こんにちは、ライターのゆうきです!
スペイン語学習者であればDELEという試験を一度は聞いたことがあると思います。
目標としている人も多いのではないでしょうか。
私は留学終了までにB2、あわよくばC1を取るという目標を定めました。
しかし勉強法を調べてもあまり出てこなくて、試験対策の学校に通っていたわけでもないので試行錯誤で勉強を進めていきました。
2019年の5月にB2、7月にC1を受けました。
結果としてギリギリではありますが、両方なんとか合格できました!
そこで今回はDELE対策に困っている方々に向けて、
自分の合格体験をもとにB2とC1の勉強法や対策を共有したいと思います!!
DELEとは?
![](https://mexinavi.com/wp-content/uploads/2019/11/DELE-Logo-transparency.png)
セルバンテス文化センター東京によると、
“DELEスペイン語検定はスペイン教育・職業訓練省の下に、スペイン国外ではインスティトゥト・セルバンテスが実施する、高い信頼性をもったスペイン語の検定試験です。
1988年にスペイン語を母国語としない人々のスペイン語能力を測るテストとしてはじまり、現在DELEは世界100カ国以上で実施されています。スペイン語圏への留学、就職などの際に語学のレベルを保証するものとして国際的に認められています。”
と書かれています。
読解、聞き取り、作文、口頭の四技能を試験され、自分の能力をかなり正確に測ってくれます。
DELEのメリット
DELE受験の6つのメリットがあります。
- 日本で唯一の公認資格
- スペイン語のグローバルスタンダード
- 留学?就職?高まる重要性
- 国内での利点
- 一生モノの資格です
- DELEスペイン語検定 = コミュニケーション力
1. 日本で唯一の公認資格
DELEスペイン語検定はスペイン教育・職業訓練省が発行、スペイン国外ではインスティトゥト・セルバンテス東京が運営実施する、権威ある公認の資格のスペイン語の検定試験です。
2. スペイン語のグローバルスタンダード
DELEスペイン語検定は欧州評議会の定める語学力評価基準に基くスペイン語運用能力テストのグローバルスタンダードとなっています。DELEスペイン語検定は、海外でのスペイン語能力の証明に、世界どこででも通用するものです。
20カ国以上、5億人もの人々に話されているスペイン語。話者の数では世界第4位、国際通信における重要性では第2位に位置し、多くの文化人が創作活動にスペイン語を用いています。世界中で何百万人が勉強しているのもこのためでしょう。スペイン語は実用性が高く、専門的領域で日々その有用性が高まっているだけではなく、豊かな文化を生み出し、対話を築くことにも貢献しているのです。
3. 留学?就職?高まる重要性
スペインはもとよりスペイン語圏諸国では留学、就職の際に入試優遇やスペイン語知識試験免除、学内単位認定、海外派遣選考の目安などとなっています。年々海外での就職や留学が増える中、国内外でDELEの重要性はますます高まっています。
4. 国内での利点
日本国内でもスペイン語授業の単位として認められる大学があります。また、多くの企業で資格要件になっています。
5. 一生モノの資格です
DELEスペイン語検定に有効期限はありません。一度取得したら生涯更新の必要がない、終身資格です。スペイン語能力が充分である証明として永久活用できます。
6. DELEスペイン語検定 = コミュニケーション力
「読む」「聞く」「書く」に加えて「話す」を重視するDELEスペイン語検定は、実際のコミュニケーションに必要な能力を測定します。つまり、DELEスペイン語検定取得イコールスペイン語でコミュニケーションができるという実践的な証明になるのです。
DELEのレベル分けは?
DELEスペイン語検定のレベルはヨーロッパ言語共通参照枠MCER(CEFR)に基づき、A1(入門)、A2(初級)、B1(中級)、B2(中上級)、C1(上級)C2(最上級)があります。
よく言われているのがB2を持っていればビジネスレベル。
CEFRとかレベルを言われてもよくわからない人は英語の試験のレベルを見れば分かりやすくなるかと思います。
![](https://mexinavi.com/wp-content/uploads/2019/11/CEFR.jpg)
今回はこの中でもB2とC1について話していきます!
