メキシコシティで映画を楽しむならここ!国立映画施設「シネテカ」レポート

メキシコの一風変わった特別な映画館CINETECA

みなさんこんにちは!10月が近づき、日本でも少しずつ秋の気配を感じられるようになってきたのではないでしょうか。こちらメキシコシティでも、夕方はだいぶ冷え込むようになってきました。

秋の夜長のお供といえば「映画」。

家でまったりと映画を鑑賞するのもいいけれど、映画館で映画を観るのも少し特別感があって楽しいですよね。

そこで今回は、メキシコシティで映画鑑賞を120%エンジョイすることのできるスポット「シネテカ」をご紹介いたします!

シネテカとは?

「シネテカ・ナシオナル・デ・メヒコ」

通称シネテカと呼ばれるこの施設は、国内外の映画遺産保護lnhooijpとシネマ文化の促進を目的に、1974年の1月にチュルブスコにおいて建てられました。

開設当初は、二つのスクリーンと書店、レストラン、映画に関する新聞展示室、図書館、フィルム保管用の空調付き倉庫がおかれていました。しかし1982年に起きた火事の影響で、1984年に、現在のシネテカの位置であるコヨアカンに移されたそうです。

現在では、さらに、17000ものフィルムを保存した高機能の倉庫や10のスクリーンが設置されており、メキシコ内で最も重要なフィルムのアーカイブとして世界中でのプレゼンスを高めることをビジョンとしています。

カンヌ映画祭で受賞した作品など、世界中の名作を公開している場所でもあるため、有名な監督が訪れることもあるそうです。また、映画に関する講義やワークショップも開かれています。

みゆう

単なる映画館ではなく、映画の中央図書館的な役割も果たしているのですね・・・!

シネテカはその建築の美しさでも名高く、開放的で洗練された造りをしています 。確かに建物自体もとてもオシャレ!現代建築というのか分かりませんが、従来の建物とは違った様子です。

シネテカは個人的には、ただの映画館ではなく、「映画文化」を学ぶ場所のようにも思えました。上映されているのは、現在上映されている映画はなく、過去に上映された名作ばかり。

ふらっとシネテカに足を運び、思い立った映画を見る優雅な休日、なんていかがでしょうか?

シネテカで過ごす優雅な楽しみ方をご紹介!

そんな特別な場所シネテカだからこそ、いろいろな楽しみ方があり、休日を過ごすスポットとして地元の人々にも大人気。シネテカの魅力を読者の皆様にも感じていただくために、筆者おすすめの「シネテカでの休日プラン」をご紹介!

BRUNCH

シネテカには、映画館付属のフード・ドリンク売り場だけではなく、レストランやバー、カフェも併設されています。シネテカでブランチをとるならおすすめはLa Chicha Cineteca

このレストランは土日のみ、朝食メニューを午前11時から提供しており、ホットケーキやアボカドトースト、ワッフル、またメキシコの伝統的な朝食メニューも一通り揃えられています。

ガラス張りの店内はアンティーク風に飾り付けされており、おしゃれに食事を楽しむことができます。

RELAX

朝食をとったあとはシネテカ敷地内の草原でリラックス。天気のいい週末は、草原に寝転がって昼寝やおしゃべりを楽しむ人々がよく見られ、ゆったりするのにぴったりです。

また、併設の雑貨屋や本屋、展示会などを見て回るのも楽しいかもしれません。

LUNCH

シネテカでの遅めのランチにおすすめしたいレストランはSeñorito。地元の人々からの人気も非常に高く、

ギリシャ風サラダやピザ、ローストビーフのサンドイッチ、チーズプレート、バインミー(ベトナム発祥のサンドイッチ)などおしゃれなメニューが取り揃えられています。店内はあたたかい色調にモダンな造りとなっており、友人や家族とゆっくりおしゃべりしながら食事が楽しめます。

MOVIE

お昼ご飯を済ませてシネテカの中を散策し終えたら、いよいよ映画を観に行ってみましょう。

日によって上映される映画は異なり、シネテカの公式サイトでも確認することができます。

シネテカの特徴として、一般的な映画館で上映されている新しい作品ではなく、いわゆる「アート映画」が上映されます。そして、メキシコでアート映画を鑑賞できる唯一の映画館でもあるのです。

アート映画とは、「本格的かつ芸術的な作品で」[The American Heritage Dictionary of the English Language, Fourth Edition. Houghton Mifflin Company: 2009.]「主に商業的な利益のためではなく美的感覚を追究するという理由で作られ」る映画をさすといわれています。[Random House Kernerman Webster’s College Dictionary. Random House: 2010.]

よって、世界各国のローカルな映画制作会社の映画や古典名作映画、メキシコの監督による映画など、普段は見かけない作品に出会うチャンス!

みゆう

ちなみに今年の9月はフランス映画月間で、フランスの作品が新古とりまぜ多く上映されました。

上映作品例

今月上映されたフランス・台湾映画を一つご紹介。

L’autre Continente (スペイン語名:El territorio del amor)

監督:Romaine Cogitore

オランダ語のプロであり自由奔放な30歳の女性マリアと、同い年で14の言語を話すシャイなオリバー。台湾で出会った二人は激しく恋に落ちるが、ある知らせが彼らの関係を大きく揺らがす。彼らが育む強い愛は壁に直面するが、決して乗り越えられない壁ではなかった。

ストーリーだけでなくその映像美によって作られた幻想的でメランコリックな世界観に包まれた作品。

さらに!シネテカには屋外シネマもあり、火曜から木曜は無料で鑑賞することができます!夕方以降にシネテカを訪れる際は、草原に座って屋外の大画面で映画を観るのもおすすめです。

JAZZ NIGHT

映画を観終わった後は、シネテカで最も新しいスポットTerraza de la Cineteca Nacional (テラサ・デ・ラ・シネテカ・ナシオナル)に行ってみましょう。シネテカの屋上に設置されたテラス型のバーとなっていて、ワインやビール、生ハムなどのおつまみを楽しむことができます。また、金曜と土曜の夜はジャズのライブが開催されるのです!

映画を観た後音楽を聴きながら一日を締めくくることができるのは、芸術文化のハブであるシネテカらしい魅力ですね!

最後に

メキシコの映画界において非常に重要な役割をもち、またフィルム文化に触れる娯楽施設として多くの人から愛されるシネテカ。

映画ファンの方はもちろん、これまでそれほど映画に興味をもってこなかった方も、シネテカでならきっと忘れられない作品に出会うことができるはず。おいしい食事と映画、音楽すべてがそろったシネテカで、みなさんもちょっぴり特別な休日を過ごしてみてはいかかでしょうか?

シネテカの基本情報
  • CINETECA NACIONAL DE MEXICO
  • 住所 Av. México Coyoacán 389, Xoco, Benito Juárez, 03330 Ciudad de México, CDMX
  • 入場料 一般:MXN$50 25歳未満・学生・65歳以上:MXN$30 (火・水は一般もMXN$30)※映画鑑賞などは別途料金がかかります
  • 曜日 月ー金 13:30-22:30 土・日 11:00-22:30
  • 電話番号 +52 55 4155 1200

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