【在住者必見!】気になる病院や医者の選び方!メキシコの医療体制詳しく教えます

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NORIのめざせ!メキシコちょっとだけフリーク ~第4回 メキシコでの病院活用法~

こんにちは、NORIと申します。2001年からメキシコ中部に住んでいます。

 

メキシコ歴ちょうど20年くらいのおじさんで、事業コンサルタントをしています。詳しくはプロフィールをご覧ください。宜しくお願い致します。

今回のテーマは、診療所、クリニックなどを含め、メキシコにある医療機関(全部ひっくるめて、今回は「病院」とします)に関してお喋りをしようと思います。

 

軽い身体の症状から、心の悩み、さらには緊急を要する大事故に至るまで、いざというときに病院を頼りにしている人は多いと思います。

住み慣れた土地でもそうでしょうし、ましてやメキシコに旅行、留学やお仕事関係でいらしている方々にとっては、「体調が悪くなったらどうしよう」という心配は、より強いのではないかと思います。私も40歳を超えてから健康マニア気味なくらい気を遣ってはいますが、それでもかかってしまうことがあるのが、病気。

 

ちょっと学校の授業っぽいですけど、まずは「メキシコの医療体制ってどうなってるの」から、始めてみたいと思います。

 

メキシコの医療インフラをざっと説明

 

メキシコで「病院」もしくは「医療機関」として括られるものとしては、概ね以下のようなものがあります。

メキシコの医療機関内訳
  1. 社会保険庁(IMSS)、公務員社会保険庁(ISSSTE)等の官公庁が運営する病院
  2. 地方自治体(多くは州)が運営する病院や診療所
  3. 私立病院・診療所

この記事を読まれている方が最も良く利用しそうなのは3)ですが、どんな状況であれお金さえ払えばという条件付きではあるものの、1)2)3)のいずれも利用をすることは可能です。

またこちらが指定しなくても、救急車に乗せられてしまうようなヒドイ状態の場合には、空きのある病院に優先的に運ばれることが多いです。ここからは、暫くの間主に3)の病院についてという前提で述べます。

 

そして、多くの読者の皆様から来るであろう質問は「日本語が通じるお医者さんのいる病院はありますか??」だと思います。

この点については、残念ながら、アジア諸国やカナダ、米国とは違い、メキシコでは「簡単」ではない、と言わざるを得ません

日本語が通じるクリニック(グアナファト州)や、日系人の勤務している病院(メキシコシティ、アグアスカリエンテス州)もあるにはありますので活用は可能ですが、先に述べた通り救急車に乗るような事態では日本語の環境を確保することは難しいです。第1回(『おクスリとメキシコ』参照)でも述べましたが、お仕事、勉強、観光といった目的に拘らず、保険には必ず加入しておきましょう。

メヒサボ
いざとなれば、通訳サービスなどを受けられるようになっているかと思いますので、事前に確認してみることをお勧めします。なお観光地の3)の病院ですと、英語が話せる医師やスタッフはそれなりに居ます。

 

それほど急ぎではない場合

救急ではなく、「ちょっと調子が悪いので診てもらおうかな」というシチュエーションもあるかと思います。こういう「診察のみ」の場合、例えば日本で契約してきた保険は使わないで済ませることもあるのではないでしょうか。

 

一般的な話として、通常メキシコで診察を受けるにはアポイント、つまり予約を取ってから病院に行く必要があり、いきなり診療室に行っても、待たされるだけか、或いは門前払いされてしまうこともあります。

救急での診療に黙って並んでいても診察の番が回ってくれば診てもらえますが、第1回で書いた薬局付設の診療所と同じで、専門医が出てこないことが多く、またその間緊急の患者が到着すればどんどん後回しになります。

「救急」という場所のコンセプトからも、余りお勧めできません。

 

お医者さん選び

メキシコでは「設備が立派な病院」= 「サービスの良い病院」では必ずしもなく、また「サービスの良い病院」= 「良い医者が診療している病院」も必ずしも真ではないことに注意する必要があります。

日本では最近「無給医」というのが問題に挙がっているようですが、メキシコに於いては診察を行う専門医の場合、その診察室が入っている病院に雇われているのではなく、病院から診察室や病院の設備を借りて「営業」している個人事業者ですので、診察代もお医者さん(または診察室の受付にいる人)に直接払うことが原則です。

例外的に、救急の場合は病院に雇われている従業員であることもありますが、無給で働いていることはないと思います(余談ですが、医師に比べて看護師さんの職場環境は相当ブラックだと聞いたことがあります)。

いずれにせよ、良い診察を受けたいときには「病院」で選ぶのではなく、「お医者さん」で選ぶ必要があるということです。


英語や日本語が出来るかどうかというのは医者の良し悪しと余り関連がないと思いますので今回は基準に入れないことにします。

当然、医者が話している内容を理解するためには相応の語学力が必要になりますが、保険会社で提携している通訳サービスなども是非活用してほしいと思っています。

そのうえで、以下のような基準でお医者さんを選ぶのが、ベストプラクティスであるかなと私は思っています。(当たり前のように思われるかもしれませんが、こちらだとヒドイ医者にも結構あたりましたので…)