気になるDELEの合格点
配点は、
リーディングとライティング、リスニングとスピーキングの2つに分かれていて
両方で6割とると合格です。
1セクション25点満点なので、両方で30点とれれば合格です。
合格するとPDFのデータがもらえます。
参考までにこちらは私がB2合格の時の点数です。
スピーキングの低さをリスニングでカバーしています。
![](https://mexinavi.com/wp-content/uploads/2019/11/IMG_4959-1024x388.jpg)
こちらがC1の合格点です。
今回は逆にリスニングの低さをスピーキングで補いました。
ギリギリでした、、、
![](https://mexinavi.com/wp-content/uploads/2019/11/IMG_4961-1024x443.jpg)
ちなみに試験結果が届くのは試験の時期によって変わるようです。
5月に受けたときは3ヶ月ほどかかりましたが、7月に受けたときは1ヶ月で届きました。
受験者の数とかなんですかねぇ、、、
DELEの試験形式について
モデルが公開されているので難易度や形式を見たい方はこちら
リンクを見てもらえば分かると思いますが、一応個人的な見解も含めて軽く説明します。
DELE B2の試験形式
リーディング
大問4つあって、設問に答える問題、組み合わせ、文章穴埋め、文法問題があります。
個人的には文章穴埋めは難易度が高く、話の流れをしっかり汲んでいないと解けません。
対策は下の対策の部分に記述します。
文法問題は得点源にするべきで、
全部読まなくても前後少し読むだけでなんとかなります。
リスニング
大問5つあって、問題を先に読むことが重要になってきます。
大問1と4はひとつひとつが短いので得点源にしやすいと思います。
ライティング
音声を聞いて、それに関して手紙を書くのが1つ、
もう一つはグラフを読みとりか文章の要約の内一つ選ぶ形式です。
片方の対策していくのも良いですが、当日の問題を見て自信のある方を選ぶのが良いと思います。
スピーキング
試験の前に準備時間があります。
文章に加えて賛成と反対の意見を読み、自分の意見を言う用意をし、
さらに、写真を一枚見てそれについてのストーリーを考えます。
試験が始まったら試験監督に質問され、それに答えていきます。
最終問題はアンケート結果などをみてそれについて質問に答えます。
DELE C1の試験形式
大きくB2と形式は変わりませんが、変わる点はいくつかあります
リーデイング
最後の文法問題はB2の時は一番易しいと思っていたのですが、C1は結構難易度上がってます。
文法よりも類義語問題や連語問題が多く出ています。あと大問が一つ増えるので読むスピードを上げていかないといけませんね。
リスニング
大問4つあり、様々なアクセントで読まれます。
最後のは短文で簡単そうに見えますが、言い回しや慣用句の意味が分かっているかが大事です!
ライティング
大問1では音声を聞いた後にそれの要約と自分の意見を書きます。
大問2ではB2同様の形式です。
スピーキング
スピーキングは長文を読み、それの要約と自分の意見や視点を準備します。
その話題で質問されます。
最後の問題は4枚の写真を見せられ、最適な物の議論を試験官とします。
DELEの試験対策
私がC1に受かるまでには3年ちょいかかっています。
こういうとすごく難しいような気がしますが、それは単に私の努力不足です(笑)
二年半大学でスペイン語をそこそこ勉強してから留学に行き、そこから勉強を頑張りました。
当時は文法書に書いてあるようなことはほとんど頭に入っていましたが、他のことはほとんど出来ませんでした。
なので私のスタート地点としては文法は出来て、他が微妙という感じでした。
また使用していた参考書はこちらです!
問題集だけ新しくて回答が古い版なのですが、問題集がCDから音声ダウンロードになり、問題の内容や形式は変わっていないので問題ありません!
必ず問題集と解答を併せて購入してください!!
