente行きというぺセロに乗ります。 料金はたったの2ペソです!
ぺセロというのは、メキシコの庶民に愛されるマイクロバスのこと。料金は乗ったときに渡します。おつりがないとベスト!降り場は特に教えてくれず勝手に降りるスタイルが多いです、なので、あらかじめ降りる場所を伝えておくといいかもしれません!
そこから9駅目(バス停をすっ飛ばすこともあるので分かりにくいです。)、乗車時間にして20分ほど、バス停:Anillo Periférico Canal de Garay – Canal Nacionalについたら降りましょう。
Anillo Periférico Canal de Garayで検索すると多くのバス停があります。Anillo Periférico Canal de Garayは、降り場のバス停がある環状型幹線道路です。メキシコではそれをPeriféricoと呼ばれています。
Canal Nacionalとしっかり伝えるようにしましょう!
人形島まであと少し!乗り場まで歩く
そんなこんなで、Canal Nacionalでバスを降ります。
その後は乗り場(Embarcadero)までは歩いていきます。人形島への船乗り場は、Embarcadero Xochimilco Cuemancoと言います。
ここからトラヒネラに乗って人形島へと向かいます。
ソチミルコには、多くのトラヒネラ乗り場があり、その多くから人形島へと向かうことができます。
多くのブログで行き方を紹介していますがそれも千差万別。
しかし、実際は船頭さんが面倒くさがったりするのが事実。行くならなるべく近いところから向かいたいですね。
トラヒネラの料金ですが、通常1時間500pesosです!2時間1000pesosですが、交渉次第では少し下げられることもあります。
トラヒネラに乗ると、ようやく人形島につくことができるのです…!
本物の人形島はどんな様子?
トラヒネラに乗り遂に人形島につくことができました!
人形島の見どころは下のポイントです!
- サンターナさんのお墓(上陸してすぐ左手)
- サンターナさんの祭壇のような祀っている壇のある小屋(ここで、島の人が人形島の話しをしてくれる。訪問者は記帳が出来る。)
- 上陸してすぐ左手の小屋で、人形島の紹介ビデオが観れる。ここで、ビールを売っていることもある。
- 島に上がって左奥に、サンターナさんが寝泊まりしていた小屋がある。半壊。
- お土産屋(小屋にグッズをしまっているので、島の人に言うと商品出してくれます。)
- お土産の更に奥のスペースで、お菓子などの売店あり。
また、現在でも中央には、サンターナさんの親戚が暮らしている小屋があります。島の居住スペース以外は畑になっていて、野菜や花などを育てているなどプライベートゾーンもありますので、見学する場所については気を付けて下さい。
▼本当に人形島を訪れた記事については、下記よりご覧ください!▼
最後に
人形島のオーナーのロヘリオさんより
こんにちは。メキシコへようこそ。ぜひ、メキシコの伝統を知るためにソチミルコにいらして下さい。ソチミルコは運河ですが、マリアッチなどの音楽の演奏もあり、もちろんメキシコのビールやワインを楽しむことができます。メキシコの優雅な時間をお楽しみ下さい。
そして、私たちの人形島にもぜひいらっしゃってください。
お待ちしております!
いかがでしたか?
人形島って怖い場所ですが、なにやら興味がある…。そんな人も多いのではないでしょうか?
ぜひそんな人も、そうでない人も訪れてみて下さい!
今回のこの記事は、人形島のオーナーと、その協力者の方の監修で作成しました。リンクのサイトのご覧になってください!
また、本当の人形島に行ってみたい!という方がいらっしゃればお問い合わせよりご連絡ください。
▼本当に人形島を訪れた記事については、下記よりご覧ください!▼
メキシコシティは昔はまわりが湖だったんです!それをスペイン人達が埋め立てていまのメキシコシティができあがっています