2/15更新新型コロナ最新】感染は落ち着いたか?CDMXはオレンジ信号へ、さらに高齢者にワクチン接種開始へ

Ahorita, poquitoに…。どうしてメキシコでは縮小辞をたくさん使うの?

メキシコシティがオレンジ信号へ!ワクチンの接種が開始

メキシコの新型コロナウイルスの最新情報を掲載しております。2021年2月14日現在、感染者は1,992,794人を超え、国内全土で感染が拡大しております。

感染者数の推移

▼メキシコでも再度感染拡大…。▼

2月15日より、メキシコシティにてワクチンが接種開始になりました。感染者数も一時期よりは落ち着いているようです。

詳しくは、下記の記事をご覧ください。

【新型コロナ】2月15日~28日|メキシコシティはオレンジ信号、レストランも22時まで!ワクチンも接種開始へ

メキシコでは会話で多くの縮小辞が使われますよね。

私もメキシコに初めて降り立った時、本当に何にでも「-ito」を付けるな!!って思っていました。

Ahorita, poquito, casita, frijolitos, Diosito…

今回は、どうしてメキシコでこんなに縮小辞が使われるのか、そして、それがどうしてメキシコ人に使われ続けているのかをご紹介していきたいと思います。

スペイン語の文法で大切!縮小辞の使い方

まずは、縮小辞とは何なのかを簡単に説明していきます。

縮小辞とは、名詞、形容詞、ときに副詞に付いて「小ささ」の意味を付け加える接尾辞のことです。よく使われる縮小辞として-ito, -illoがあります。

簡単な用法をそれでは見ていきましょう。

La cuchara es para la sopa, y la cucharilla(cucharita ), para el café.

親愛の情や強調的な気分を表すことが多い

実際には、客観的な大小よりも、親愛の情や強調的な気分を表すことが多いです。

La cuchara es para la sopa, y la cucharilla(cucharita ), para el café.

小さいものを指す

縮小辞によって小さいものを指すため、意味が変わることがあります。意味が変わるというより、他の名詞での表現の方が適切、といったほうが良いかもしれません。

縮小辞よってこのように変化します意味も変わってきます
Coche ⇒Cochecito「車」⇒「乳母車」
Lentes ⇒Lentillas「レンズ・眼鏡」⇒「コンタクトレンズ」
ejemplo

これらは意味は変わりますが、なんとなくイメージはつかめますよね。車と小さい車(乳幼児を載せる車)だから乳母車となったり、眼鏡と小さいレンズだからコンタクトレンズとなったりします。

どうしてメキシコ人はこんなに縮小辞を使うの?

ここでは、どうしてメキシコ人はこんなに縮小辞を使うのか、ある説をご紹介しようと思います。

遠慮した、婉曲的な表現が一般的だから

メキシコ人は、スペイン語圏の国々の中でも縮小辞をとても使う国として知られています。

また、その話し方はとても柔らかであることも知られ、一方の見方からするととても表現が曲線的で優しいですが、もう一方からは植民地時代から続く悪徳だとされる見方もあります。そのため、メキシコ人と話す時は内気だと捉えられることもあるようです。

どちらが良いというのはそれぞれの考えですが、個人的には優しい方が印象はいいと思いますが、このように歴史的理由からメキシコ人はここまで縮小辞を使うのではないかという説があります。

ナワトル語の影響

一方で、面白い説もあります。それは、この縮小辞がナワトル語に起源するという説です。

Posible influencia del náhuatl en el uso y abuso del diminutivo en el español de México というメキシコ国立自治大学の記事によると、メソアメリカ文明の研究者のJosé Ignacio Dávila Garibi氏は、スペイン語における縮小辞の使用は、ナワトル語の縮小辞の言語学的な形態に非常に似ているとのことなのです!

例えばメキシコでよく聞く単語はこんなものがありますよね。

  • “frijolitos”
  • “casita”
  • “esposita”

などなど。

これらは、愛称を込めたりする意味で使われますが、その単語が指す物体の実際の大きさとは関係ないですよね。

Espositaを、小さい妻と認識する人はいないと思います。可愛い奥さん、という感じでしょう。

メキシコ人の縮小辞は、こんなところまでも。名詞だけではなく、なんと副詞にも使われます。

  • “adiosito”
  • “favorcito”
  • “apenitas”

それに加え、尊敬する対象にも縮小辞が使われます。しかし、縮小辞を使ったからといって、尊敬のニュアンスは失っていません。より、親密さ、愛情、尊敬、そして自分に近いものとしてイメージされています。

  • Dios (“Diosito”)
  • madre (“madrecita”)

Dávila Garibi氏によると、この縮小辞を過剰に使う要因にはヌエバエスパーニャ時代初期の文化交流があると主張しています。

メキシコでの縮小辞の使用は、毎日のパンのようなもので、なぜなら当初、コンキスタドールはインディオたちにとって、神と話すようなものだったから…といいます。

“El uso del diminutivo en México es algo así como el pan de cada día. ¿Por qué? Indudablemente –creo yo– debido a la influencia del náhuatl en que tan profusamente se usa el diminutivo y que necesariamente tuvieron que hablarlo los conquistadores españoles para comunicarse con los indios.”

ナワトル語の縮小辞の使用について

それではナワトル語では、どのような時に縮小辞を使われていたのでしょうか?

それは、親密さを文脈で表現するときだけではなく、ある名詞をより詳しく表現する、形容詞的な役割も縮小辞が持っていたのです!

一般的に、これらの接尾辞を加えることによって、その名詞の意味自体が意味が変わってきます。

それが、文法的には現在でいう縮小辞と同じ役割をしていたのです。

例えば、ナワトル語で鹿を意味するmázatlは、以下のように変わることができます。

  • つい最近産まれたり若い鹿をいう時は、mazaconetl (cervatillo) と呼ばれます。
  • そもそも体長が低い鹿については、mazatepitoと呼ばれます。
  • 鹿の大きさや年齢は関係なく、尊敬や愛情を込めていう時は、mazatzinと呼ばれます。
  • ペットなどを指していう場合はmazápil.と呼ばれます。

このように、鹿という単語に接尾辞(縮小辞)をつけることによって、形容詞的に表現が詳しくなったり、意味が変わったことに気がつきましたか?!

プレイスパニカの言語の世界では、このように縮小辞を使うことは一般的でしたし、さらには地名を表す時にも縮小辞が使われています。

例えば、鹿のいる場所という意味では、Mazapilco (lugar de los­ venaditos)と表現されます。

現代のスペイン語では、縮小辞は主に親密さを表現する文脈で使われることが一般的になっていますが、ナワトル語はそれだけではありません。

ナワトル語では、全ての名詞と言って良いほど、縮小辞が使われる環境にあり、それ故に多くの言葉に縮小辞が用いられていたのです。

最後に

いかがだったでしょうか。

何気なく使われているメキシコでの縮小辞、たった一単語の中の数文字にも、歴史あるナワトル語の文化が強く残っていたのですね。

たしかにメキシコ人と話すと、何にでも縮小辞をつけているなぁと印象を以前は持っていました。しかしそれはただつけているのではなく、歴史的に見ても彼らの先祖の言語はそのようなものであった、それが現代のスペイン語とも合わさってより深い表現を可能にしている、ということなのでしょう。

一つ一つ、しっかり意味を考えて縮小辞をつけているとは思いませんが、それこそ昔より伝わってきた口伝の言語なのでしょう。

皆さんもメキシコ人が使っている接尾辞、どのようなニュアンスで話しているのかいま一度観察してみてはいかがでしょうか?

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