DELEの対策をするには割とスタンダードな参考書だと思います。
DELE用に全レベルの参考書・文法書・単語帳をまとめた記事があるのでぜひこちらからご覧ください!!
自分にあったものをぜひ探してみてください!
これらを踏まえて各セクションの対策を書いていきます。
DELEのリーディング対策についてアドバイス
B2とC1の気をつけることは同じ!語彙!
これはどのレベルでもどのセクションでも言えることではありますが、とにかく語彙を増やしましょう!
英語の単語帳はたくさんありますが、スペイン語となると正直ピンとくる単語帳が自分にはなかったので、オリジナルの単語帳を作っていました!
出会った単語を左側、意味を右側に書き、その下に例文や使い方を書きます。
他にも対義語や類義語や派生語も書くこともあります。
C1のリーディングの最後の大問で類義語が活きます!
![](https://mexinavi.com/wp-content/uploads/2019/11/IMG_4962-1024x768.jpg)
これを二冊頭にたたき込んでC1に挑みました。
多分二冊で1500語位だと思います。
元々知っていたものは書いていないので、それを合わせると1500よりは少し多くなるとは思います。
自分で作るのが億劫な人は自分にあった単語帳や参考書を探してみてください!
先ほど紹介したedelsaの参考書で勉強していたのですが、
一度解いてみて、解きながら分からない単語や表現に下線を引いていました。
それを復習の際に単語帳に書き込んでいました。
また、間違えたものは根拠を探し、なぜ間違えてしまったのか考えます。
最初は時間を気にするよりも正確性を気にした方がいいと思います。
参考書以外には小説を読んだり、ニュースを読んだりしていました。
B2のリーディング対策
文章穴埋めは個人的に壁だと思っています。
コツとしては、
①選択肢の中のestaやellosなどに着目
②選択肢の中の重要な副詞的な表現(Sin embargo, En cambioなど)に着目
そうすることで前後関係を理解し、根拠のある回答ができると思います!
文法が苦手な人は最後の大問でつまずいてしまうと思うのでしっかり勉強しましょう。
時制と目的語の代名詞、前置詞、接続詞など様々ありますが、得点源にできる部分だと思っています!
私は大学のオリジナルの文法書を使用していたので市販のオススメ本などは分かりません、、、
すみません。
C1のリーディング対策
まずは読むスピードを上げていくことを目指しましょう!
かなり分量が多いです。
あとは上にも書きましたが、とにかく語彙です。
最後の大問はB2よりもかなり細かい違いを問われます。
類義語を覚え、前置詞も詳しい部分まで覚える必要があります。
リスニング対策
共通
とにかく聞くしかないのですが、使われる単語のレベルはそこまで高くないと思いました。
ただ、口語が混じると難しく感じるかもしれないので、表現はしっかり覚えましょう。
参考書の使い方は、
①まずは問題を解いて答え合わせ。
②もう一度聞いて間違えたところを確認して2回目で分かるか確認。
③スクリプトを見ながら聞き、分からない単語を下線。答えが合っていても知らない単語があるかも知れないので、全部聞く。
何度も聞かなければなりませんが、このやり方で細かいところも聞き取れるようになります!
参考書以外にはTEDのスペイン語版を聞いていました。
隙間時間に聞いて、シャドイングをしていました!
様々なアクセントの方が話しているのでいろんな話し方に慣れることが出来ます。
B2のリスニング対策
個人的には大問1と4が得点源だと思うので、そこを落とさないことがまず大事だと思います。
C1のリスニング対策
C1の本番でチリ人のスペイン語が全く聞き取れなくて焦ったので、
いろんなアクセントに触れておくことが大事です!
また、最後の大問は短文ですが、口語が混じってくるので独特な言い回しを覚えるようにしましょう!
