はじめに
東京の2倍以上の面積にわたって広がる巨大なメキシコシティ。特に、企業やホテル、観光地の集中している中心部は渋滞が非常に多いため、車やタクシー以外の交通手段を知っておくとメキシコシティ内の移動がぐっと楽になります。そこで皆さんにご紹介するのは、メキシコシティの公共交通機関の鍵をにぎる「メトロカード」(Tarjeta de movilidad integrada) についてです!
メトロカードとは?
メトロカードとは、簡単に言うと公共交通機関用のICカード型乗車券。日本でおなじみのPASMOやSUICAと基本的には同じようなものになります。
実は以前は、このようにデザインが統一されておらず、様々な種類のtarjetaが存在していました。後で述べますが、メトロカードの購入場所で購入する他、大学限定のデザインや、イベントの時に特別に発行されたり、それこそメトロカードを集めるのも楽しかったのです。
最初メトロで購入できたのは、左のようなカードでした。裏には広告などがあり、それぞれデザインが異なっていたのも大きな特徴でした。
どこで買えるの?
メトロカードの主な購入場所は、メトロバスの12番線と7番線の停車駅。ホームにカードの販売機が設置されています。
メトロカード自体の値段は1枚15ペソ(約82円)。カードを購入したら、同時に初回乗車分の6ペソを追加で払う必要があります。そのあとは、5ペソから99ペソの範囲内で好きな分だけ随時チャージが可能です。しかしメトロカードに貯めることのできる限度額は120ペソなのでそこだけ注意が必要です。
メキシコシティのメトロやメトロバスは、日本のように何駅移動するかで運賃が変わるのではなく、1回の乗車分の料金が決まっています。メトロは5ペソ、メトロバスは6ペソです。
メキシコシティの交通情報についてはこちらから!
メトロカードはどこで使えるの?
メトロカードの使える公共交通機関はカードの裏にマークで示されています。
- メトロ
- メトロバス
- ケーブルバス
- トロリーバス(Trolebus)またはライトレール
- 都市バス(RTP)
- ECOBICI
ECOBICIってなに??
この緑色のマークはECOBICIと呼ばれる、メキシコシティ中心部のレンタル自転車のマークです。メキシコシティの3分の1ほどをしめる部分において200ほどのECOBICI停留所が設置されており、都市内を自転車で移動することができます!ECOBICIを利用するためには、メトロカードを用いた簡単なオンラインの手続きを行い、1日〜1年の範囲でサブスクリプションを行う必要があります。しかし手続き完了のあとはメトロカードさえ持っていればどこでも自由に自転車をレンタルすることができ、とっても便利なサービスです!
実は、以前はメキシコシティ内で利用できるICカード型乗車券はいくつか種類があったのですが、それらを全て置き換える形で2020年から販売されたのがこのカード。1枚のカードで色々な種類の交通機関に使えるのはとても便利ですよね。
また、2022年1月に運行を開始したCorredor Legariaのバスは、政府と利権契約を結んだ民営のバス会社としてメトロカードの利用を初めて導入したことで注目を集めました。
メトロカードの普及はどんどん広がっていっているのですね!
そして!メトロカードの知られざる隠れ機能をご紹介…!
この隠れ機能を使うために必要なものは、メトロカードとスマホ、そしてインスタグラムのアカウントのみ。
まずはスマホでインスタグラムのアカウントを開き、カメラ画面にうつります。
そこでカメラエフェクトの検索画面を開くために、虫眼鏡のマークのついたエフェクトをクリック。このエフェクトは一番右にスワイプした先にあることが多いです。
そこでカメラエフェクトの検索画面を開き、Metro CDMXという名前のエフェクトを探してみてください。
このエフェクトを使ってメトロカードをカメラに映してみると…
なんと!メキシコシティのメトロ路線図が浮かび上がるという秘密が!
なんだか近未来的な仕掛けにワクワクしますね!みなさんもぜひメトロカードを手に入れたら試してみてください。
さいごに
毎日たくさんの人や車、バイクが行き来するメキシコシティ。そんな大都市での移動を便利にしてくれるメトロカードは、メキシコシティにすむ多くの人々にとってとても身近で大事な存在です。みなさんもメトロカードを持って、メキシコシティを隅から隅まで探検してみてください。