これは、メキシコ以外の国でも一般的に必要だとは思いますが、敢えて記載しますと

  1. 症状と、その考えられる原因を詳しく説明してくれること
  2. お薬の処方箋を出してもらうとき、それぞれの薬がどういう役割(痛み止め、抗生物質など)なのか説明してくれること

 

良くない医者ですと、こういう然るべき説明をすっ飛ばそうと(無意識或いは意図的に)します。積極的に、こちらから問い合わせる姿勢も大切です。

 

セカンドオピニオン

「胆石ですね。すぐに手術して取り除かないと大変なことになります!!!」

数年前、私の妻が痛みを訴えて市内でも著名な私立病院に駆け込み、そこに入っている医者が、妻と私の前で真顔でそのように言いました。

妻が相当痛がっているのを見て、私としては背に腹は代えられぬ気持ちでしたが、妻はさすがにちょっとアヤシイと思ったのか、私に別の医者を探してアポイントを取るように指示しました。

 

別の医者にかかりましたが、その医者は落ち着き払って「食あたりか何か菌でも入ったんでしょう。薬を処方しますので、それで様子を見てください」と。で、我々もその指示に従い、三日もすると痛みが取れて落ち着き、その後特に痛みがぶり返すようなこともありませんでした。

この一件は、今でも我が家の教訓の一つになっています。

 

これもどこの国でも当たり前だと思いますが、可能な限りセカンドオピニオン(別の専門医などから所見を得る)は、求めたほうが良いと思います。

メキシコの事情に即して言うと、冒頭の社会保険庁(IMSS)や公立の病院でない場合は、基本的に医師の裁量で診察料や手術等の手順や費用が決まります。

「保険でカバーできるなら別にいいんじゃないの」と思われるかもしれませんが、当地では何事においても個人の裁量によるバラツキが大きく、高ければキチンとやってくれるということを保証する客観的な裏付けが、数字だけでは取りずらいです。

メヒサボ
特に手術をする、重篤な副作用の可能性がある薬を処方する、などのケースでは、インターネットなども活用しある程度の知識を事前に取るなど、注意した方が良いと思います。

 

IMSS病院の上手な利用法(中~上級テクニック)

これは、駐在の方とその家族、現地雇いの方などを問わず、メキシコにある企業から給与を受け取っている方々(= メキシコで社会保険料を払っている)全てが活用可能です。

相応のスペイン語力を必要とするのでメキシコビギナーの方はちょっと難しいですが、経験値アップのつもりでチャレンジしてみるのも良いでしょう。

 

IMSSの診察でも、救急以外の場合は原則全て予約を取ります。

メキシコの会社の給与明細を見ると、IMSSという控除欄があり、会社員は全てIMSSに社会保険料を納入していることが分かります。

IMSS病院のメリットの一つとして、自分の社会保険番号(扶養家族も同一の番号を用います)と公的身分証明書(滞在許可証が良いでしょう)さえ持っていけば、予約を取って指定された日時に診察を受け、お薬もその場で処方してもらえます(在庫が無く、後日受け取りに行く必要がある場合もありますが)。

金銭のやり取りや保険の求償手続きが発生しないので、その点では非常に助かります。

私が良くやるのは、とりあえず診察だけ私立の病院でしてもらい、薬は最低限の量だけ購入して、2回目以降の薬はIMSSで診察してもらって出してもらうという方法です。

IMSSの出す薬は原則ジェネリック医薬品(『おクスリとメキシコ』参照)ですが、特に効かなくて困ったというのは私は無いです。

 

同様に、社会保険番号とIDを持っていけば救急にかかることが出来ます。

IMSSはメキシコのどんな町でも必ず診療所を持っていますので、例えば万が一出張で事故などに遭ったときも、カバンに社会保険手帳を潜り込ませておけば、意図せずIMSS病院に担ぎ込まれた時も原則費用がかかりません。

あとは、私が住む町のIMSSの救急は朝方すいていることが多いので、軽い風邪や腹痛の場合は朝方まで待って行ったりすることもあります(ここまでやると、せこいですかね)。

 

メキシコで個人所得税を払っている方向け

これも中級以上かもしれませんが、駐在員さんは大概対象に入ります。

私立病院の救急で払う費用や、医者の診療代、検査費用は確定申告の時、医療費控除の対象になっています(購入した薬は対象外です)。

控除を受けるには、所得税法で定められた一定の基準を満たす必要があり、控除額上限もありますので、元気なうち(?)に企業の会計士さんなどに教えてもらうと良いでしょう。

 

では、また来月も宜しくお願い致します。

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