C1は音声も早いのでそれにも慣れたいですね。
ライティング対策
共通のライティング対策
時間配分をしましょう。
私はB2もC1も時間がなくて最後の方が殴り書きみたいになってしまいました。
最初は鉛筆で下書きをしていましたが、時間がなくなるので直接ペンで書きました。
ポイントは形式を守ることです。
文句のメールであれば、
最初に自己紹介と大まかな用件、次の段落で細かい部分、最後に改善策などを書いて締めの文を書く。
などです。
フォーマルな文章を書くときは口語とは違うことも注意してください。
相手には三人称で話し、婉曲表現を使いましょう。
あとは接続詞などを豊富に持っていると強いです。
例えば「なぜなら~だから」はporqueが一番初めに出てくると思いますが、
ya que や puesto que などもつかえると文章が単調に見えなくなります。
あとは単語の繰り返しを避けましょう。
スペイン語は同じものを表現するときもわざと違う単語を使います。
自分だけでは分からないのでスペイン語母語の先生や友達に添削をしてもらいましょう。
スピーキング対策
共通のスピーキング対策
こちらもスペイン語母語話者に手伝ってもらいましょう。
私はB2よりC1のほうがスピーキングの点が高かったのですが、その要因はB2は話を作ったり、イマジネーションを使う部分があってあまり得意ではなかったからだと思います。
この辺りも対策すると良いでしょう。
文法のミスに気をつけながら、論理的に話すことも心がけましょう。
自分の意見に理由もしっかり加えましょう。
焦らず会話を楽しみましょう!
まとめ
いかがだったでしょうか。
少しでも皆さんの助けになれば嬉しいです!
現在私はC2の対策をしています!
DELE対策を一緒に頑張りましょう!
質問などあれば遠慮なくコメントに残していってください!
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突然すみません。
質問があるのですが、B2の問題集は何年版を使われていたか覚えていらっしゃいますか?
よろしくお願いいたします。
こんにちは!
私は2014年版を使用していたと思います。
どのように中身が変わったのかは存じ上げませんが、現在さらに新しいものが出版されているみたいなので最新版の方が良いと思います!
今後ともメヒナビをよろしくお願いいたします!
はじめまして
今b2を目指して勉強中なのですが、文章穴埋め問題がかなり苦手です。コツや勉強方法などがあれば教えて頂きたいです。
はじめまして
ご質問ありがとうございます!
文章穴埋めは私もかなり苦戦し、B2の中でも躓きやすいところだと思います。
コツは
①選択肢の中のestaやellosなどに着目→前の文章に出てきていているものを指しているため、その指しているものを探すと良いです。
②選択肢の中の重要な副詞的な表現(Sin embargo, En cambioなど)に着目→前後の関係性が見えてきます。例えば、Sin embargoやEn cambioなら前の文と逆のことを言っていることが分かります。
勉強法はこの二つを意識して実践あるのみだと思います!
私は本番でここに時間をかけるため、他の問題をを少し早く解こうとしていた記憶があります。
少しでもお力になれれば幸いです。
今後ともメヒナビをよろしくお願いいたします。
早速ご丁寧にご回答頂きありがとうございます!来週にテストを控えて緊張しておりますが、、これからも配信楽しみにしております!
来週ですか!実力を発揮できるよう願っております!
嬉しいお言葉ありがとうございます。どんどん新しい記事を投稿していきますので、お時間のある時にぜひ読んでいただけたらと思います。
初めまして。
B1を受けたいと思っています。
DELE対策に使用されたテキストですが、
どちらで購入されましたか?
売り切れが多く、見つけても説明が英語で不安です。
宜しくお願いします。
コメントありがとうございます。
この記事の試験対策の部分に参考書を買えるリンクを新たに貼りましたのでそちらからご覧ください!amazonなのでこちらから100%の保証はできませんので、ご了承ください。
問題集と解答で出版年が異なる理由は、問題集は内容や形式は変わっていないものの、リスニングの音声がCDからダウンロードに変わったからのようです。したがって解答本は古いもので問題ありません。
私はテキストをセルバンテス文化センター(市ヶ谷)の一階のスペイン語の本屋で買ったことがあります。家から近ければ良いのですが、そうでなければamazonで良いかと思います。紹介したリンクでは在庫はありそうでした。
これからもメヒナビをよろしくお願いいたします。